ラスベガスで開催された世界最大の家電テクノロジー見本市〈CES 2017〉で発表されたフィッシング専用の潜水ドローン PowerRay が、釣りの楽しみを変えるかもしれません。
PowerRay は、本体に集魚効果もあるLEDライトや海中を探るソナー(音響探知機)を内蔵。船体後部には2基のスクリューを搭載し、水深約30mまで最大4時間の潜航が可能な潜水ドローン。本体内蔵の4Kカメラ映像を手元のスマートフォンなどでリアルタイムに見ることできます。
この PowerRay はただ水中の様子が見られるだけのドローンではありません。ユニークなのは、まるでチョウチンアンコウのようなその形状。アンコウが魚をおびき寄せるのに使う突起に似たアンテナ状のアームは、先端部分に釣り糸を取り付けられるようになっています。
仕掛けをそのまま投入する代わりに、このドローンのアームに取り付けて、映像やソナーを確認しながら魚のいる方に仕掛けを走らせます。魚が餌に食いつくとアームから仕掛けが外れるので、あとは水上のボートから普通の釣りと同じように釣り上げればOK。しかも釣れる瞬間をモニターで確認することもできてしまいます。
想像力を働かせて、水中の見えない魚を釣るという釣り本来の楽しみを変えるアイテムとなりそうで、これが釣りとして楽しいかどうかは意見の分かれるところ。ただ、研究熱心な釣り人としては水中での魚の動きを確認しながらスキルを磨くことにもつながりそう。また、魚がいないのにむなしく釣り糸を垂れているという状況がなくなるだけでもメリットはありそうです。
PowerRay は2017年2月から PowerVision 社のウェブサイトで予約受付が開始されますが、現在、価格は未発表です。
- 製品名
- PowerRay
- メーカー
- PowerVision
- 価格
- 未定