有名無名問わず、独自の目線でセレクト
東京・昭島の地に予約制のアウトドアギアショップがある。……と聞くと少し敷居の高そうだが、この店に一歩踏み込めば、ゆるくて可愛いヨーロピアン・ヴィンテージの世界が待っている。モリパーク アウトドアヴィレッジが出来たことで活気づいている東京・昭島。奥多摩のフィールドへもアクセスしやすいこの土地に、ガジェッドモード昭島店はある。ここは通常、中央林間にあるガジェットモード本店の倉庫として利用されているが、同店舗で扱っていないアウトドア用品を販売する為、2年前から予約者限定で営業を始めた。
店主の波多野さんは、もともと川越でアメリカンヴィンテージの雑貨店を経営されていた人物。
「長年お店を続けていくうちに、落ち着いたヨーロッパ系の雑貨を扱いたくなって。前のお店をたたんで、5年前、中央林間にガジェットモードをオープンさせました」
ガジェットモードは、中央林間の『フラットハウスカフェ』の中で営業を開始。ここは、取り壊されそうになっていた米軍ハウスを改築した建物で、カフェを中心に仲間内でシェアしている。お客さんはカフェに来る人の客層と殆ど同じで、大半が女性。それに合わせて、ヨーロッパのアンティーク・テーブルウェアを中心にラインラップしている。
そんな女性向けのアイテムが多かった同店が、アウトドアグッズのお店を始めたのは、現在買い付けを担当されている竹沢さんとの出会いがあったからだ。
「竹沢さんはイギリス在住で、もともと蚤の市で雑貨の買い付けをやっていたんです。彼と出会って話を聞いているうちに、ヨーロッパのアウトドアギアの魅力に興味を持ってしまって。それで男っぽいモノも増えていったのもあり、ちょうど昭島に米軍ハウスを手に入れたのもあり、営業を始めてみたんです」
昭島店で扱っている商品は、50~80年代のモノが中心。並べられたヨーロッパのアウトドアグッズは、どれもレトロモダンな配色とデザインが秀逸で、男臭いアメリカン・クラシックとは違った空気感が味わえる。
また、イギリスブランドならイギリス製といったように、中国製の量産品でなく、自国で手塩にかけて作られたであろう製品に拘ってセレクトしているのも同店の特徴だ。
「お客さんは自分なりの世界観を持った方も多いです。最近はコットンのタープやテントを使っているキャンプ玄人の方が増えていますよね。そういった流れもあり、テントを求めてやって来られる方もいます」
ガジェットモードでは、世界的に見ても類がない程、ヨーロッパのヴィンテージテントを多く保有している。見て楽しく、使って楽しいヨーロピアン・ヴィンテージの世界に足を踏み入れてみてはいかがだろうか。
【中央林間のお店紹介】
(中央林間店ショップデータ)
Gadgetmode中央林間店
address:神奈川県大和市中央林間3-16-2 フラットハウスカフェ内
tel:046-259-7363
営業時間:11:00~17:00 月・火曜と隔月土日定休
ガジェットモード 昭島倉庫
営業時間:完全予約制
https://www.instagram.com/gadgetmode/
photo : Hiroyuki Kondo text : Junpei Suzuki
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