ホットサンドメーカー| 人気メーカーの特長・焼きあがりを徹底検証!【直火式・シングル編】

アイキャッチ・本文画像撮影:筆者

 ホットサンドメーカー4つを比較!【直火式・シングル編】

キャンプはもちろん、朝食やランチにもぴったりなホットサンド。ハムやチーズを挟んでもいいし、バナナにチョコレートソースをかけて挟めばスイーツ系ホットサンドに。

昨日の残り物だって、ただ挟んで焼くだけでカンタンにおいしくリメイクできちゃうのがホットサンドメーカーのスゴイところ。

でも、ひとくちにホットサンドメーカーといってもたくさんのモデルがあり、「どれを選べばいいの?」と悩む人もいることでしょう。ホットサンドメーカーには
・シングルタイプ:食パン2枚で1個のホットサンドを作るタイプ
・ダブルタイプ:食パン2枚で2個作るタイプ

がありますが、今回はシングル編。直火式の人気ホットサンドメーカーをピックアップして特長や焼きあがりを徹底検証!

▼ダブル編はこちら


検証するのは人気の高い4モデル

今回用意したホットサンドメーカーはこちらの4モデル。
(左から)
・TSBBQ「ホットサンドメーカー」
・チャムス「ホットサンドイッチクッカー シングル」
・バウルー「サンドイッチトースター シングル」
・ベルモント「ホットサンドメーカー」

です。

同じ条件で検証していきます

使用する食材は、1つのホットサンドにつき食パン8枚切り(2枚)、コロッケ(1個)、千切りキャベツ(20g)、スライスチーズ(1枚)、ソース(20g)。それなりに厚みがあって、溶け出す可能性があるものを用意しました。

全部挟んでみるとこのような感じ。検証にはちょうどよさそうなボリューム感!


食パンについては、8枚切りもしくは6枚切りを推奨するメーカーが多いので、今回は8枚切りを使用します。


また火力も同じになるように、弱火~中火の間にテープを貼って目印にしました。


焼き時間は片面2分ずつ、合計4分に統一して焼いていきます。

では早速、各モデルの特長やディテール、焼きあがりなど詳しくみていきましょう! 同じ“ホットサンドメーカー”でも、違いって出てくるのでしょうか?

まずは《プレート》をチェック

まずはプレート部分からチェック!

分離型or一体型

プレートは、TSBBQ、チャムス、ベルモントが取り外せる「分離型」で、バウルーのみ「一体型」です。

「分離型」はプレート同士が取り外せるため洗いやすく、清潔に保つことができます。一方、「一体型」は取り外しができないため分離型と比べると少々洗いにくさはありますが、途中で外れてしまう心配がなく、カチャカチャ音が少ないという特長があります。

ちなみに「分離型」、「一体型」どちらもミニフライパンとしても機能するので、ウインナーなどを焼きたいときも便利!

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分離型のはめ込み部分は、TSBBQ、チャムス、ベルモントともに蝶番のしくみ。


バウルーは一体型なので、このように連結されています。

パンの耳までまるごと挟める


4モデルとも、パンの耳は切らずにそのままOK。正方形の食パンがすっぽりおさまります。

プレートの厚みは、分厚い具材を挟むカギ


厚みは、筆者実測でおよそ3~3.6 cm。人気の4モデルとも分厚い具材を包み込める“空間”があります。真横から見るとよくわかりますね!

使いやすさを握る《ハンドル》

続いてハンドル部分を見ていきます。じつはこのハンドル部分こそ、使いやすさを握っていた……!

握りやすい工夫がされている

TSBBQ、チャムス、ベルモントは横線の凹凸が三本、バウルーは親指に沿う形にすることで握りやすさを向上。これらがあるだけでグッと掴むことができるので、持ったときの安定感が大幅にアップ!

圧着をサポートするストッパーの存在


圧着をサポートしてくれるストッパーは、少々形は違えどすべてのモデルについています。ストッパーを留めることで、分厚い食材を入れた際にもしっかり挟み込むことができます。

《焼き印》は個性が光る

ホットサンドといえば、焼き印も楽しみのひとつ! それぞれの焼き印も見ていきましょう。
TSBBQの焼き印は、つばめがキュートなオリジナルロゴ。英字が刻印されていてスタイリッシュな印象です。

チャムスは、ブランドロゴとチャーミングなブービーバードの2種類を焼き印できます。両面で二度楽しめる!

ベルモントの焼き印も、チャムス同様オモテとウラで異なるデザイン。“いたずらフィッシュ”と“寝袋親子”というユニークなネーミングがついています。

唯一、焼き印がないのはバウルー。他と比べると少々物寂しさがありますが、面がフラットな分スクランブルエッグやちょっとした炒め物がしやすく、その他の調理にも向くのはうれしいポイント!  ミニフライパンとしても使いやすいようになっています。

それぞれの焼きあがりはいかに……!?

それぞれ片面2分ずつ焼き、どれも美味しそうなきつね色のホットサンドの完成です!

今回は同じ条件で焼くため、コンロに乗せたあとはひっくり返すまで動かしていません。コンロの火は中央に集中するので、食パンの中心に濃い焼き色がつく結果に。

しかし少しずつずらしながら焼いてまんべんなく火を当てること、そして中身の具材をムラなくパンパンに挟むと、もっとキレイに焼きあがりますよ!

具材のこぼれにくさは?

どのモデルも厚みがありますが、具材のこぼれにくさはどうでしょうか?

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TSBBQとベルモントはプレートに凹凸があり、ぐるりと一周プレスするような構造になっているので、中身がこぼれにくく、食べやすいところが大きな特長です。

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実際に焼いてみるとよく分かりますが、四方を圧着することでフチはカリッと、中はふんわりアツアツに。今回とろけるチーズを挟んでいましたが、漏れ出すことなくいい具合にとろけていました。

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チャムスとバウルーは端は圧着しませんが、それでも分厚いコロッケ&チーズがとろけ出すことはなく、しっかり中身はアツアツ&とろ~り。ホットサンドってこのコンビネーションが最高にいいんですよね~。

好みのものは見つかった?

今回検証した4モデル、形や仕様はおおむね同じですが、それぞれ使い勝手をよくするこだわりが細部にも落とし込まれていて、“これは人気が出るのも頷ける”結果になりました。

ホットサンドって食べるのもワクワクするけど、なんだか見ているだけでも楽しい気分になれる……!

スペックと特長をおさらい


あらためて、今回紹介した4つの人気モデルをおさらいしましょう。
製品名 TSBBQ ホットサンドメーカー チャムス ホットサンドイッチクッカー シングル バウルー サンドイッチトースターシングル ベルモント ホットサンドメーカー
定価 3,000円+税 4,800円+税 4,500円+税 3,650円+税
使用サイズ(cm) 幅16×長さ37.4 幅15×長さ35 幅14.2×長さ35.0 幅16×長さ37.5
重量(g) 777 490 450 785
プレート 分離型 分離型 一体型 分離型
厚み(cm) 3.6 3.4 約3 約3.6
パンの端の圧着 できる できない できない できる
ハンドルの滑り止め あり あり あり あり
フッ素樹脂加工 あり あり あり あり

TSBBQ「ホットサンドメーカー」


金物産業がさかんな新潟県・燕三条で誕生したTSBBQ。ブランド名の“TSBBQ”には、燕三条で生まれたバーベキューブランドという意味と、Try Stylish BBQ!(バーベキューシーンをスタイリッシュに!)という想いが込められているそう。

ITEM
TSBBQ ホットサンドメーカー
重量:777g
サイズ:幅16cm×長さ37.4cm
素材:本体/アルミニウム合金(フッ素樹脂加工)、ハンドル/ステンレス・フェノール樹脂

チャムス「ホットサンドイッチクッカー シングル」


続いては、ポップなデザインが人気のチャムス。ウェアや小物のイメージが強いチャムスですが、実はテントやダッチオーブン、折りたたみチェアなどキャンプギアも数多くラインナップしています。

ITEM
チャムス ホットサンドイッチクッカー
重量:490g
サイズ:幅15cm×長さ35cm
素材:本体/アルミニウム合金(フッ素樹脂膜加工)、ハンドル/ステンレス、フェノール樹脂

バウルー「サンドイッチトースター シングル」


1970年代の発売以来、長年にわたって愛され続けているバウルーは、ホットサンドメーカーの定番といえるモデル。ちなみに“バウルー”とは、その昔ブラジル・サンパウロ州のバウルー村出身の青年が学生寮で器具の原型を使っておいしくパンを焼いて食べていたことに由来するそうです。

ITEM
バウルー サンドイッチトースターシングル
重量:450g
サイズ:幅14.2cm×長さ35cm
素材:本体/アルミダイキャスト(フッ素樹脂加工)、ハンドル/ステンレス、フェノール樹脂

ベルモント「ホットサンドメーカー」


おもに釣り用品やアウトドア用品を製造販売しているベルモント。こちらもTSBBQ同様、品質の高いモノづくりの町として有名な燕三条生まれのメーカーです。最近は焚き火台の「TABI」が“超軽量かつ実用的”と注目を浴び、人気沸騰中!

ITEM
ベルモント ホットサンドメーカー
重量:785g
サイズ:幅16cm×長さ37.5cm
素材:本体/アルミニウム合金(フッ素樹脂加)

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