※記事中の価格はすべて税抜き価格です
夏のキャンプは暑さとの勝負!
夏はキャンプ! と意気込んでいざやってみると、日中のうだるような暑さ、夜は熱帯夜で寝苦しく、とても楽しむどころではなかった……。そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。そんな暑さとの戦いは極力避けて快適に過ごしたい夏のキャンプ。今回はテント泊の寝苦しさを和らげるアイテムとして、ニトリの涼感グッズ「Nクールシリーズ」を試してみます。
Nクールシリーズとは接触冷感を使用した製品で、冷たさをレベル2~6(数字が大きい方が冷たい)という単位で表した夏向けのグッズです。
テント泊でこちらを使用して一晩過ごしてみた結果を、5段階レビューで紹介していきます!
【5段階評価】ニトリの涼感グッズをキャンプで使ってみた
今回使用する涼感グッズは全部で4個。詳しくはのちほど紹介しますが、敷きパッド、タオルケット、USB充電式扇風機、そしてなんと、ぬいぐるみも選んでみました。
果たして涼しく過ごせるのか?実際に熱帯夜に挑む
それではさっそく検証の準備に取り掛かります。今回は自立式タープで日陰をつくり、その中に一人用のインナーテントを張るカンガルースタイルにしてみました。
これなら風通しもよく、メッシュで虫対策もばっちりです。ここに先ほどの涼感グッズをセットして準備完了!
この日の気温は夜でも28度前後、熱帯夜としては申し分なし。ではおやすみなさい……。
一夜を過ごし、それぞれレビュー!
おはようございます! 果たしてNクールシリーズはキャンプで活躍してくれたのか……。
今回は【冷たさ】【持続性】【キャンプ向き度】の3つの観点でそれぞれ5段階評価を行ない、気になる感想と製品紹介をしていきます!
① 敷きパッド(NクールWSP q-o)シングル 3,695円
冷たさ:★★★★★
持続性:★★★★☆
キャンプ向き度:★★☆☆☆
まずはこちらの敷きパッドから! 夏場は寝るうえで一番熱がこもりやすいのが床部分なので、とくに重要な役回りのアイテムです。
触り心地がとてもひんやりするこの敷きパッドは、今回使用したグッズのなかでNクールスーパー 冷たさレベル5と、触った時の冷たさは一番! 納得の★5でした。
この不思議な生地は、冷たさを感じる鉱石を特殊な技術で糸に練り込んだり、レーヨンやナイロン、ポリエチレンなどの素材を使用することでこの冷たさを実現しているんだとか。
冷たさの持続性ですが、同じ場所で寝ているとやはり“ひんやり感”がなくなってしまいます。ところがシングルサイズながら幅は100cmもあるため、寝返りをうってすぐに“ひんやり感”が復活しました。ただこれはテントのサイズ次第にはなります。
キャンプ向き度でいうと、収納時の大きさが多少ネックです。車なら問題ないですが、これをバックパックに入れて運ぶのは現実的ではないため★2。
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② タオルケット(NクールSP q-o) 2,215円
冷たさ:★★★★☆持続性:★★★☆☆
キャンプ向き度:★★★★☆
タオルケットはNクールスーパー冷たさレベル4。薄くて肌触りがよく、こちらもかなりひんやり感じます。しかし薄い分、すぐに熱が伝わってしまうため持続性はやや低めでした。
広げてみると幅140×奥行190cmとタオルケットにしては大きいため、チェアやクッションにカバーとしてかけたり、マットにシーツのようにかけて使用することもできるため、キャンプでの使用シーンは幅広く期待できます。
現在(2019/8/20時点)公式サイトでは売り切れてしまっているようですが、店頭で購入はできたので気になる方はお近くのニトリをチェックしてみては? また、同シリーズのレベル3のタオルケットは公式サイトで販売しているので、こちらも参考にしてみてください。
レベル3版について、詳しくはこちら
③ モバイルバッテリー機能付 充電式ハンディファン 1,843円
涼しさ:★★★★☆持続性:★★★★☆
キャンプ向き度:★★★★★
こちらはかなりの優れものでした。まずUSBで充電ができる点がいい! スマホ用のモバイルバッテリーがあればキャンプ中でも充電ができます。
風力は5段階で細かく調整が可能で、一番弱い風力の場合、約7.5時間の連続使用が可能。音も静かなので枕元に置いて一晩快適に過ごすことができました。
内容は左上からファン、充電式本体、充電スタンド、充電用USBコード、ストラップの5点。分割してコンパクトにでき、本体とファンだけであれば重さは約200gなので持ち運びには非常に便利です。
充電スタンドは裏側に充電用USBポートが付いているので、卓上で電源とつないでおけばここに充電式本体を差すだけで簡単に充電ができます。
また、充電式本体はモバイルバッテリーとしても使えます! ファンの部分を外すとUSBポートになっているので、そこからコードを差すことができます。また、充電残量を上部の4段階のライトで表示してくれるのも◎。
これで2,000円以下の価格ですから、嬉しいですよね。残念ながらこちらも公式サイトでは販売しておらず、現在は店頭で探すしかないようです。
④ ひんやりぬいぐるみ(Nクール シャーク Q S) 740円
冷たさ:★★★☆☆持続性:★★☆☆☆
キャンプ向き度:★★★☆☆
最後はこちらのサメのぬいぐるみ! 見た目がかわいいので単純にぬいぐるみとしても申し分ないですが、触ってみると、ちゃんとひんやりと感じます。
ただ、冷たさレベルは3で、ひんやり度はそこまで高くありません。持続性に関しては中綿が詰まっているためなかに熱がこもりやすく、気温が高いとすぐに温まってしまいました。
全長は46cmとそこまで大きくなく、キャンプでは枕にしたりクッション代わりとして使えますね。
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※就寝の環境(気温、ロケーションなど)によって体感効果は異なります
試した結果……なかでもオススメはこの2つ!
使用してみた結果をもとに、とくに良かったアイテムをご紹介します。それが、下の画像の敷パッドとハンディファンの2点!この2点で合計5,538円と、決して安くはないお値段。ですが、オートキャンプで荷物の制限がない夏キャンプの場合は、マストで持っていきたいと感じさせる“ひんやり体験”でした。
まず、敷パッドのひんやり感が非常に良かったこと。冷たさレベル5のため横になってすぐに全身がひんやりとして寝つきを良くしてくれます。
熱くなってきたなと思って寝返りをうつと、触れていなかった部分がまたがひんやり感をくれるので寝苦しさを軽減してくれました。
そしてハンディファンは軽量のため、テント内に付いている収納ポケットに入れることも可能。メッシュであれば風通しもよく、心地いい風を一晩中もたらしてくれました。
さらに、敷パッドが風に当たることでより冷やしの効果が見込めるので、この2点のセットはまさに相乗効果が期待できます。この2つがあれば、上下両方から涼感を感じることができますよ!
これで熱帯夜も怖くない!
ニトリの涼感グッズ、いかがでしたでしょうか? 敬遠しがちだった夏のキャンプも、思ってた以上にひんやりとした寝心地で朝を迎えることができるかもしれません。
ただし、夏のキャンプは寝ているときにも気づかないうちに熱中症になる可能性があるので、これらのグッズ以外にも水分補給や暑さ対策などしっかりと行なうようにしましょう。
安全面に気を付けながら、暑いアウトドアレジャーを全力で楽しんでください!
執筆:髙橋敦