カラビナと融合!携行便利な極小モバイルバッテリー
キャンプでスマホの充電が切れたら一大事! というわけでモバイルバッテリーの携行が当たり前のような昨今。「もっとコンパクトなものないかな〜」と探していたら良さげなアイテムを発見!一見ゴツいカラビナにしか見えないこの「CARABINER BATTERY」。ザックなどに吊り下げて持ち運べます。
CARABINER BATTERYは、ブラック、カーキ、コヨーテ(レビュー品)の3色展開。カラー・デザインともにミリタリーライクでオシャレ。バックパックやウエアに合わせてコーディネイトが楽しめるラインナップです。
それでは、キャンプでの使い勝手はどうなのか? 気になる各部を詳しく見ていきましょう。
CARABINER BATTERYの基本性能をチェック
重量物を吊り下げるのはNG
外寸は約10(幅)×21(高さ)×5.8(厚さ)cm、重さは約70gです。当然クライミング用としての強度は持っておらず、本製品自体を吊り下げるためのカラビナ機能。基本的に重量物を吊り下げるのはNGです。
カラビナとして使うときに重要なフック部の最大開口幅は約2cm。バックパックのショルダーハーネスやのベルトループなど、色々なところに装着可能です。
充電部分をクローズアップ
モバイルバッテリーとしてこの製品を充電するときの入力端子はMicro USB。出力端子はUSB Type-Aです。不使用時はキャップで閉じることができ、IPX5等級の防止性能を発揮します。充電コードがUSB Type-Cのスマホでは、急速充電にならない場合や、ほとんど充電できない場合もあります。USB給電の規格には様々なものがありますので、自身のスマホの取り扱い説明書で適合する規格を確認しましょう。
入出力端子のすぐ近くには給電・充電中を示すLEDインジケーターがあります。給電中は青い表示、充電中は赤い点滅表示になります。
水濡れもへっちゃら!IPX5の防水性
IPX5は水の噴射を直接浴びても機器本体に悪影響の出ない防水防塵構造の等級。キャップがきちんと閉まっていれば土砂降りもOKです。じつに頼もしい機能!バッテリー性能とキャンプでの使い道アレコレ
スマホの満充電なら1回程度
CARABINER BATTERYには約30.5cmの充電用コードが付属。一般的なAC-USBアダプター(5V・1A出力)で充電すれば、空〜満充電まで約3時間です。バッテリーとしての性能は、5V・3000mAh(15Wh)。簡易USBテスターで、満タン無負荷の状態を計測すると、5.02Vの出力が確認できました。双方の電池残量にもよりますが、電圧が低くてスマホが充電できないという状況はまずないでしょう。
長年愛用のガラケーの充電状況を計測。5.01V・0.3Aの電気が流れていますので、3.7V・1240mAh(4.6wh)の電池容量を持つこのガラケーなら、空から満充電までに約3時間です(満充電は2回可能)。
ただし一般的なスマホの場合は、満充電は1回と考えておくといいでしょう。
数値チェックその1:ポータブルナビゲーション
ちょっと無理して、充電に0.5A以上を要求するポータブルナビを充電してみます。テスターの値は5.01V・0.48Aなので問題なく充電できています。これなら、最近の大容量電池搭載スマホでも充電できるでしょう。
数値チェックその2:USB専用LED電球
100均ショップで販売されているUSB専用のLED電球を繋いでみました。2.5Wのコチラ、計算上では6時間以上点灯が可能。超軽量電球なのでカラビナ機能も問題なく使えます。コスパ最高のテント内照明かも?数値チェックその3:USBファン
CARABINER BATTERYのオプションとして、USBファンが用意されています。ファンの翼長は約9cmと小さ目ですが意外なほど風量があり、顔に近づけると涼しいです。USBファンの電力消費を簡易USBテスターで測定すると5.01V・0.34A。計算上では、このファンを8時間以上動かせます。
容量重視ではなく、携行性と見た目のカッコよさに注目
パックパックのショルダーハーネスに取り付けた状態で充電した様子。どこかパワーアップしたかのようなファッション性も満足度が高いです(笑)。
充放電中は防水にはなりませんが、移動中の充電も気軽にできちゃいます。例えば日帰りトレッキング・サイクリングなどには補助バッテリーとしてなら荷物にならず、活躍してくれるでしょう。
ただし、1泊2日のソロキャンプと考えるとスマホの仕様頻度によって容量が足りなくなるかもしれません。最大の魅力は携行性のよさ。なので、そのことを理解したうえでうまく活用しましょう。