以前からちょっと気になってたんです、「ウッドストーブ」っていうものに
ファミリーキャンプを楽しむ筆者。簡単に火が付き取り扱いも楽なガスユーザーです。しかし、ガス燃料”愛用者”というわけではなく、使っている理由は使い勝手がいいからという理由。ですが! 少しずつキャンプに慣れてきて、いろんなギアに目移りし始めている今日この頃。枝を燃やした炎でお湯を沸かしたり調理までする「ウッドストーブ」に興味が湧きました。小枝を燃やすようですが、枝のもちとかどうなの……? 素朴な疑問も多いので、実際にウッドストーブを使って確認したいと思います。
ウッドストーブといえばアメリカの「ソロストーブ」という小型ストーブが代表格ですが、どうせなら被らなそうなモノをチョイスしたいところ。購入したのはバーゴの「チタニウム ファイヤーボックスグリル」。今回はこのギアの使用感をレポート! 果たしてその使い心地は?
バーゴの「チタニウム ファイヤーボックスグリル」を今回選んだ5つの理由
① チタンだから軽量
バーゴの「ファイヤーボックスグリル」は、チタニウム製の「T-433」と、ステンレス製「T-436」と2種類ラインナップ。
見た目は同じですがステンレス製が重量約284g、チタニウム製が164gと、数値上はさほど変わりませんが、実際に持ち比べるとチタンの軽さに驚きました。
とは言え、それぞれの素材の良さがありますよね。焼き色が楽しめて軽量のチタニウム製か、はたまた強度のあるステンレス製を取るかは好みが分かれそう。
② 焚き火、五徳一体型
焚き火だけでも十分楽しいですが、やはり五徳があると楽しみ方が倍増。一体型で、組み立てもはめ込むだけととても簡単!
五徳部分は本体とつながっていて原則として外すことができない仕組み。だからこそズレないという利点もありますが「使わないときは邪魔だ!」と思う人もいるかもしれません。
個人的には別途購入する必要もありませんし、持ってくるのを忘れることもないので好ポイントです!
③ コンパクトに収納
収納サイズは約205×110mm。とても薄く隙間にスッと入るほど。500mlのペットボトルと比較してもこの通り。これなら気軽にバッグに入れて持ち運びができます。
出し入れしやすい収納袋はマジックテープで完全に密閉でき、バッグの中に入れても煤が出てきづらい仕様になっています。この嬉しい配慮、ますます持ち出したくなってきました!
積載にシビアな登山、ツーリングキャンプなどにはこのコンパクトさは嬉しいですね。
④ 広げたら思ったより大きめ
ではさっそく組み立ててみます。五徳サイズは205×205mm。開くとボックス型になり、小さめの鍋やフライパンぐらいなら乗るサイズ。もちろん炭を入れたらBBQだってできます。
⑤ 空気も取り込みやすい設計
下部や上部、底とあらゆるところから空気が入り込む設計は小さいながらも秀逸。同じメーカーから出ているヘキサゴンウッドストーブも燃焼効率が良いと評判なのでこの辺りの技術はお手の物!?
バーゴ チタニウムファイヤー ボックスグリル
●サイズ:L205×W205×H80mm
●重量:164g
●材質:チタン
●重量:164g
●材質:チタン
素晴らしい点は、やはり軽さとコンパクトと言う所。雑誌より軽い程度です。サイズ的には文庫本より少しでかいくらい。ツーリングやキャンプなどで荷物を軽く少なくしたい人には最高だと思います。
出典: 楽天
実際に試してみた!果たしてガス派でもマッチするのか?
普段は手軽なガス缶オンリーの筆者。外観の分析はそこそこに、使用して気づいたことを中心にレポートしていきます。購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。五徳が半分開くから、小枝を入れやすい!
燃料は、杉葉と小枝が中心です。着火して間もなくよく燃え始めました。想像では、ひっきりなしに燃料を投入するのかなと思っていましたが、以外にもそんなことはなく、両手のひらに乗る杉葉と小枝の量でお湯が沸きましたよ!
五徳部分が半分開閉するので小枝などの燃料を投入しやすかったです。もちろん少し大きい燃料は、全部跳ね上げて入れられます。
ソロ料理なら一度にできちゃう
たとえばこんな使い方も。シェラカップと缶詰が一度に乗るので、ソロ料理や酒のつまみを作る程度なら一度にOK!
コンパクトだけどちょっと不便になるか、焼くと便利な大きさだけど収納サイズも大きめだとか……。意外とこのサイズ感と使い勝手がマッチしているものは、探してみると無いものなんです。
ふと気づいた、「アルコールストーブの五徳としても使えるんじゃ?」
実はウッドストーブのほかにアルコールストーブにも興味を持っていた筆者。そのどちらの願いも叶えてくれるアイテムはないかと探していたところに現れたのが、今回使用しているバーゴの「チタニウム ファイヤーボックスグリル」だったのです!
気になるのはアルコールストーブと五徳までの高さ。このボックスグリルと一緒に購入したアルコールストーブを持参して使ってみました。
まずは五徳に置いてサイズ感を確かめてみます。使用したのはメスティンなどが有名なトランギアの「アルコールバーナー」です。
サイズはなかなか良さそう! 高さ問題も五徳にもぶつかっていないようなので見事クリア。
トランギア アルコールバーナー TRB25
●収納サイズ:径7.5xh4.5cm
●重量:110g
●使用燃料:エチルアルコール/メチルアルコール
●特記事項:アルコールの注入容量は約100ccで、約25分間燃焼します。
●重量:110g
●使用燃料:エチルアルコール/メチルアルコール
●特記事項:アルコールの注入容量は約100ccで、約25分間燃焼します。
キャンパーの誰もが使うアルコールバーナーとあってさすが。安定した炎で火力も強く、申し分がない
出典: 楽天
それではアルコールを入れてみます。使った燃料ボトルはこちらもトランギアの「フューエルボトル TR-506005-GN オリーブ 0.5L」。他に0.3L、1Lとありますが1泊のキャンプなら0.5Lをまずは準備すればOKです。
トランギア フューエルボトル オリーブ 0.5L
●サイズ:φ6.5×H23.5cm
●重量:115g
●燃料容量:460mlまで
●素材:ポリエチレン製
●重量:115g
●燃料容量:460mlまで
●素材:ポリエチレン製
シェラカップに入れたお茶を試しに沸騰させてみました。時間は100mlで4分弱。この時の外気温は10度ほどだったのでまずまずの時間だと思います。
それにしてもこの面倒を楽しんでいる感がたまりません!
使ってみた感想としては、五徳として十分使えるということでした。どちらも使用できるとなると、突然の雨で杉葉が湿っちゃったというときでも、アルコールバーナーを持っていれば安心です。
VARGOのウッドストーブは面白い!
コンパクトサイズでありながらも、ウッドストーブならではのギミックが味わえるバーゴのボックスグリルは、ガスオンリーだった筆者の見識を十分広げてくれるものでした。これはソロキャンプやデュオでも活躍する予感。火を扱うことをだだの工程ではなく、そこに楽しさを見いだせるのはウッドストーブならでは。いつものギアボックスの隙間にスッと入れ込んでおくだけで、最大の楽しみを与えてくれるこの小さなボックスには、大人の遊びが詰まっているようです。
ガス派が、人気のするコールバーナーにチャレンジした話
初心者でも扱いやすい「ストームクッカー」というギアのレビューをお届け!Let’s hang a VARGO box grill and a greedy adult walk!
VARGOのボックスグリルを忍ばせて欲張りな大人の散歩に出かけよう!