アウトドアテーブル界に革命児が登場

ですが、そんなあらゆるシチュエーションの枠を超えた、変幻自在のテーブル(フレーム)があるんです!
どんな板もテーブルにしてしまうパーツ!?

「エニブル」の使い方

では実際にエニブルを使用しながら、構造や特徴について説明します。
①天板を差し込む

フレームには折りたたみ式の脚が付いていて、左右に広げて展開します。フレームの幅は約60cm。重さは片方で約2kg、おもな材質はスチールで少し重めです。

脚を広げた状態で、高さは約33cm。ちょうど身長172cmの筆者の膝くらいの高さでした。

フレームの内部の隙間に天板を入れ、下にあるボルトを締めることで挟んで固定する仕組み。ひとつの脚フレームにこのボルトが2箇所ある、シンプルなつくりです。
天板を挟む対応可能な幅が約1〜2cmなので、2cm以上の厚さの天板は使用できません。ご注意ください。

では実際に天板を入れてみます。今回は収納性に優れた分割式の天板(約12×60cmを5枚)で組み立てていきます。

すべての板を差し込んだ状態。まずは片側のフレームに固定していきます。
②ボルトを締めて固定する

両サイドのボルトを締めて固定します。しっかりと掴めるサイズのボルトなのでスムーズに締められました。

このとき、板同士の間に隙間ができないように両サイドから圧迫しましょう。

片側のフレームが固定できたら、もう一方のフレームを天板に固定します。

同じようにボルトを締めて固定します。すでに片側は板が固定済みのため、こちら側はよりスピーディーに作業ができました。

もう一度両サイドから圧迫し、隙間をなくせばフレームの固定は完了です。
③脚を出して自立させる

両方のフレームに収納してある脚を広げ、自立させれば組み立て完了。初めてでしたがざっと5分ほど。シンプルな構造だったので非常に簡単でした。

横から押してみましたが、天板のガタつきがなく、しっかりと固定されています。もし固定が緩かった場合は、もう一度ボルトが締まっているか確認をしましょう。

フレームの裏側には穴が複数開いているため、ここにシェラカップなどをひっかけて使えますね。
専用の収納バッグも付いている

エニブルを簡単に持ち運びができる、布製の専用収納バッグも付いていて、コレがかなり便利。

裏面側が伸縮性のあるゴムで絞ってあり、この内側にフレームを収納する仕組みです。

まずロゴが横を向くようにバッグを置き、2つのフレームを両サイドに詰めます。

真ん中に向かって、くるくると両サイドから巻いていきます。

手持ち用の輪っか部分にバックルが付いているので、それぞれ付け根の位置にずらします。

バックルを固定して、さらに絞れば完了です。

持ちやすく、肩掛けもできるので非常に持ち運びが楽! 生地も厚みがあり、破けたりする心配は少ないです。

さらに、分割タイプの天板も一緒に収納ができちゃうんです。真ん中に板を重ねておき、両サイドにフレームをセット。

フレームが板の上に乗っかる位置まで両端から巻けばOK。あとはバックルを固定すれば完了です。

重くはなりますが、天板とセットでこのコンパクト感なら文句なし!
こんなテーブルも作れちゃう!

ベーシックな1枚板スタイル

天板2枚で張り出しスタイル

2枚の天板の端だけを固定して真ん中に空間をつくり、そこに焚き火台などを置けます。張り出した天板部分は、板の素材や厚さによって耐荷重性は変わるので、負荷を考慮して使用しましょう。
耐熱天板でそのまま料理が楽しめるスタイル


コンロ埋め込みスタイル

L字天板で変形可能なスタイル


たとえば、真ん中に穴が空くように正方形にくっつければ、囲炉裏のようなスタイルにできます。より広くテーブルが使えるので、グループキャンプで囲うように使うと便利!

L字の短い辺同士をくっつけて固定すれば、横長のユニークなスタイルに。ただし、飛び出ている天板部分は耐荷重性が低いため、軽いものを置くようにしましょう。
枝を使ったブッシュクラフトスタイルに挑戦!

直径が2cm以下のまっすぐな枝を切り揃え、ブッシュクラフト的なテーブルに挑戦してみました。

片側をフレームに入れます。真ん中のほうに太めの枝を、端に細めの枝を置くようにして、フレームが固定しやすいようにします。

もう片方のフレームをつけて完了。一応固定はできたのですが、多少のガタつきは出てしまいました。ですが、ものを置くことは十分可能! 太さを合わせるのが大変なので、枝の挟む部分をナイフで削り調整すれば、より均等に枝を固定できそうです。
まだまだ使い方はあなた次第!

キャンプテーブルも、さまざまなモデルが登場していますが、このエニブルはフレームだけという革新的なアイデアでしたね。今回紹介した以外にもまだまだ使い方は無限大なので、読んでいて「こういう使い方もできそう!」と思った方は、ぜひあなたの手で新たなオリジナルテーブルを組み立ててみてください!
執筆:髙橋敦
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