大人な冬キャンプ「私の焚き火の楽しみ方」写風人編

冬の楽しみは、大人な焚き火にあり

提供:写風人
キャンプデビューは幼稚園の頃。もう50年以上も前の事です。

その頃のキャンプ場は直火が当たり前で、到着すればまず薪(たきぎ)集めが子供の仕事。焚き火で暖をとり飯盒を炊く。夜になれば焚き火だけが唯一の遊び。小枝の先に火を点けて、振り回しては父に叱られていた事を思い出します。
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火遊び好きな幼稚園児は、そのまま大人になり、いつでも焚き火の出来る静かな森へと移り住むようになりました。

ここでの暮らしは薪との共生です。ナラやヒノキの原木から作った薪は、薪ストーブ用に、森に散乱している枯れ枝や落ち葉、倒木は焚き火用。朽ちゆく木を真っ白な灰にして成仏させる。それが森の恵に対するささやかな感謝の念でもあります。

焚き火の楽しみは、薪作りから始まっている


日頃は薪を大量に作るためチェンソーや斧などの道具が必需品ですが、今回はナイフひとつで焚き火を楽しむ方法をご紹介したいと思います。




薪は大きいまま燃やし始めることはできません。焚き火は燃えやすい火口から着火し、細い焚き付けから徐々に薪を太くしていきます。そのために必要なのがナイフによるバトニング。


ナイフを薪に食い込ませ、丸太などで叩きながら割っていく方法です。


今回使用したナイフは、ビクトリノックスのアウトドアマスターL。

ハンドルから刃先までが一体になったシングルピース構造なので、強靱なブレードはバトニングに向いています。またマイカルタ製ハンドルも優れた堅牢性を備えています。


次は着火しやすい火口づくり。

バトニングで割った薪をナイフで薄く削るフェザースティックを作ってみました。フワッと鳥の羽のように見えることから、こう呼ばれています。

私は普段作ることはないので上手くはありませんが、アウトドアマスターLは切れ味も良く、スーッと滑らかに切れていく感覚です。何度も練習して薄くカールしたフェザースティックに挑戦してみて下さい。フェザースティックが出来たら着火してみましょう。


アウトドアマスターLには、火花を熾すファイヤースターターが付属されています。雨の日でも風が強くても、あらゆる条件下で使用できる頼もしい着火アイテムです。

マグネシウムの棒をナイフの背で勢いよく擦ると火花が飛び出します。うまく着火しない場合は、最初に軽く削りながらマグネシウムの粉をフェザースティックに散りばめると着火しやすくなります。
火花がフェザースティックに移り、燃え始めた状態
フェザースティックに火が付いたら、燃えやすい細かな枝へと火を移していきます。

次に細薪から中薪、そして太薪へと徐々に太くしていき、風の通りが良くなるように組みながら火を育てていきます。ただ薪は十分に乾燥していることが最低条件です。


直火にも様々なスタイルがありますが、私が好んでするのは並列型。太めの枕木を2本並べてその中で焚き火をします。

私の場合、焚き火をしながら他の作業に没頭していることが多く、ある程度燃え尽きても枕木が熾きとなって残っているので、すぐに炎は復活します。

また焚き火は必要以上に大きくしない。燃やしすぎて近寄れないような焚き火より、焚き火との距離を縮められる小さな火が私は好きです。


作業中にもナイフは必需品で常に腰にぶら下げています。不規則な体勢でナイフがシースから落ちてヒヤッとすることもありますが、このアウトドアマスターLはTek-Lokシステムで不意な落下を防いでくれます。

またカイデックス製シースは燃えにくく軽量、また水や汚れに強く手入れしやすいのが特徴です。革ケースなどは入れたままにしておくと錆の原因になります。


アウトドアマスターLはスカンジグラインドというブレード(刃)。ブレードの1/3程度からストレートの刃付けがされ、ブッシュクラフトなどで多く使われる形状です。比較的刃持ちも良く、砥石に当てる角度が分かりやすいので、ビギナーでも研ぎやすいのが特徴です。

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炎を使って、焚き火料理を

さて、焚き火はただ燃やしているのは勿体ないですよね。せっかくの熱源を活かして料理でもしてみましょう。


今回はダッチオーブンを使って、ポトフを作ってみました。私の好きな焚き火料理は調理に時間を費やさないこと。つまりフライパンでササッと炒めてすぐに出来上がる料理か、熾きの中で放ったらかしにする煮込み料理のどちらかです。




調理には何かと便利な「ハントマン」。ハサミやノコギリが搭載されたアウトドア仕様のマルチツールです。


ナイフを使って食材をカット。


もちろんコルク栓抜きや缶切り、栓抜きも備わっています。


ダッチオーブン料理は燃えさかる炎の中ではなく、熾きの中でじっくり熱を加えて調理します。こうすることで、それぞれの食材の旨味が芯まで浸透し、味わい深い料理が出来上がります。


森でひと仕事を終え、焚き火場に返ってきました。わくわくする瞬間は蓋を開ける時! 盛大に湯気が立ち上がり、旨そうな香りが食欲を刺激します。

本来なら人知れず朽ちていく倒木も、薪エネルギーとなっていい仕事をしてくれました。

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焚き火道具は一生ものを選ぶ


幼い頃から始めた焚き火ですが、その頃父親が使っていた焚き火道具は今でも使っています。使い捨て買い換えの時代において、50年使い続けられる道具を引き継げる喜び。これは私自身も子に孫に伝え続けなければと思っています。

道具選びは決して高ければいいという訳ではありませんが、私の場合「焚き火道具は一生もの」と決めています。捨てられない限りは、100年先も焚き火と共に活躍している光景が目に浮かびます。

今回ご紹介したビクトリノックスのアウトドアマスターLとハントマンは、それこそ一生ものと言えます。妥協を許さない高品質な製品たちは、普段と異なる状況下におけるアウトドアシーンにおいて、信頼できる逸品と言えるでしょう。

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PHOTO:Kurosaki Kenichi
TEXT:Shahoojin
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