※記事で紹介しているアウトドア用品は、すべて2019年以降に発売予定のものです。予告なく仕様変更や発売延期・中止になることもございます。あらかじめご了承ください。
コールマン2019年新製品の展示会へ行ってきました!
2018年9月上旬、コールマンの2019年新製品展示会が開催されました。
会場は、春、夏、秋、冬と季節ごとにセクションが分けられ、新商品を中心に四季折々のキャンプの楽しみ方を提案する構成に。豊富なラインナップを展開するコールマンだからこそ可能な、フィールドの空気を体感させてくれる展示会となっていました。
そんな展示会でお披露目された新製品のなかから、CAMP HACK編集部が注目したアイテムをピックアップします!
日光を90%以上ブロックする「ダークルームテクノロジー」シリーズがさらに拡充
2018年の夏、コールマンの大注目商品となったダークルームテクノロジー搭載のテント。来季はラインナップを拡充! どんなものが登場するか、たっぷりと紹介します。ちなみにダークルームテクノロジーとは、遮光性に優れた素材で、日光を90%以上ブロックして温度上昇を大きく抑え “涼しさ”を実現した最新技術です。
トンネル2ルームハウス/LDX+
今回このシリーズに加わったアイテムのなかでまず紹介したいのがこちら。2018年の秋に、いよいよ通常販売を開始する待望のトンネル2ルームハウス/LDXが、はやくも「ダークルーム」モデルとなってお目見えしたのです。
2018年から販売されている2ルームテントもありますが、そちらはダークルームになっているのが寝室部分のみでした。
しかしこの「トンネル2ルームハウス/LDX+」はリビング側にもダークルームを採用。寝室はもちろんリビングもカバーし、まるで洞窟のようなヒンヤリとした空間を作り出してくれます。
エクスカーションティピー/325+スタートパッケージ
雨を防ぐ全室を備え、3〜4人で寝泊まりできる人気のワンポールティピ型テント「エクスカーションティピー/325」も「ダークルーム」モデルが登場。従来品にもベンチレーション機能はあるものの、やはり夏キャンプのテント室内は暑くなるもの。「キャンプをするのはおもにGWや夏場」という方には特におすすめです!
パーティーシェードDX/360+
大人数で集まれる3.6×3.6mのリビング空間を作ってくれるパーティーシェードの「ダークルーム」モデル。ファミリーでの利用ももちろんですが、子どもたちを集めた野外でのイベントにもってこい。カンカン照りの日でも、涼しい空間をつくることができます。サイドウォールを付ければ昼間でも映画館が完成しちゃいます!
日が傾いたら屋根を傾ける、驚きの新発想システム
続いては、会場の中でもひと際目立っていたシェルター。アジャスタブルシェードシェルター
写真を見ると屋根が傾いています。しかしこれ、設営の途中という訳ではありません。あえて、傾けているんです!どういうことかというと、通常のシェードはサイドウォールを使用して日や雨を防ぐ必要がありますが、ポールの長さを調整し、日の傾きに合わせて屋根の角度を調整するという、斬新なアイデアから生まれた商品なんです。
屋根を傾けてもペグダウンができるように、脚先にはラウンド型の部品を採用。本体を傾けても脚が地面にちゃんと接地するよう工夫されています。
さらに、屋根には赤い庇(ひさし)を格納。必要に応じて雨避け、日避けとして、外側に屋根を拡張させることができるんです。
これひとつで4シーズン対応。夏場なら家族3人が快眠!?
ファミリーキャンプの寝袋選びで悩む必要はもうないかもしれません。3つのレイヤーを分割して使用できる4シーズン対応型の寝袋が登場です。マルチレイヤースリーピングバッグ
たとえば夏のファミリーキャンプでは、暑がりのパパはインナー(写真一番右)をかけて、寒がりのママはアウターレイヤー(写真左から2番目)を、子供にはミッドレイヤー(写真右から2番目)をかけてあげれば、これひとつで体感温度の異なる家族3人がそれぞれ快眠できます。また1人で使用する場合は、白いミッドレイヤーのみで6度まで、ブルーのアウターで3度まで、全レイヤーを重ねると-7度まで対応なので、これひとつでマルチに活躍してくれるんです。
さらに、写真のようにグロメットでレイヤー同士を固定できるので、中がグチャグチャになることもありません。季節に合わせていくつもの寝袋を買い揃える必要もなくなりそうですね!
まだまだ気になる新商品が続々!
コールマンといえば、ランタン! 最後に気になる最新LEDライトをご紹介します!360°サウンド&ライト ランタン
コールマンの伝家の宝刀であるランタン。新商品となるLEDランタンは、最大400ルーメンのLEDライトとBluetoothスピーカー機能を搭載しました。ライトだけなら最大光量で7時間、スピーカーのみ利用時は最大20時間連続で使用可能の高スペックなランタンとなっています。充電式で軽量なのも◎です。
テーブルの真ん中にポンと置けば、360度広がる灯りと音楽が自然と人の輪を作ってくれるに違いありません。
コールマン ジャパン社長・中里 豊さんにインタビューしてきました!
今年で社長就任4年目を迎える中里豊さんをインタビュー。今回お披露目となった商品についてはもちろん、コールマンジャパンの今後のビジョンについてお話を伺いました。
ダークルームテクノロジーのコンセプトは「夜の寝かしつけ」だった!?
――今回、「ダークルームテクノロジー」を搭載したラインナップが充実しました。開発背景についてお教えください。
中里豊さん(以下中里):ダークルームテクノロジーはじつは本国アメリカで開発され、3年前から販売していました。北米やヨーロッパの夏は21時になっても空が明るいんです。子どもたちはキャンプという非日常感も相まって寝たくても寝れない……そんな悩みを解決するためのアイデアだったんです。
――どの国の大人も、子どもの寝かしつけが大変なんですね。
中里:そのようですね。しかし、それに比べて日本は遅くても19時には暗くなりますから、アメリカとは違うコンセプトとして、夏、太陽が昇ってもテント内で涼しく寝ていられる「夏も涼しいテント」でデビューしました。これが日本のキャンパーさんに賛同して頂けたのだと感じています。
――同じギアでも、国によってコンセプトを変えられるのは驚きです!
中里:コールマンの製品開発の一つが、海外で開発された技術やアイデアを自国のキャンプスタイルに落とし込んで提案するというやり方。国が違えば文化もライフスタイルも違うけれどキャンプを楽しんでいるのは同じ!
私たちが思いつかないようなアイデアを海外チームは思いつく。そのアイデアをいつでも共有しあえることがコールマンの特徴であり、私たちの楽しみですね。
――ではコールマンジャパンの強みは何でしょう?
中里:人材には本当に恵まれていると思います。ジャパンのスタッフは長年ブランドとともに歩んできた実績と自信がある。このブランドへの愛が会社を支えてきたのだなと実感しています。
ちなみに、コールマンジャパンが作る最高峰のマスターシリーズはアメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアでも高く評価されました。グローバルブランドでありながら、日本のマーケットのための製品開発が出来るからこそ、これまで日本のキャンパーの皆さまと共に歩んでこれたのだと思っています。
「本気で社会を明るくしたい。」そう語る心境とは?
――続いて、コールマンジャパンとしての今後のビジョンについてお教えください。
中里:昨年からのテーマである「灯そう。」を継続していきます。人々の生活はますます便利になっている一方、人と人との関係性は希薄になり、社会は明るくなっているとは言えません。
キャンプは家族や大切な仲間との繋がりを強くし、人と人との間に明るい灯火を灯します。
コールマンはひとつのアウトドアブランドに過ぎませんが、キャンプを通じて人の心に火を灯す存在になりたい、キャンプをきっかけに社会を明るくしたい、と実は本気で思っています。
――一方、コールマンではこれまで一貫して「ファミリーキャンプ」をコンセプトにしてきましたが、コールマンは今後もその方々も大切にしていくということですよね?
中里:それは今後も変わりませんね。現在の日本では「ファミリー」の形が多様化しています。その現実を踏まえ、「家族ってなんだろう」ということから考えていく必要があるのかなと思います。結婚を選択しない家族もある。同性同士のカップルもあるし、シングルマザーの家族もあるし、大切な仲間同士も家族、ペットも家族の一員です。
私は最近犬を飼い始めたのですが、犬とキャンプを楽しむためのギアやキャンプ場がもっと増えてもいいと感じています。「キャンプを楽しみたい」という皆さんに、コールマンができることを考え、実践していきたいと思います。
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