酒のアテは「簡単」「ウマい」が理想的
キャンプでお酒も楽しむなら、おいしい肴は欠かせません。でも基本ずっと飲んでいたい酒好きこそ、手の込んだレシピより“サッ!”とできて“ガッ!”と酒がすすむ、良いとこ取りのおつまみが欲しいところ。
そこで酒活の一環としておつまみレシピの考案に余念のない筆者が「これぞ酒好きキャンパー向け!」という神おつまみをご紹介します。
たったひと晩でできる“漬けおつまみ”が絶品
現地での酒を最高においしいものにするために、出発前にちょっとだけ頑張っておつまみを仕込みましょう。
仕込みといっても、材料も行程も少なく調味料類も家にありがちなものなので手軽にできるはず。キャンプの前日に飲みながら、気楽に作りましょう~!
1. 旨味と触感と酸味の嵐「砂肝のレモン醤油漬け」
まずは飲兵衛の多くが支持する部位「砂肝」を使ったおつまみレシピ。砂肝は銀魂を取り除き火が通りやすいように切り込みを数ヶ所入れます。
耐熱容器に砂肝(300g)とお酒を入れ、ラップをしてレンジ(600W)で4分加熱。ラップをビッチリかけると途中途中で砂肝が「ボンッ!」となるので、ふんわりかけます。
醤油(150㏄)とごま油(小さじ2)にカットレモン・スライスしたにんにく(適量)を入れて混ぜ合わせます。
もうすでにたまらない香り……作っているだけで酒が進みます!
後は瓶にどんどん詰めていくだけです。旨味の宝庫である醤油ベースのタレも、1滴も逃さず流し入れましょう。
これで一品完成。さあ、次にとりかかります!
2. 鮭・ニラ・キムチのミルフィーユ「ニラとサーモンのキムチ漬け」
続いては、サーモンを使います。秋が旬ですが一年中手に入るので、いつでも作れるおつまみですよ。
めんつゆ(大さじ2)に食べるラー油とコチュジャン(小さじ2)を混ぜ合わせて、タレを作ります。
ただ辛いだけでなくちょっと甘めの味付けにすることで、ビールだけでなく日本酒にも合うまろやかなコクが生まれます。
そこへサーモン・ニラ・キムチを入れてサッと混ぜます。あとは瓶に順番に重ねて入れていくだけ。
明日の酒活を楽しみに「ニラ→サーモン→キムチ」を黙々とやりましょう!
そして残ったタレはもちろんすべて入れます。もしキャンプに忘れずに持って行けたら、食べるときに白ゴマをふると風味がさらに良くなりますよ。
今すぐつまんでしまいたい気持ちをおさえながら、最後の一品を仕込みます!
3. 二大発酵食品の共演「味噌漬けカマンベール」
お手軽おつまみと言っておきながら、飲みながらここまで作っているとさすがに疲れてきたので、最後は猛烈に簡単なレシピでシメます。
味噌(大さじ2)とめんつゆ(大さじ2)を混ぜ合わせます。
そこにカマンベールチーズを、そっ……と置きます。
あとはチーズの表面をコーティング。スポンジケーキに生クリームを塗る要領です。
甘いものにまったく興味がない飲兵衛でも、こっちのデコレーションは楽しいはず!
ラップで密閉、これでおしまいです。
さあ、おつまみ3種の仕込みが終わりました!
明日のキャンプでおいしく食べて飲むことを楽しみに、冷蔵庫で一晩寝かせます。
次は実際にキャンプで酒とともに食べている様子をレポートしますよ!
そしてキャンプへ持って来た
待ちに待った酒活時間。と言っても設営が終わりかける頃にもうビールをプシュッと行っちゃているので、この頃は正直おつまみを作るのが億劫になります。
そんなタイミングだからこそ、この漬けおつまみ3品は我ながらありがたい!
ちなみに仕上がりが気になる味噌漬けカマンベールをカットしてみると……なかなかそそる断面!
砂肝レモンはレモンサワーで
たった一晩でにんにく醤油がしっかりと染みていることに感心しながら砂肝を味わっていると、絶妙なタイミングで追いかけてきたのはレモンの酸味……!
これはレモンサワーのアテにピッタリでした。
味噌漬けカマンベールは日本酒で
仕上げに、黒コショウでスパイスをきかせてみました。ビールでも合いそうですが、まろやかな味わいを楽しむために日本酒で。
チーズと味噌それぞれの濃厚な食感と酸味が、樽酒特有の杉のような香りと見事にマッチ!
サーモンニラキムチはビールで
日本酒と迷いましたが、いろいろ飲んで塩気のあるアテを食べ続けて喉も乾いてきたので、これはビールで!
後引く甘辛さとサーモンのネットリとした旨味で、もう文句なし。ただ白ゴマはやっぱり忘れてしまいました……。
“漬けおつまみ”で酒活を充実させよう!
楽しいキャンプのひと時のために、ほんのちょっと頑張ってみる。そうすると達成感から、ついお酒も進みます。
飲みすぎ注意、かつ塩辛いアテは食べすぎも注意。わかっていても止まらない……そんな絶品おつまみ、よろしければお試しください!