世界51か国、1400店舗以上を展開する「Decathlon(デカトロン)」日本上陸
みなさんは「デカトロン」というブランドをご存知でしょうか? おそらく日本でこの名を聞くことは、今までは稀だったはず。
デカトロンとは、フランス最大級のスポーツ・アウトドアブランド。51か国に1400店舗以上を持ち、キャンプや登山、サッカーにバスケットボールの分野まで網羅しています。
そんなビッグカンパニーがこの日本に直営第1号店を、兵庫県西宮市にオープン! 早速編集部で行ってきました。
行ってみて思ったのは、広い(ちょっと広すぎ?)! ということ。どうお届けするのがいいかと悩んだ末、キャンプに絞ってご紹介することに。
キャンパーであれば「Quechua(ケシュア)」というブランドなら知っている方もいるかもしれません。じつはこれ、デカトロンの自社ブランドなんです。ポップアップテントが有名ですね。なので、このテントの詳細を調べてみることに。
ケシュアのポップアップテントはここが違う!
今回は、ケシュアの代表的なポップアップテント、「2seconds fresh&black 2人用」の特徴を店舗スタッフに聞いてみたのでご紹介。1、インナーがブラックカラー
もともとはブラックではなかったというこの2secondsシリーズ。ブラックにすることで、「遮光性」「遮熱性」に富む効果が。
キャンプをしていて、太陽光で早朝に起きてしまったことはありませんか? 早起きして朝焼けを眺めるのもひとつですが、ゆっくり寝たいという人もいることでしょう。そんな方のニーズに応えるため、珍しいブラックにしたんだとか。
現行品の中にはブラックではないものもありますが、すでに世界では好評とのことで展開を増やす予定とのことです。もしかしたら、日本でも一般的になっていくかもしれませんね!
2、ドアにメッシュ付き
日本では当たり前のメッシュ。しかし、ポップアップテントで付いているのは、意外とないかもしれません。
ヨーロッパでは湿気がないので、ポップアップテントに限らずドアにメッシュが不要だったんとか。しかし湿度の高い中国や台湾のユーザーの声を聞き、メッシュ機能は必要と判断して、それを世界基準として反映させたのです。そのため、今ではヨーロッパでもメッシュ付きで販売しているようですよ。
3、設営がラク
製品名の「2seconds」は、日本語で「2秒」という意味。読んで字のごとく、最短2秒で設営完了します。設営に1時間以上かかった……なんていう悲劇からも、このポップアップテントであれば起こりえないことでしょう。
4、コスパ上々
税込11,900円。ファミリー用でも27,900円からという衝撃の価格設定です。ブランドスタッフも、「キャンプのエントリーユーザが、テントは高くて買えない、だからキャンプに行けないという課題を解決するためのテントです」と話していたのは印象的。なぜこんなに安いの? と聞いたところ、「デカトロン製品は、世界中で同じ規格のアイテムを販売することで、一度に大量に製造できるので生産コストを抑えられるんです」という返答。なるほど、世界中のニーズをひとつのアイテムに凝縮することで、”安い=低スペック”ではないアイテムづくりを実現しているんですね。
ケシュアの設営・撤収、合わせても「1分30秒」説
ここからは、一緒に取材に同行したCAMP HACKの姉妹サイトYAMA HACKの編集部員Kが、この「2seconds fresh&black 2人用」に興味津々だったので、スタッフの方に教えてもらいながら、はじめてのポップアップテントの設営にチャレンジしてもらいました。
このポップアップテント、やってみると「撤収」が意外と難しい印象。しかし、やり方を知ったら何のその。これを読んで、ご自身のときに役立ててください!
設営、リアルには「30秒」
結論から言うと、2秒と前述しましたが実際には30秒ほどでした。いずれにせよ、かなり早いというのは変わりませんね!さぁ、まずは設営からスタート!
収納袋からテントを出します。ポップアップテント特有の円形のシートとポール一体となったものがお出ましです。
円形に保つための留め具を緩めます。
お! ポップアップテントらしく、ポンっと開きました! 編集部員Kも楽しそうです(笑)。
「では、黄色と赤の留め具があるのですが、まずは黄色から外してください」とスタッフさん。
言われたように、黄色→赤の順に留め具を外します。
そしてゆっくり開いていくと……?
見覚えのあるテントのカタチになりましたね! 今回は、店舗だったのでペグダウンしませんでしたが、これまでの所有時間は30秒でした。
ペグダウンを含めても、2分ぐらいで設営は完了しそうです。
ペグダウンしてマットなど入れ込んだ状態がこちら。
実際に寝てもらいました。感想を聞いてみると、「ふだん山岳テントばかりなので、それに比べると同じ2人用でも広い気がしますね。インナーがブラックって!? と思いましたが、これは昼寝するにも良さそうです」との回答が。なるほど、キャンプに行くと昼寝することもありますよね。そんなときにインナーがブラックだとプラスに働いてくれます。
撤収は「1分」
さてさて少し脱線しましたが、撤収に入ります。撤収のコツをスタッフさんに聞いてみると、「1stステップがもっとも大事です。ここの手順だけでも覚えておけば、何とかなりますよ」とのこと。
まずは、インナーの奥に配した赤の留め具をグッと手前に引っ張り出します。
引っ張り出したら、入口付近にあるもう一方の同じ赤の留め具にパチン。
そうしたら、黄色の方も同じようにパチン。
そうすると、この状態に。要するに、設営の時の逆再生をすればいいわけです。
さらに小さくしていきます! 「円形になったものを立てて足元を軽く踏んで押さえるとスムーズです」とスタッフさんがコツを教えてくれました。
そして赤のひもを引っ張りながらもう片方の手で押し込みます。そうすると……?
自動で八の字を描き、このようなカタチに。
中央を膝で押さえて……
半分に畳みます。
これで収納袋に入りそうな大きさになりました。とは言え、このままで手を離すとまた八の字に戻ってしまうので、黄色のロープで縛ります。
中心で縛ったら長さを調節し、
撤収完了! 「ポイントは、はじめの赤の留め具を引っ張るところからスタートできるかですね。難しいことではないですが、内側にあるのではじめてだとわからないかも。でも1度できれば問題なさそうですよ」と編集部員K。
デカトロン公式の撤収動画もあるので、そちらも併せて見るとポイントを復習できますよ。
今後トレンドになるかも?!
実際に触れてみて、フェスやカンガルースタイル用で使ってみたいテントだなと思いました。また、スタッフの方も話していたように、はじめてのテントだったらポップアップテントで十分キャンプを楽しめそうです。
ただ、頻繁に行くのであれば耐風性を考慮した、それなりに頑丈なものを用意した方が良さそうですが。
上の写真は、オープン日の様子。平日の朝にもかかわらず、大勢のお客さんでレジは長蛇の列に。これはもしかして、日本のキャンプ市場に新たな風が吹くのか!? と感じさせる勢いを感じました。
ユニクロをはじめとするファストファッションも、はじめは”安かろう悪かろう”でしたが、今では市場に浸透しており、クオリティは格段にアップしているのはみなさんも知るところでしょう。
このポップアップテントもしかり。このデカトロン(ケシュア)が今まで日よけや軽いレジャーのイメージが強かったポップアップテントのイメージを刷新させるかもしれません。みなさん、一度見てみる価値、ありそうですよ?
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