「地下足袋」スタイルのフットウェアにおける新たなバリエーションが登場。このバランスは使い勝手が良さそうです。
この SKINNERS はソックスのようなつくりのフットウェア。以前に似たような仕様のFYFというプロダクトを紹介しましたが、こちらと比較すると SKINNERS はソールのプロテクションと耐久性をしっかりと確保するアプローチを取っています。ソールは二重のレイヤー構造になっており、防水仕様でつま先も厚め。それでいて超ポータブルに携帯することができ、くるくると丸めると直径4cm。重さはわずか80gです。
ソックスの部分にはレーヨンのクール素材を使用。殺菌・抗菌力を持つ銀が織り込まれているので、防臭性も備えています。アッパーはベンチレーションのためメッシュ構造。ソックスとソールは接着剤を使わない特別なテクノロジーでつなぎ合わされているのだそう。洗濯機で洗うことも可能です。
さて、このフットウェアをどんな用途で使うか? geared的にはまずランニングできるかが気になりますが、メーカーは足裏の感覚を養い、筋肉と腱を自然に鍛えるベアフット系シューズとしてアピールしています。相当にミニマルな仕様であるのは間違いないので注意は必要でしょうが、ナチュラルランニング志向の人であれば問題なく扱えそうです。
また、登山でテン場に到着した後のコンフォート・シューズとして履くシーンも想定されています。荷物にならないシューズなので、この使い方はうってつけでしょう。ヘビーデューティーな登山靴を脱ぎ、この SKINNERS に履き替えたら、ものすごい解放感がありそう。
作り手推奨の使い方としてはもうひとつ、ヨガなどジム用のフットウェアが挙げられています。いわく、ソックスの自由さとシューズのグリップ力&プロテクションを兼ね備えているので、SKINNERS はソックス、サンダル、ランシューという3大ジム用フットウェアを凌駕するとのこと。
このほかにもフライトやバス移動中の一足として、近所のお出かけ用、オフィスや家の中で……などなど、多様なシーンで重宝するでしょう。水辺のアクティビティにもフィットしそうですね。
広範な用途をカバーする SKINNERS のアドバンテージは、耐久性とポータブル性のバランスを絶妙なところに落とし込んでいることから生まれているように思います。これ以上シューズに寄せると持ち運びづらいし、これ以上ミニマルにするとランには使いにくい。
加えて、シンプルに仕上げたデザインも魅力的に映ります。
SKINNERS は多くのユーザーの心をつかんでおり、Kickstarter登場直後ながら、すでに目標額の5倍を超える5万ドルのプレッジを獲得。日本への発送にも対応します。