シンプルで個性的なバックパックやサコッシュを展開している atelierbluebottle。
2015年の春からはハイキング向けのショートソックス Hiker’s SOCKS を発売しているのですが、この冬、満を持してのロングサイズ「Hiker’s SOCKS – LONG」が登場しました。
少しだけ事前知識として触れておくと、Hiker’s SOCKS は保温力の高いヤクウールと速乾・吸汗性のオーガニックコットンを混合し、化学繊維を織り交ぜることで耐久性を上げたハイキング向けの靴下です。
なんといっても特徴的なのが、「足袋」型の形状。親指+他の指4本でしっかりと地面を掴むことができるため、ハイキングはもちろん、トレイルランニングにもおすすめのモデルです。
実は筆者もすでに2足目を使っているのですが、その快適さから実際、リピーター率がとても高いそうです。
最もわかりやすいのが、その長さ。
Lサイズの場合、SHORT より約8cm(実測)長めに作られています。
履いてみると、だいたい脹脛の中間くらいまでの長さで、それだけ足を保温する面積が増えるため、足先が冷えやすい方にはおすすめです。
履き口と足首部分はリブ構造で適度にホールド、ずり落ちを防止するとともに快適なフィット感を実現しています。
また、もうひとつ SHORT から変更されているのが底面部分です。
LONG ではさらにパイルを強くし厚みを持たせることで、保温力とクッション性を高めています。
実際、ハイキングの際に SHORT と LONG を持参し履き比べてみたのですが、そのクッション性の違いは歴然です。特に下りでは足裏を包み込むようなクッション性と足袋型によるしっかりとしたトラクションにより、かなり快適に歩くことが出来ました。
加えて、保温力が SHORT とは段違いなので、低山の雪山ハイキングやスノーシューハイキングなどにも積極的に使えそうです。
また、生地面積の広い LONG ならではの遊び心が、この「八ヶ岳トレース」。
atelierbluebottle の辻岡氏の愛する八ヶ岳の稜線が描かれています。さて、どれがどのピークかわかりますか?
まとめると、Hiker’s SOCKS – LONG は、より高い保温力が求められる冬季の登山や、低山の雪山ハイキング、スノーシューハイキングにもオススメと言えそうです。また、クッション性が高いため行動時間が長くなるようなロングハイクにもマッチしそう。実際、このソックスだけでJMT(John Muir Trail:アメリカ カリフォルニア州にある全長約340kmに渡るロングトレイル)を踏破された方もいるそうです。
atelierbluebottle は、Made in JAPAN、そしてひとつひとつ丁寧に心をこめた製品づくりをモットーにしています。
Hiker’s SOCKS – LONG は SHORT と同様、奈良にある老舗工場で丁寧に生産されているのですが、その製品は、手間を惜しまない職人が生み出す逸品にほかなりません。
(その詳細は atelierbluebottle のブログにも詳しいのでぜひ読んでみてください)
――好きでつくるものだからこそ、使う人ひとりひとりと向き合ったものづくりを――
日常生活では、靴下というと決して目立たない、ともすれば軽視されがちな製品です。
しかし、「自然の中を自分の足で歩く」という事が大前提となる登山においては、靴下は時には生死を分けるほど重要な製品とも言えます。
辻岡氏の想いと、職人の技術が生み出したHiker’s SOCKS – LONG。
ぜひ一度足を通してみてほしい一品です。
- 製品名
- Hiker’s SOCKS – LONG
- 価格
- ¥2,660(税込)
- メーカー
- atelierbluebottle