【ひたすら巻くだけ】不器用でも“それっぽく”できあがる超簡単パラコード編み〜vol.3〜

アイキャッチ・本文写真撮影:筆者

パラコードDIYが楽しくなってきた


おうち時間のあいだにパラコードDIYにトライしている初心者の筆者。パラコードについては「端を炙ってほつれないようにする」程度の知識しかありませんでしたが、前回写真のようなブレスレットを編んでご機嫌に。

今回もメイドインUSAの「ATWOOD ROPE(アトウッド・ロープ)」で、さらなるDIYにトライしていきます!
ITEM
ATWOOD ROPE 100フィート(30m)
・破断強度:550ポンド(約250kg)
・直径(約):4mm
・長さ(約):30m
・製造:アメリカ

教えてくれる先生はこの人


ミリタリー&アウトドアショップ KINRYU 宮田さん

宮田さん
パラコードの魅力に取りつかれ数年。優れた「実用性」を身近に、そして格好良く備えることができるパラコードDIYを気軽に楽しむことができるようお手伝いします。

ワイルドな「コブラステッチ」でブレスレットを


スネークノットによるブレスレットが及第点の成功を収め、欲が出ました。映画『マッドマックス』で一躍有名になった、「コブラステッチ」のブレスレットに挑戦してみましょう。
宮田さん
パラコードブレスレットの王道! と個人的に思っています。そして僕もマックスにあこがれて装着していた一人です。編み方も比較的簡単で、慣れえてしまえばTVを見ながらでもできてしまうかも?

そんなコブラステッチはスネークノットと並んで、初めてでもオススメな編み方の一つですよ。



スネークノットと同じように、まずは中央を割り出します。経験を踏まえ、240cmのパラコードを用意しました。


手首に当てて、だいたいの長さを決めます。きっちり一周する長さよりも、ちょっと短めがいいらしいので、そのようにしました。

宮田さん
僕も「きっちり一周より、気持ち短め」で作っています。そして長さは、手首周りの15倍〜16倍くらいを用意しておくと取り敢えずOK。



つまんでいる部分から下に、コブラステッチを編み込んでいきます。


スネークノットに比べて、幅のある網目ができます。これは迫力のあるブレスレットになりそう!

コブラステッチの編み方

それではコブラステッチの編み方を見ていきましょう。例によって、現実的ではない長さのパラコードを使用しています。


上部の折り返し×2がコブラステッチの起点、下部の折り返しが終点となります。予め手首に当てて、長さを出しておきます。


右側のロープで、中央の2本を乗り越えます。


左側のロープをくぐります。


今度は左側のロープの出番。中央の2本をくぐります。


再度ロープをくぐって、下からループに侵入しましょう。


ロープを乗り越えてループを通過。ロープを3回くぐって、最後だけ乗り越えましたね。


左右に引っ張ると、シュルル……と結び目が小さくなります。このときに一気に締め付けず、手首サイズに合わせて調整しながら、締め付けます。


結び目から下の長さが、コブラステッチの範囲に。ここまでの結び方を、左右交互にやっていきます。


というわけで今度は左側のロープからスタート。中央の2本を乗り越えます。


そのまま右側のロープをくぐります。


次は右側のロープの番。中央の2本をくぐります。


ロープをくぐってループに侵入。


ロープを乗り越えて脱出します。


左右に引っ張って結びます。


キュッと引っ張って、しっかり結びます。次は右側のロープから開始する番ですね。コブのある方から動く、と覚えておけばOKです。

手順はこんな感じ


宮田さん
スネークノット同様、編み込むテンションが均一になるように意識しましょう。最初は1手順ごとにグッグッと丁寧に整えていくと仕上がりがキレイになりますよ。

だんだんコブラ的なビジュアルに


編み進めていきます。右→左→右……と順を追おうとすると、「次は右だっけ? 左だっけ?」という状況に陥るので、コブのある方から動き出すことを意識しました。


範囲内を編み終えました。なんか逞しいビジュアルですね。確かにコブラを思わせます。

コブラステッチの締めくくり


折り返し部分に、2つの先端を通して締めくくります。


すんなりと2本が通過できる隙間ではなかったので、ペンチを使用しました。


片方は上から下、もう片方は下から上へと通過させます。左右はどっちがどっちでも構いません。

そのまま締め付けず、2つのループがある状態に。


ここからちょっとややこしいです。

さっき上から下に通過した先端は、ループを下から上に
さっき下から上に通過した先端は、ループを上から下に

ということなんですが、文字で読むとイライラすること請け合いですよね。逆に突っ込む、ぐらいの感覚で。


折り返し部分の内側で、一回結ばれた状態になれば成功です。

拳を通過できるように仕上げる


コブラステッチの起点には、2つのループがあります。そこに先端をそれぞれ通して、完成させましょう。


またもやペンチを利用。グイグイと広げ、縮こまる前に通過させることもできるので、ボールペンなどを利用してもいいかもしれません。

宮田さん
もしかすると、ループを広げるのが一番厄介に感じるかもしれません。千枚通しのようなものがあればベストですが、ラジオペンチやボールペンなど先のとがった物で代用できます。



無事に通過しました。あとは止め結びで仕上げちゃいましょう……とその前に!


脱着しやすいサイズにするため、実際に拳のあたりにはめてみて、当たりをつけます。


ダイヤモンドノットにしたいのは山々ですが、止め結びで。いやほんと、ダイヤモンドノットって難しそうなんですよ。


余った部分をギリギリでカットして、炙って作業完了!


装着してみました。気分はマックスです。

「カットしたらほどけないように炙る」程度の知識しかなかった男が、コブラステッチのブレスレットを完成させました。よく動画のサムネに「簡単にできる」とか「10分でできる」とか文字が踊っており、ウソつけと思っていましたが、今はその通りだと感じています。


一度覚えてしまえば、何を難しそうだと感じていたのか、思い出せません。編み込み自体は本当に10分ぐらいですし、いいスキルを身につけました。

宮田さん
コブラステッチは一度手を付けてしまえば、予想以上に簡単だと気付くはず! しかも、「俺、今パラコード編んでる」みたいな充実感も得られるのでゼヒ勢いよく挑戦してみてください。応用も効くので、覚えておいて損はないですよ!

やってよかったパラコードDIY

その後のパラコードライフ


スネークノットとコブラステッチを身につけた自信から、「さあ次は何を覚えようか」という積極的な気持ちになりました。あれほど避けていたダイヤモンドノットも習得済みです。

スネークノットとコブラステッチを完全に覚えた後だったからか、それほど難しくは感じませんでしたね。


こちらは10m以上のパラコードを使って、サコッシュの紐をスネークノットで仕上げようと挑戦した結果です。見た目が凸凹しているし、手触りもゴワゴワしているしで、失敗でした。

1mにも及ぶスネークノット自体は気に入っているので、何か他の用途に使うことにします。

あなたも挑戦してみませんか?


これほどまでに「やってみてよかった」と感じた趣味は、ちょっと思い出せません。キーホルダーなどのちょっとしたアクセサリーなら、自分なりのやり方でいいならサクッと作れるし、アウトドア好きとして、なんだか翼を得たような心持ちです。

パラコードDIY、挑戦してみませんか?

ITEM
ATWOOD ROPE 100フィート(30m)
・破断強度:550ポンド(約250kg)
・直径(約):4mm
・長さ(約):30m
・製造:アメリカ
宮田さん
コードと少しの道具があれば、簡単に始められます! 実用性もありながら愉しめるパラコードいじりは、DIY好きアウトドア好きの皆様にとって、間違いなくマスト。ぜひ挑戦してみてくださいね。いざ始めると、奥深さもありドップリハマってしまうかもしれませんけども。

ちなみに、KINRYUオンラインストアでは通常のパラコードだけでなく太さ違いやカラーバリエーションも含めて豊富にそろえているので、よかったら覗いてみてくださいね!

筆者の初めてのパラコードチャレンジはこちら

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