全部100均の材料で作れる!簡単スパイスボックスの作り方
キャンプの楽しみは、アウトドアで食べる外ごはん。そのために必要な調味料の持ち運びに苦慮している人も多いはず。
お気に入りのスパイス瓶や、小分けしたボトルを持って行きたいけど、なかなかぴったりなものが見つからない……。
そんなお悩みを解決するのが、携行できるスパイスボックスのDIYです!
【全工程写真付き】2種のスパイスボックスを作ってみよう
難しそうにみえて、実はテクニック不要で作れるんです。“設計図を見ながら木材をカットする”といった難しい工程は一切なし! 材料も全部100均だから市販品を買うより費用もそうかかりません。
今回は、サッと出し入れできる「オープン型スパイスボックス」(写真左)と容量たっぷり「2段式スパイスボックス」(写真右)の作り方をご紹介します。
① 簡単に自作できる!「オープン型スパイスボックス」の作り方
まずは、背の高い調味料の持ち運びに最適、サッと手に取れて出し入れも簡単なオープン型のスパイスボックス。
パーツも少なく、100均アイテムを引っ付けるだけでほぼ完成するため不器用な方でも失敗しないでしょう!
用意するもの
材料
・ウッドカッティングボード×2枚
・木製ボックス
・丸棒
作業に必要な道具
・木工用ボンド
・マスキングテープ
・(必要であれば)ノコギリ
・(必要であれば)紙やすり
作り方は超簡単なのですが、材料選びの際にちょっとしたポイントがあります。
100均で材料を選ぶときのコツ
・「木製ボックス」の奥行きと同等サイズの「ウッドカッティングボード」を選ぶ
・「丸棒」は、「ウッドカッティングボード」の持ち手穴に入る直径のものを購入する
作り方1:木製ボックスにウッドカッティングボードを木工用ボンドで接着
木工用ボンドで、木製ボックスの両側にカッティングボードを接着します。
はみ出たボンドを拭い、完全にくっつくまでテープで固定しておいてください。しっかりボンドが乾いたら、次はスパイスボックスの持ち手を設置します。
作り方2:丸棒を適切な長さにカットする
次に持ち手となる丸棒を、カッティングボードの穴に通してください。丸棒の長さが余る場合は、不要な部分をノコギリでカットします。
切断面に軽く紙やすりをかけ、ささくれを取ってくださいね。
作り方3:丸棒を木工用ボンドで固定
丸棒を穴に通し、爪楊枝の先でボンドを塗り込みます。はみ出たところは拭き取っておきましょう。なんと3つの工程で、あっという間に形になりました。
作り方4:ニスを塗ったり、ステッカチューンをしてアレンジしてみよう!
接着剤が乾いたら、耐久性を上げるためにも塗装しておくといいでしょう。調味料が垂れたときに染み込みにくくなりますよ。
筆者は、ダイソーで水性ニス(110円)も購入しました。カラーは、深い色合いのウォールナットで塗装しました。
全体に塗り、乾いたら完成です。自宅から持ち出した背の高い醤油のボトルやBBQ用スパイス瓶もそのまま入り、出し入れがしやすい!
ボックスにプリントされていたロゴがうっすら見えてオシャレです。側面にはアウトドアブランドのステッカーを貼ってみました。皆さんもステッカーチューンを楽しんだり、塗装で個性を出してみてください。
② たっぷり収納できる!「2段式スパイスボックス」の作り方
次は少しハードルを上げて、観音開きのスパイスボックス作りに挑戦! 難しそうに見えますが、100均の材料でササッと作れます。
必要なもの
材料
・木製ボックス×4個
・太めのヘアゴム
・ヒートン(丸環ネジ)
・蝶番
・留め金セット
・ガイロープ
作業に必要な道具
・木工用ボンド
・マスキングテープ
・目打ち
・ハサミ
・鉛筆
・ドライバー
100均で材料を選ぶときのコツ
・収納したい容器の高さを確保できる奥行きの「木製ボックス」を選ぶ
作り方1:ボックス同士を接着
ボックスを2個ずつ接着します。木工用ボンドをボックス長辺の側面に付けてください。はみ出たボンドは拭き取りましょう。ボンドの乾燥中にボックスが動かないよう、テープでしっかり固定します。
2階建てになりました。完全にくっつくまでこのまま1〜2時間静置します。
作り方2:塗装する
次は、耐久性を上げるために塗装します。木製ボックスの焼杉風の表面感を活かすため、ダイソーの乳白色の水性ニス(110円)を2度塗りしました。
塗装するときは、割り箸などを下に置いて空間を作ると塗りやすく、キレイに乾きます。
作り方3:ボトルの落下防止ゴムを付ける
開いた時、調味料ボトルが落ちないよう柵を作ります。使うのはヘアゴムと、100均各店のDIYコーナーにあるヒートン(丸環ネジ)。
調味料ボトルが落ちにくい高さを測り、目打ちなど尖ったもので下穴を開けます。
ヒートンをねじ込み、結び目を作ったヘアゴムを内側から通します。
反対側は手前からヘアゴムを入れ、引っ張って適度にテンションをかけて結びましょう。余ったゴムはハサミでカットしてください。これを各ボックスに取り付けます。
筆者はあえて、左側と右側上段の3箇所のみにゴムを取り付けました。右下は後ほど別の小型ボックスを設置するため、ゴムなしのままにしておきます。
作り方4:ボックス同士を蝶番で繋ぐ
ここでボックス同士が観音開きになるように蝶番で繋げます。
まずは、動かないように全体をテープで仮止めしましょう。それぞれ2個のボックスを接着してありますから、真ん中の蝶番は継ぎ目をまたぐように付けて強度アップを図ります。
蝶番のネジ穴の位置に鉛筆で印を付けます。
次に、下穴を開けてください。
蝶番をネジ留めします。付属のネジが長く、ボックスを突き抜けてしまいそうなら、ホームセンターなどで短いネジを買ってきて置き換えましょう。
蝶番で2つのパーツを接続しました。
作り方5:前面に留め金を付ける
持ち運びのときにボックスが開かないよう、留め金を付けましょう。蝶番と同じように、位置を決めて印を付け、下穴を開けてからネジ留めします。
留め金を付けました。なかなかシックな雰囲気です!
作り方6:持ち手を付ける
次は、上部に持ち手を付ける作業です。あり合わせのガイロープを持ち手にしました。適当な長さにカットし、ほつれ防止のため、切り口をライターで炙って溶かします。
余ったヒートンを持ち手を付けたい箇所に取り付けます。ちょうどいい位置に印を付け、下穴を開けて、ヒートンをねじ込みます。
ヒートンにロープを通し、抜けないように結び目を作って完成!
電動ドリルがあれば穴を開けてもOK
電動ドリルドライバーをお持ちなら、ボックス本体に穴を開けて、直接ロープを通してもいいですね。
こんな感じの仕上がりになります。
2段式スパイスボックス、完成!
出来上がりはいかがですか? 筆者は、ゴムなしの右下部分には手許にあった小型ボックスを設置し、フリーズドライのわけぎやだしパックなどを入れるスペースにアレンジしています。
「2段も必要ない」という方は、1段だけで作るのもアリです!
100均素材だから安価で色もサイズも自在、ぜひDIYしてみて!
たっぷり収納できる2段のスパイスボックス、材料費は990円と、1,000円以下! 1段でよければ、770円とお安くできてしまいます。もっとたっぷり収納したい場合は3段重ねにしても。
オープン型は虫よけスプレーや日焼け止め、また焚き火の着火セットなどをまとめて入れたりと、手に取ってすぐ使いたい小物の収納にも便利。どちらもカンタンに作れるので、ぜひDIYに挑戦してみてください!