三脚テーブルの生みの親が、禁断のレシピを公開
セルフカスタムの達人でもある「38explore」の代表ミヤさんが、DIY術を教えてくれる企画第5弾! 今回はカメラ用の三脚を活用した“三脚テーブル”の作り方です。
そもそもミヤさんは三脚テーブルを世に知らしめた「38パレット(通称ミヤパレ)」の生みの親。自信の代表作である三脚テーブルの作り方をココで公開しちゃってもいいんでしょうか?
全然問題ありません(笑)。というのも、実は三脚と天板をドッキングするための「アシノプレート(2,000円)」というパーツを開発しました。これがあれば、誰でも簡単に三脚テーブルが作れます。
インスタグラムでは#三脚テーブルというハッシュタグもできていてジワジワと盛り上がってきてるんです。ですので、CAMP HACKの読者の方にはいち早く、本家流のアレンジをお伝えしようと思います。
実は最新版のミヤパレにも実装されている「アシノプレート」。TheArth_SIXやアシモクラフツのオンラインショップで単品購入できるそうなので、三脚テーブルをDIYする場合は事前に入手しておきましょう。
それでは、まずはテーブルの脚として欠かせない、三脚の選び方から紹介してもらいます。
三脚を選ぶポイントは“太ネジタイプ”
三脚テーブルに絶対欠かせないのがカメラ用の三脚です。カメラ好きの方なら一台は持っているかもしれませんが、普通の家庭にはなかなかあるものではありません。テーブルの脚として使うわけですから、ぐらつかない安定感は不可欠です。
三脚を持っている方は、まずは雲台を外してください。そのほうが安定しますし、三脚テーブルの脚としてふさわしいかの見極めもできます。
雲台を外すとネジが出てきます。ネジはU3/8規格(通称太ネジ)とU1/4規格(通称細ネジ)の2種類がありますが“太ネジ”であれば三脚テーブルとして使えます。3,000円で売っているような安い三脚は細ネジの場合が多いので、新たに買う場合は注意してください。
三脚テーブルの作り方(基本編)
必要な道具
三脚を手に入れたら天板を製作します。必要となる道具は、ドライバー、ビス、差し金(定規)、アシノプレートです。
天板は何を使ってもいいのですが、基本編では角の集成材を選びました。ホームセンターで見つけたタオル掛けは2本用意して、ハンガーとして使う想定です。
STEP1:天板の中心を出す
まずはアシノプレートを取り付ける位置を決めます。三脚のネジがちょうど天板の真ん中にくるように、両サイドを測って中心を出します。
STEP2:アシノプレートを取り付け
凸部分を上に向けて取り付けます。DIYに慣れていない場合は下穴を空けてから作業しましょう。
まずは一箇所を仮止めして、2箇所目は対角線上の穴から留めていくとプレートがずれにくくなります。
STEP3:タオル掛けを両サイドに取り付け
ミヤパレのようにハンガーがあるとなにかと便利ですよね。
ということでミヤさんが選んだのは、スチール製のタオル掛け。天板の横幅と長さをそろえるとこと、見た目もキレイに仕上がります。
左右対称に取り付ければ作業終了。約5分で完成です。
完成
タオル掛けの色と合わせて、シルバーの三脚に取り付けてみました! これはこれで、かなりかっこいい仕上がり。
天板のサイズはお好みで。ただし、広げた三脚の脚からはみ出ると転倒の可能性があります。620✕400mm以内のサイズで収めると良いでしょう。
次のページでは、天板を変えたバリエーションを紹介します。手順は基本編と同じで、天板を変えるだけでいろんな表情を見せてくれるんですよ。
何でもOK! 三脚テーブルの天板バリエーション
基本編と同じ要領でアシノプレートを取り付けさえすれば、天板の素材は何を選んでもOK。ミヤさんおすすめの天板バリエーションを紹介しましょう。バリエーション1:すのこ
100均などでも格安で手に入れられるすのこも、三脚テーブルの天板に最適です。好みのカラーに塗装したり、ワックスを塗ってカスタムするのも楽しいですね。
バリエーション2:まな板
素材は木材だけとは限りません。ポリプロピレン製のまな板だって、ご覧の通り。ただし、厚みが10mm以下のものだとビスが突き抜けてしまうことがあるので、選ぶ場合は10mm以上のものがベスト。料理好きには、こんな作業台もありですね。
バリエーション3:お盆
続いては個性的な木目が特徴的なアカシアのお盆です。買った商品をそのまま取り付けただけでも、この見た目なので、後から塗装などの必要もありません。
サイドがせり上がった形状なので、天板の上のものが転がり落ちる心配もありません。
バリエーション4:楕円形の輪切り板
最後に紹介するのが、年輪が美しい輪切りの板。ホームセンターに行くと、様々な形のものが売っていますが、このように楕円形でも問題ありません。アシノプレートを中心に設置するのが難しそうですが「多少のズレは心配ありません」とのことなので、チャレンジしてみては?
一台あると便利な三脚テーブルはDIYの入門にぴったり
焚き火のサイドテーブルにしたり、キッチンの補助テーブルにしたり、三脚テーブルのよいところは高さを好きな位置に設定できること。組み立ても分解も簡単で、自分の好みの素材を天板に使えちゃうので、DIY初心者でも簡単に楽しめますよ。