ダイソーの「スタンド付焼き網」が便利らしい

噂のダイソー網、それは「スタンド付焼き網」です。ピコグリル398にぴったりサイズで、また「スタンド付」というのもポイントのようです。ピコグリル398の専用ケースに収まるというのも好感が持てますね。
高さが2段階に調節できる焼き網

「スタンド付焼き網」をざっと見てみましょう。まず、普通に1枚の焼き網として使えます。

脚となる部品をスライドさせることで、このように高さを持たせることができます。これにより、ピコグリル398との組み合わせで3パターンの使い方ができるそう。
さっそく3つの使い方を実際に試してみました。
使い方① 架台(かだい)として

スタンドは出さない状態で、フレーム上に設置しました。調理時の架台として使ってみます。

シンデレラフィットとはこのことでしょう。素晴らしくちょうどいいサイズです。

ピコグリル398には専用のスピットが用意されていて、これでクッカーやスキレットを使って焚き火調理ができるのですが、網の方が便利な場合もあるんですよね。

こんなふうに何かをホイル焼きしたり、底面積が狭いクッカーを使う場合は、網の方が安心です。スピットにホイル食材を乗せるのは不安がありますし、スピットは幅が6cmあるので、シェラカップなどを乗せると、何かの拍子にガコッと外れてしまわないかハラハラしますから。

ホイルの中身はトーストサンドでした。コンビーフサンドがサクサクに焼き上がりましたね。というわけで、調理時の架台としての使用方法はひとまず成功!
スキレットは厳しいかも

次にスキレットを使ってみましょう。スピットと何ら変わらない使い方ですが、対応できるのかどうか……。

うーん、スキレットの重さで歪んでしまいました。あくまでも「軽いクッカーを使う」「ホイル焼きをする」といった使い方に制限されるようです。
しかし前述したように、底の面積の小さいクッカーを使う場合はかなり有効かと。
使い方② 炭火調理に

スタンドを出した状態で、火床に直接配置。炭火料理に適した高さの、焼き網が誕生しました。

炭火を起こして焼き鳥を。スタンドと火床の接している部分が、4つの点なので不安もありましたが、何ら問題なく炭火焼きを楽しむことができました。炭の補充は、網ごと持ち上げて一旦外せばOKなので、使い勝手も上々かと。この使い方は優秀です!
使い方③ 火床底面の熱を利用

最後はスタンドを出した状態で、火床の下に潜り込ませるというパターン。火床と網の間にはトースト1~2枚分ほどの隙間があります。

ピザを焼けるという評判があったので、実際に試してみました。レンチンピザなので、チーズが溶ければOKです。

結果がこちら。灰よけにホイルをかぶせ、焚き火を続けながら40分ほど放置してみましたが、どうもうまく焼けませんでした。チーズが溶けずにデフォルトの状態です。しかし上手くできている人もいるようなので、熾火がたっぷり溜まった状態で行うなど、何かコツが必要なのでしょう。
他のダイソー商品も試してみた
他にもピコグリル398で使えそうなものがないか、ダイソーで探してみました。いくつか購入してきたので、試してみます。「ステンレストレー」をフライパン利用

サイズ的にフレームにぴったり収まりそうな「ステンレストレー」。こちらをフライパンとして使ってみましょう。

「くっつかないホイル」を装着してフレーム上に設置しました。狙い通り見事に収まりましたね。

さっと焼いてみました。鉄板やスキレットのように蓄熱はしないトレーですが、特に不便は感じませんでした。
スピット+スキレットの方が絵になるし、熱の伝導がいいに決まっていますが、この「ステンレストレー」はピコグリル398の専用ケースに一緒に入れることができ、荷物のコンパクト化に貢献します。
「バーベキュー網」でオーバーサイズを逆手に取る

バーベキューシーズンに突入すると充実してくるのがダイソーのアウトドア商品売り場ですが、年中売られている網がこちらの「バーベキュー網」。
50×30cmとピコグリル398には明らかにオーバーサイズ……。今回は思いついた“狙い”があるので、大きすぎるのを承知の上で購入してみました。

このように余剰スペースがたっぷり生まれるので、熱しすぎたクッカーを逃がす場所として活用できると踏んだのです。

アンバランスな荷重がかかっても外れないよう、クリップで固定して対策を。

メスティン鱈ちりと、日本酒カップの熱燗に使ってみましょう。ピコグリルと和の組み合わせも、なかなかいい雰囲気になります。

日本酒の方をサイドに逃がし、メスティンは中央に陣取るフォーメーション。メスティンの重さで網が沈むなど、強度面に不安は残りましたが、使えないことはないと感じました。

先ほどうまく焼けなかったピザも、余裕を持って置くことができました。熾火でじっくりと焼き、今回はとろけるチーズのピザが完成。
使う前に断念した「アルミ深型鍋」

サイズ的にフィットするはず……と購入したのがこちらの「アルミ深型鍋」。鍋がつくれるかもしれません。

見事にシンデレラフィット!……したんですが、取っ手の部分の強度が不安でたまりません。鍋がいい感じにでき上がりつつあるタイミングで、中身をぶちまけてしまいそうです。
というわけでこちらは実践を断念。ピコグリルと使い捨て容器の組み合わせというのも、なんだか違和感がありますしね。
ピコグリル398にまつわるマメ知識
以上、ピコグリル398とダイソー商品の組み合わせをいろいろと試してきましたが、最後にピコグリルそのもののトピックを。
ピコグリル398は軽量でコンパクト収納できる焚き火台、それでいて薪のサイズを選ばない構造になっています。
しかし調子に乗って長くて重い薪をガンガン乗せ続けた結果、火床が歪み、こんなふうに切れ込みがフレームにハマらない状態になってしまうことがあります。まさに筆者の話です。

収納するときに折りたたんだ状態がこちら。すっかり膨らんでしまってますね。まあ火床がまったく歪まない軽量焚き火台も珍しいので、ある程度は仕方ないことではあります。
火床が歪んできたら裏返しに

そこで有効なのが、火床を裏返しにするというテクニック。まずは2枚の火床をバラバラにしましょう。火床同士をぴったりと密着させてスライドさせることで、分離させることができます。

両方の火床を裏返し、再び合体。外したときと同様、ぴったりと密着させてスライドさせ、はめ込んでいきます。
買ったばかりの「KINCO」のグローブがぐいぐいと汚れている最中です。火床を一度、しっかり洗浄してから取り組むことを推奨しておきますね。

折りたたんだ状態は、先ほどとはまったく逆の歪み方に。

フレームに設置すると、シャキッと復活! とても気持ちいいので、火床の歪みにお悩みのピコグリル398ユーザーはお試しください。
ちなみにこれは、ピコグリルの正規販売店「Pikari outdoor-shop」の方に教えてもらったテクニックです。
火床だけでも購入できる

前述のPikari outdoor-shopでは火床のみの販売もしているので、いつか火床が限界を迎えたら買い換えればOK。宣伝というわけではありません。火床だけでも購入できる、これもまたマメ知識かと。
Pikari outdoor-shopはこちら
自由に使える、それがピコグリル

火床よりも高い部分にフレームが走っているピコグリル398は、さまざまな焼き網に対応できます。必ずしも専用品を使わなくてもOKという、懐の深さを持つ焚き火台・ピコグリル398。自由な発想で、自分なりの使い方を探していくのも楽しいものです。
※このところ転売品やコピー品がより目につくようになりました。ご注意を。