「軽トラキャンプ」って意外と快適かも…? 気になるキャンパーを調査してみた

アイキャッチ・記事中画像提供:@gokigen69

軽トラで荷台泊がこれからくる!?

出典:bug-truck
軽トラと聞くと作業車というイメージが一般的ですが、その常識をくつがえすキャンプ仕様のアレンジが流行りはじめています。荷台をキャンプスペースに改造した新スタイルのキャンパーがカッコよすぎるんです!

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そのアウトドア映えするビジュアルは確かに無骨でカッコいいですが、実際のところ、どんなメリットがあって「寝心地」「導入金額」などは現実的なのでしょうか? 今回は、この新スタイルの軽トラキャンパーの一例を調査して実情に迫ります。


実際に軽トラキャンプを楽しんでいる@gokigen69さんを調査


調査させてもらったのは@gokigen69さん。2019年夏に軽トラキャンプデビューし、主にソロキャンプを楽しんでいます。近場のキャンプ場のほか、道志の森周辺のキャンプ場やふもとっぱらがお気に入りのフィールドなんだそう。

@gokigen69の愛車はハイゼットトラックジャンボ


@gokigen69さんの愛車はダイハツの「ハイゼットトラックジャンボ“SA Ⅲt”(2WD 4AT)」。もともとDIYが好きなこともあって塗装はご自身で。青森発・軽トラキャンプカスタムの「bug-truck」を荷台に装着したスタイルです。

日々進化しているクールな軽トラ。それではさっそくディティールに迫っていきましょう。

軽トラキャンプの装備をチェック!


では、@gokigen69さんの軽トラキャンプの装備を見ていきます。bug-truckの内側は、いったいどうなっているのでしょうか。

フレームに幌をかける仕様


@gokigen69さんが荷台に装着しているbug-truckは、フレームにクラフテル帆布という丈夫な生地でできた幌で覆った「軽トラテントキット」。耐候性が非常に高く、雨、風の侵入をしっかりと防ぎます。

キャンピングカーというより、荷台にテントを積んでいるようなものですね。音や風など自然を身近に感じます。

出典:bug-truck
穴あけや溶接など特殊な結合ではないので、着脱が簡単にできるのも嬉しいポイントです。

荷台にゴムマットを敷いてフラットに


軽トラの荷台はもともと凸凹になっていますが、全体にゴムマットを敷くことでフラットに。居住性を高めています。

両サイドのベンチレーターで通気性抜群


車体の両サイドに三角のベンチレーターが搭載されています。後ろの幌も全開にできるので通気性は抜群。夏は全開にすることで風を通し、暑さを和らげることができますね。

軽トラキャンプスタイルの8つのメリット


仕様をまずチェックしてみましたが、まだまだ分からない軽トラキャンプスタイル、一体どんなメリットがあるのでしょうか? 普通のクルマとは一味違う魅力を、8つにまとめて紹介します。

①荷台にたくさん物を積載できる


もともとトラックなので積載はお手のもの。@gokigen69さんは焚き火セット、七輪、タープ、シュラフ、ブランケット、チェア、グラウンドシートなどをソロキャンプ用として積んでいますが、まだまだ余裕があります。

過去に職場のBBQ道具一式をこれ一台で運んだこともあるそうで、あらゆる場面で積載力を発揮しているようです。

②フレームにギアを吊せる

通常のテント同様に、室内での火器使用には十分注意し、換気を定期的に行いましょう
フレームにランタンなどのギアを吊せるので、アレンジの幅がぐんと広がります。天井、サイドと活用できるフレームが満載。工夫次第でどんなものでも掛けられそう!

③撤収後の乾燥に悩まされない


テント泊で面倒なのは、雨や夜露などで幕が濡れたあとの撤収。乾燥するまで待ったり、後日乾かしたりと面倒なことも……。

軽トラキャンプはそんな手間が一切ありません。濡れていてもそのまま撤収です。クルマを走らせていれば、自然と乾くという素晴らしさ!

さらに濡れたタープなども、荷台のフレームをうまく活用して干すことができます。

雨が降っていてもさっと荷台に取り込んで、ゆっくり干すことができるので重宝しています。

と@gokigen69さん。これは羨ましい……!


④タープを簡単に張ることもできる


荷台の幌にあるハトメを活用すれば、タープを連結することが可能。ポール無しの4箇所ほどのペグダウンで、10分程度でササッと設営可能。


荷物が多いときは、タープ下に荷物を下ろして荷台のスペースを確保できるんです。

⑤広々スペースで寝心地も良好

ハイゼットジャンボは運転席フロアの下に食い込むようにスペースがあり、荷台フロア長が約2m、幅が約1m40cmあります。


このくらいのスペースがあれば、ソロキャンプとしては広々過ごせますよね。荷台はゴムマットでフラットになっているので寝心地も良好です。

⑥小回りが効くので街乗りにも便利

出典:bug-truck
大きなキャンピングカーに比べて小回りが効くので街乗りとしても併用できます。@gokigen69さんは通勤にも使っているそうです。

⑦掃除も楽チン


基本、荷台のゴムマットは引きっぱなしで、砂などが入ったら掃き掃除をすればOK。荷台は複雑な構造ではないので掃除も楽チンです。

⑧軽自動車なので維持費が安い

言わずもがなですが、軽自動車なので税金が安くなりその分維持費も下がります。現状(2019年12月現在)の法律だと5年で約10万円程度で、普通車の約半分。軽自動車のほうがお得に所有できますね。

軽トラキャンプの「気になる本当のトコロ」


カッコ良くて便利なのはわかりました。でも困ったことはないのでしょうか? 移動スピードや燃費、納車までのトータル金額など軽トラキャンプの“本当のトコロ”を伺いました。

現行スタイルまでの合計予算は約120万円

2019年夏にハイゼットトラックジャンボを中古で90万円で購入し、秋にbug-truckのカスタムを約30万で装備。こんなにカッコいいキャンプ仕様車が合計約120万円とは、なかなかリーズナブルですよね。

移動スピードはやや遅め

軽トラックですのでスピードは出ませんし、求めてもいません。どんどん抜いてくださいといった感じです(笑)。

と@gokigen69さん。ここは運転スタイルが限られそうです。

燃費はリッター10〜12㎞くらい

荷台をキャンプ仕様に改造して、キャンプギアを積んだ軽トラの燃費はリッター10〜12㎞くらい。車種によりますが軽自動車はリッター20㎞前後が多いので、やや燃費は悪いようです。その代わり荷物をふんだんに積載できます。

※走行距離や積載量、クルマの状態によって変動します

バックミラーはしっかり見えている


幌で覆われているのでバックミラーがちゃんと見えているのか気になっていましたが、後方の幌が透明になっているのでバッチリ見える状態に。また、バックカメラも搭載しているので積載量が増えても問題ありません。

運転席はリクライニングできて快適


多くの軽トラはリクライニングができませんが、ハイゼットトラックジャンボは可能。

長距離運転ではリクライニングの有無は重要ですよね。この車両を選んだ1番の理由です。軽トラキャンプ用としてはこの車両がベストだと思っています。

運転席フロアも広く設計されているので快適に運転できますね。

2名しか乗車できないのでカップル・ソロ向け

乗車できるのは2名までなので、どうしてもカップルかソロキャンプ向け。ファミリーやグループ利用には向いていません。

フィールドは基本的にオートキャンプ場

クルマとテントが一体化しているので、キャンプスタイルはクルマが乗り入れ可能なオートキャンプ場がメインです。とはいえテントを積み込んでいけば、どんなフィールドも対応可能です。

軽トラキャンプさらなるブームの予感!


軽トラキャンパーの実情を探ってみましたが、かなり“あり”なスタイルですね! @gokigen69さんはbug-truckを装備する前は、DDタープを使った写真のようなスタイルだったそうです。

軽トラとタープさえあれば気軽にはじめることができる軽トラキャンプ。導入のハードルもそんなに高くないので、この新スタイルはこれからもっと流行る予感がします。皆さんも中古の軽トラを探して、安価にスタートしてみてはいかがでしょうか?

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