※記事中の価格表記は全て税抜きです
タンスの中に眠っている服を掘り起こせ!
キャンプや山登りなどアウトドアアクティビティ用にと手に入れたアウトドアジャケット。普段はタンスに眠っているだけなんて人も多いはず。でも本来、ヘビーに着用しても良いアイテムだけに、年間を通して出番が明らかに少ないのは勿体無い!
そんな悲しい運命となってしまったアウトドアジャケットをもっと活躍させようというこの企画。着回しテクをプロに指南してもらいました。
指南してもらうのはこの人!スタイリスト 金田太郎さん
アウトドアジャケットをアウトドアでのみで着こなすのは勿体無い、ということでタウンコーデも伝授! “アウトドア”しすぎない着こなしにも注目です。スタイリストが事情聴取!
悩める子羊:会社員 島田さん
今回の悩める子羊は、アウトドア関連会社に勤務している会社員の島田さん(27歳)。それでは、早速タンスの肥やしを見せてもらいましょう!タンスの肥やしは、THE NORTH FACEのジャケット
島田
4〜5年ほど前に購入したTHE NORTH FACEのジャケットです。キャンプやスノーボードで着用できるシンプルなジャケットが欲しくて買いました。
スタイリスト金田
おっ! 良いですね。ダウンの裏地が付いているんですね。
島田
そうなんですよ。コレ取り外しもできて、幅広いシーズン使えるので重宝していました。
そんなお気に入りが、なぜタンスの肥やしに?
島田
とても気に入っていて毎シーズン、毎日のように着用していたんですけど、ボクのコーディネイトがブラックのパンツと合わせるワンパターンになり飽きてしまって……。
スタイリスト金田
いつも同じでシンプルに収まり過ぎてしまうことが悩みの種になってしまったんですね。
ズバリ!着こなしのテク教えます
タンスの肥やしになった理由が判明したところで、早速アウトドアとタウンでのコーディネイトをテーマ別にスタイリングもらいました。的確なアドバイスも参考にしてみては?アウトドアスタイル
シンプルなジャケットには、パンツにアクセントをつけることでコーディネイトを中和!スタイリスト金田
シンプルになりがちということで、パンツにアクセントをつけました。ポケットの多いカーゴパンツは収納力も高くアウトドアシチュエーションにおいてとても便利!
スタイリスト金田
腰回りにゆとりを持たせながらも、裾にかけてややテーパードが掛かっているので全体的にスッキリと見えるのもポイントですね。
スタイリスト金田
足元は、ハイカットのアウトドアブーツではなく、キャンプやハイキング程度であればローカットのシューズで充分です。ただ急な雨にも配慮してゴアテックスを採用しているものを選ぶと安心です。
島田
このパンツの色がとにかく新鮮! イメージがガラリと変わりますね。
カーゴパンツはダボっとしたシルエットのイメージがありましたが、このパンツは足元がスッキリとしていて見映えも良いし、動きやすいです。
カーゴパンツはダボっとしたシルエットのイメージがありましたが、このパンツは足元がスッキリとしていて見映えも良いし、動きやすいです。
タウンスタイル
素材感とインナーのカラーで遊べば、ブラックのセットアップでも都会的なコーディネイトに。スタイリスト金田
何にでもコーディネイトしやすいブラックのパンツはとても便利! ですが、確かにシンプルなデザインのジャケットなので全身が真っ黒になり過ぎてしまうのが気になりますよね。
そんな時は同じブラックのパンツでも素材を変えてみるのも良いでしょう!
そんな時は同じブラックのパンツでも素材を変えてみるのも良いでしょう!
スタイリスト金田
コーデュロイは光の当たり方や角度によって同じ黒でも異なる表情を見せてくれますし、また季節感を演出するのにとても便利です。
ハイテクなナイロンジャケットにオーセンティックなコーデュロイをコーディネイトするアンバランス感もタウンユースならではですね。
ハイテクなナイロンジャケットにオーセンティックなコーデュロイをコーディネイトするアンバランス感もタウンユースならではですね。
スタイリスト金田
アウトドアスタイルでは、フリースやダウンといった高機能な素材をメインにコーディネイトすることが多いですよね。
タウンユース感を演出したい気分のときは、ウールやコットンなど天然素材をメインに着用することで一気にアウトドア感を和らげることができます。
タウンユース感を演出したい気分のときは、ウールやコットンなど天然素材をメインに着用することで一気にアウトドア感を和らげることができます。
島田
どうしてもメインとなるアウトドアジャケットに引っ張られてしまい、機能素材でコーディネイトしてしまいたくなるのですが、あくまでもタウンユースとして着用するのであれば確かに納得です。
上手に着こなしを変え、タンスの肥やしを撲滅!
シンプルすぎてマンネリコーデになってしまい肥やし化してしまったという島田さん。コーディネイトのメインはもちろんアウトドアジャケットですが、その主役を立たせるための脇役たちの存在もとても重要です。素材、色、シルエットなどに変化を持たせることで再びワードローブのスタメンとなってくれれば、ジャケットにとっても本望でしょう。そして忘れてはいけないのが、アウトドアジャケットとはいえ、タウンユースでも活躍できるということ。
家を一歩出てしまえば、そこはアウトドア。機能性の高さも充分に発揮できるはずです。一度は気に入って購入したものだからこそ、肥やしにせず、もっと愛情を注いであげましょう!