高機能なのにお安く手に入る素材「タイベック」って知ってる?
タイベックとは高密度に織られたポリエチレン素材で、軽いのにとても頑丈な素材のひとつ。そして防水透湿性にも優れていることから、建築業界では断熱材に巻いて使われる優秀なシートです。タフで水に強く、しなやかな素材
こうしてドリンクを垂らしてみてもバチバチ弾いてくれ、時間が経っても浸み込む様子はありません。
触ってみると和紙のような乾燥した感触と風合いがあり、素材自体はとってもしなやか。1×2mサイズのシートは、500mlペットボトルくらいの小ささに折りたためます。
このタイベックという素材、あまり馴染みがないかもしれませんが、大手アウトドアブランドからもバッグの素材として使われていたりと、じつは意外と身近に潜んでいるんです。
最近では、使いやすい大きさでバラ売りされているので、気軽にDIY用素材として購入可能。今回はこのタイベックを使用して、実際にDIYにチャレンジしてみます!
タイベックを使ってDIYに挑戦!【グランドシート編】
それでは生地をAmazonで手に入れ、実際にこの生地を使ってキャンプに使えるアイテムを作ってみます!
タイベック 透湿・防水・遮熱シート
●生地厚:約0.16mm
●透湿抵抗(㎡・s・Pa/μg):0.17
●防水性(Kpa): 16
●防風性(sec/100cc): 331
●重さ:1m x1m時で約59.7g(目安)
●透湿抵抗(㎡・s・Pa/μg):0.17
●防水性(Kpa): 16
●防風性(sec/100cc): 331
●重さ:1m x1m時で約59.7g(目安)
まずひとつ目は一番簡単そうなグランドシート作りに挑戦します。テントを購入する際に専用のグランドシートがないことってありますよね。
意外と値段も高いので、あとで買おうかなと思ったけど結局買っていない……という人は少なからずいるはず。なにを隠そう、筆者もそのひとり。
キャンプやテント泊の登山用で購入したゼログラムのテント「PCT UL2」。専用グランドシートを買わずにしばらく使っています。
テントは安い買い物じゃないので、できればグランドシートをちゃんと敷いてボトムの劣化を防ぎたいところ。ちょうどいい機会なので、まずはこのテント用のグランドシートから作ってみました!
ZERO GRAM PCT UL2 MF 【日本正規品】
●サイズ:フロア:212×130(front)×118(rear)cm、高さ100cm
●重量:1.17g(ミニマム)1.36kg(収納)
●構成:テント本体、ペグ9、ガイライン4、スタッフサック
●重量:1.17g(ミニマム)1.36kg(収納)
●構成:テント本体、ペグ9、ガイライン4、スタッフサック
採寸を間違えないこと!
本体のボトムサイズを事前に調べておきましょう。グランドシートの全体の辺がテントのボトムより10cmほど短いとちょうどいいですよ。少し小さめに作ることで、雨水がグランドシートとテントのボトムの間に溜まることを防いでくれます。縫い代の折り返しも事前に計算して、採寸→裁断へと進みましょう。慣れていない人はここが一番間違えやすいポイントです。しっかりと確認を!
直線縫いなので楽チン
生地がシャカシャカしていますが、ポリエステル素材とは違って「紙」のような感覚もある素材。ミシン掛けが不慣れな筆者でも比較的簡単にできました。
四隅に補強用の生地を縫い付けよう
次の工程で四隅にハトメを付けるので、生地が破れないように補強します。引っ張ることでテンションがかかる箇所には、補強用にもう一枚の生地を縫い付けます。ここは生地の色を変えたり、レザーにしたりと個性を出せるポイントでもありますよ!
テントやタープの角にも必ず付いてるので、チェックしてみてください。
ハトメを打っておくのがオススメ
四隅にループを付けるためのハトメを付けます。穴に直接ループを付けてしまうと、引っ張った時にすぐ破れてしまうので、ハトメは必須なのです!ゴムの台座に乗っている専用工具のポンチとハトメ打ちでハトメが付けられます。ゴム台はハンマーで叩いた時の衝撃吸収用なので、階下に住人がいない限り、薄い板などでも代用可能です。
ハトメを装着する
ハトメをセットしたらハンマーを垂直に打ちつけていきます。ハンマーは木やゴムではなく金属のものがオススメ。お手持ちのペグハンマーでも代用OKです!
四隅にハトメをセットできました! 補強用の生地を付けてあるので安心の強度。
打ち込んだハトメにループを付けておくと、強風の設営中などにペグダウンしやすいので便利ですよ。
オリジナルグランドシート完成!
グランドシートが完成しました。テント本体のボトムの上に載せてみましたが、サイズもバッチリ!タイベックはグランドシート用にAmazonで1×2mサイズを1枚購入して1,288円でした。正規のグランドシートを買うよりはかなりリーズナブルだし、なにより自分で作ったものには愛着がわきます。
フレームをセットしてグランドシートを敷いてみました。わかりやすいよう、ズラしてグランドシートをセットしていますが、サイズはバッチリ!
ループをフレームエンドに引っ掛けておく
四隅に付けたループをセットすると、テントのフレームエンドをループに引っ掛けることができます。グランドシートがズレにくいので便利です。設営や撤収時のシートに使える!
タイベックは防水性が高いので、ギアの濡れを防げる
水に強いのでレジャーシートとしても活用できます! 晴れていても地面が濡れている、なんてことはキャンプ場あるある。設営時のギア準備の際に利用しちゃいましょう。タイベックの弱点:汚れが目立ってしまう……
防水・軽量コンパクトという高機能を持つタイベックですが、地面に置くシートとして活用するとこのような弊害が。生地の色が真っ白なので汚れがとても目立ち、雨の日に使ったらもはや泥染めのシートになる予感がしてなりません。しかしもう作ってしまったので、これはたくさん汚れるまで使うことにしました。
タイベックを使ってDIYに挑戦!【サコッシュ編】
タイベックを縫うこと自体には慣れてきたので、勢いでサコッシュも作ってみました!サコッシュ作りにも挑戦してみた
グランドシートの応用編で、サコッシュDIYにも挑戦。ショルダー部分は、自宅にあった適当なロープを活用しています。意外にも成功し、シンプルで使いやすい仕上がりに。見た目もこの素材むき出しなところが逆に新鮮味があります。これで「防水」というところがいいですよね。
ポケットを作ることはできたのでメインのポケットのほかに、フロントに2つ、背面に1つの計4つポケットを配置。今回ジッパーは付けられなかったのですが、DIYレベルが上がったら再チャレンジしてみます!
小物を出し入れするのにポケットは分かれていた方が便利なので、我ながら満足な仕上がりです。
作ったアイテムにはすべて、自作と分かるイニシャルのタグを付けてみました。ちゃんと自分で作りましたよ、という証拠が残せるので、こういうタグで遊び心を出すのもDIYの醍醐味ですね。
高機能なタイベック素材はDIY入門用として最適だった!
タフで水に強く、しなやかなタイベック素材。ミシンの扱いが初心者の筆者でもサコッシュが作れたので、入門編としても扱いやすい素材です。今回実践してみた以外にも、タイベックの特徴を活かして「衣類用のスタッフサック」や、「ティッシュケース」などにチャレンジするのもよさそう!なにより価格もお手ごろですし、ネットで気軽に購入可能。ぜひタイベックでDIYに挑戦してみてください。
タイベック 透湿・防水・遮熱シート
●生地厚:約0.16mm
●透湿抵抗(㎡・s・Pa/μg):0.17
●防水性(Kpa): 16
●防風性(sec/100cc): 331
●重さ:1m x1m時で約59.7g(目安)
●透湿抵抗(㎡・s・Pa/μg):0.17
●防水性(Kpa): 16
●防風性(sec/100cc): 331
●重さ:1m x1m時で約59.7g(目安)