このテント知ってる?ネイチャーハイクの「Hiby3」
安くて実力も文句なしの高コスパテントを発見しました。それがネイチャーハイクの「Hiby3(ハイバイ3)」。数カ月使ってみたところ、思った以上によかったので紹介させてください!
Amazonレビューでは高評価が多い
ネイチャーハイクはまだ日本での正式な代理店がないため、購入は基本的にAmazonから。そこでレビューを見てみると、なんと星5と星4が全体の約7割を占める高評価! その数も50以上あるため、評価の高さはなかなか信用できるのではないでしょうか!?
ネイチャーハイク Hiby3
●サイズ:310(全長)x163(幅)x120cm(高さ)
●収納サイズ:54x17cm
●重量:2459g(ペグ、グラウンドシートの重量含まれていません)
●収納サイズ:54x17cm
●重量:2459g(ペグ、グラウンドシートの重量含まれていません)
ネイチャーハイク「Hiby3」の魅力
今回は設営方法については省略し、Hiby3の持つメリットと気になる点について徹底的に紹介していきます! レビューの信憑性や不安要素をすべて明らかにしちゃいましょう。まずはメリットから。
まさしくタープいらず!居住性抜群の広さ
特徴的なのがタープいらずといわれる前室の広さ! ユニフレームのフィールドラック(テーブルとして使用)とヘリノックスのチェアワンサイズのローチェアを入れてみましたが、ひとりで過ごすのには十分な空間。
インナーテントのドアパネルを開放してテント内に直に座れば、より広く前室の利用が可能。雨の日もゆったりと過ごせますよ!
これが荷物を外した状態。前室の床面積は約1.45㎡で、高さは最大約120cm。壁の角度は内側に向かって緩やかなので、デッドスペースがじつに少ない!
物置スペースとしても優秀で、就寝時にボックスやテーブルなどを壁際まで置きやすかったです。
前室の正面の壁にはビニール製の小窓が付いており、クローズした状態でも外の様子を確認できます。
気になるインナーテントの居住性は?
インナーテントは奥行きが約200cmあり、横幅は最大約163cm。ひとりだとかなり広々と過ごせます。中央付近に座った状態で天井に頭がぶつかりません。
ひとりならゴロゴロと贅沢に寝返りがうてるほど広々! しかし3人まで使用可能とありますが、大人3人ではかなりキツイでしょう。対応人数通りに眠れそうなのは、パパ・ママ・小さなお子さんの3人ファミリー設定ですね。
奥側の天井には大きめのメッシュポケットが付いており、ヘッドライトを置けば室内を照らすランタンのように活用できます。
通気性に関しても文句なし
インナーテントの入り口1カ所で大きなメッシュがあり、空気がこもりにくく、出入りがしやすいのも◎。
前室のドアは左右両方に出入り口があり、両方オープンにすればさらに風通し抜群! 外の景色が見えるので、絶景や星空を眺めながらテントの中でくつろげますね。
ベンチレーションは合計3カ所付いていて、まず左右の側面の上部にひとつずつ。
そして前室とは反対側の後方にもうひとつ。これだけあれば湿気がこもりにくく、雨季でも快適に過ごせますね。
しかもこのベンチレーションは、インナーテントの中からもジッパーを開けて開閉が可能。外に出ずにラクにできるのは便利!
耐久性と軽量さのいいとこどり
フライシートの生地は非常に薄く軽量な20Dナイロンを採用。そして耐水圧は約4,000mmの驚異的なハイスペックで、まさかの強風や豪雨からも守ってくれます。
耐久性を備えながら、重さは約2.6kgというまずまずの軽さ。収納時は約17×54cmでそこまで超コンパクトとまではいかないですが、タープいらずのキャンプスタイルが楽しめることを考えたら嬉しいサイズです。
クルマ移動でのソロキャンプや、バイクツーリング、外付けパッキングをすればバックパックでのキャンプなども楽しめそう。
なんといってもコスパが最高
これだけの機能を備えてお値段はなんと2万900円!(2019/11/03現在)。このコストパフォーマンスの高さは見逃せません。さらに恐ろしいのが、年度によって製品のアップグレードをし続けていること。画像は2019年の最新モデルで、カラーリングも白と黒でよりスタイリッシュになり、ポールを通す部分の生地が頑丈になっています。しかし、値段は変わらずという……。末恐ろしい高さのコストパフォーマンスですね。
ネイチャーハイク Hiby3
●サイズ:310(全長)x163(幅)x120cm(高さ)
●収納サイズ:54x17cm
●重量:2459g(ペグ、グラウンドシートの重量含まれていません)
●収納サイズ:54x17cm
●重量:2459g(ペグ、グラウンドシートの重量含まれていません)
デメリットを見つけられるか……?
とはいっても、さすがにここまでいいところだけではないはずだ! 手のひらを返して、今度は気になる点についてもご紹介。前室にランタンフックがない
粗を探すようですが、まず気になったのは前室にランタンフックがないこと。上部にひとつあればそれだけでいいのですが……。快適な前室があるだけに、ちょっともどかしく感じました。
対応策としては、インナーテントを吊るすリングの活用。細めの張り綱やパラコードなどを使ってくくり付け、そこにランタンなどをうまく引っかけることができればOK。
寒い時期は不安あり
フライシートと地面の間が大きく開いており、通気性はいいですが冬場は冷気が侵入しやすい構造。冬場に使用する場合は、寝具をよりハイパフォーマンスなものにするなど、対応策を講じておきましょう。
また、やはり耐風圧は10万円のテントと同等とは決して言えないでしょう。あまりに強風の際は使用できるか検討が必要です。
グランドシートの向きが分かりづらい
一見、長方形のグラウンドシートなのですが、実際は微妙な台形。グランドシートの向きを合わせないとテントは固定できないため、知らずにいると設営がうまくいきません。
見分ける方法としては、短い辺の方には縫製をした跡があります。なのでこちらを前室とは反対側の向きすればOK。
今後の展開にさらに注目!
気になる点をいくつか挙げましたが、十分対処ができるレベルのもの。大きな欠点は見当たりませんでした。最初は価格が安すぎるので少し不安に思っていたのですが、見つかったのはいいところばかり! この値段で販売しているのはおかしいんじゃない……?
執筆:髙橋敦