念願の北海道ロードトリップその③〜アイヌコタン、釧路湿原、ニセコ〜【YURIEの“ゆるっと”バンライフ#7】

北海道ロードトリップ完結編!

皆様いかがお過ごしでしょうか。YURIEのゆるっとバンライフです。

今回はいよいよ北海道ロードトリップ完結編。

大自然が魅せてくれる幻想的で力強い景色や野生動物との出会いなど、貴重な体験をしてきましたよ。

それでは、レッツゴー!

阿寒湖に到着


オンネトーを後にして車で走ること20分、阿寒湖アイヌコタンに到着しました。海外を訪れたような雰囲気のここには、北海道の先住民族であるアイヌの人々が暮らしています。

民芸品店や飲食店が立ち並び、アイヌ文化に触れることができるスポット。北海道旅行の際には必ず立ち寄りたいと思っていたので、テンションが高まります。


入り口の装飾がとても可愛らしい、お土産屋さん。そのお店オリジナルの様々な木彫りのお土産が売っています。


その中の『エポエポのお店』に入り、アイヌのしるしが彫られた木製ストラップを購入。旅の道しるべになって欲しいという思いを込めて“道しるべ”を選びました。

そしてここの店主に、アイヌの言い伝えや言葉の意味を教えてもらいました。

「アイヌでは、犬は熊の親戚のような存在で、熊は犬を絶対に襲わない」という迷信や「オンネトー湖は日本語で“年老いた湖”と訳されているが、アイヌでは”完成された湖”と訳す」など。

歳を重ねるほど経験を積むので、完成という意味で使うんですね。とっても勉強になりました。

ソウルフード「めふんのパスタ」を堪能


お腹が空いてきたので、アイヌ料理を食べることにします。お土産屋さんが立ち並ぶ通りにある『ボロンノ』というお店に入りました。注文したのは、めふんのパスタ。

“めふん”はオスのシャケの腎臓で、アイヌでは塩漬けにしたものが珍味として食されています。

初めて食べましたが、コクがあってとても“ヒンナヒンナ”(アイヌ語で美味しいという意味)。次に来た時もリピート確定です。

湖を目指し湿原を行くと…野生動物がお出迎え


アイヌコタンを後にし、車で1時間ほどかけて摩周湖へと向かいます。摩周湖は日本で1番、何と世界でも2番目に透明度が高いという貴重な湖。

湖ハンターのわたしとしては期待が高まります(湖ハンターだったっけ、わたし笑)。

しかし展望台に近づくと霧が……。無事に観ることができるか不安になってきました。


展望台に到着すると、霧が晴れました。観てください、この景色! とても綺麗なブルーです。

これは「摩周ブルー」と呼ばれていて、急激に深くなっていることと透明度の高さにより、この発色になるのだとか。湖好きは必見です。


摩周湖を後にして、次に向かう先は釧路湿原です。車を走らせること1時間半で到着。ここはサバンナ? と思わせるような景色です。

ここでは様々な動物が見られるということで、楽しみにしつつ向かいます。


道路を走っていても、左右見渡す限りの湿原。圧巻です。アイヌコタンに続き、本日2度目の海外旅行気分。

地面があまり整備されていないので、ゆっくりと進みます。

動物を発見!


あっ! エゾシカを発見しました。つぶらな瞳でこちらを見つめています。背景と同化しているので、気を抜くと見逃してしまいそう。


次はワシを発見。遠すぎて見えにくいですね……。釧路では、オジロワシやオオワシを見ることができます。これはおそらくオジロワシです。堂々と優雅に空を飛んでいました。

ちなみに写っている矢印は、「固定式視線誘導柱」(通称:矢羽根)です。北海道の道路でよく見かける矢羽根は、雪が積もった時に道路のセンターラインを見分けるために使われます。

吹雪の時は、矢羽根を頼りに運転するのだとか。YURIEのゆるっと豆知識です(笑)。


さらにオオハクチョウを発見。こちらも相当小さいですね(笑)。望遠レンズを持ってくればよかった……。優雅に湖を泳いでいました。今回、発見した動物は以上です。

釧路湿原には、他にキタキツネ・タンチョウ・エゾリス・エゾタヌキなどの動物が生息しています。個人的にはタンチョウを見たかった! また次回の楽しみにとっておきます。

さぁ、そろそろキャンプの準備の時間です!


塘路(とうろ)湖のほとりでキャンプ


今日は釧路湿原付近の「塘路元村キャンプ場」にチェックイン。塘路湖という湖のほとりにあるキャンプ場です。


テントはおなじみの愛用品「ペポ」を張ります。この日は空いていて、他に3グループくらいしかいませんでした。人気のキャンプ場はどこも混むようなので、プライベート感が欲しい人にはおすすめです。フリーサイトなのも魅力的。

オートキャンプ場ではありませんが、駐車場からの距離は200メートルほどなので荷物運びはそれほど苦労しませんでした。

夕焼けの中をドライブ!


設営を終え、再度湿原エリアまでドライブします。西日が当たり黄金色に輝く湿原。息を呑む美しさです。思わずぼーっと眺めてしまいました。

釧路湿原の夕焼けは、YURIE的北海道百景の一つに認定! このエリアに来たら、夕焼け時のドライブが絶対的におすすめです。


いい景色を見た後は、いいご飯を食べたくなります。夜は釧路市街に繰り出し、炉ばた焼きの名店へ。その名も「炉ばた」。炉ばた料理発祥のお店のようです。

地物の食材を使った炉ばた焼きは、格別な美味しさ。美味しいご飯でお腹を満たしてからキャンプ場に戻り、就寝。いい夢が見られそうです。

湖畔で迎える清々しい朝


おはようございます。特に夢を見ることなく、朝を迎えました(笑)。今日はロードトリップ最終日。ニセコ経由で函館を目指します。


撤収の前に朝コーヒーの時間。三国峠で買ったコーヒー豆を挽きます。写っているバンダナはアイヌコタンの熊の家で買いました。デザインがとてもお気に入り。

コーヒーを飲み干し、いざニセコへと向かいます。

ニセコに富士山が…!?


一緒に旅をしている夫と交代しながら、約5時間ほど車を走らせました。間も無くニセコに着きます。


あれ? 富士山?……ではなく「羊蹄山」でした。別名「蝦夷富士」とも呼ばれています。

富士山より標高は低いですが、街のバックに有然と佇むダイナミックな迫力は負けていません。これも、YURIE的北海道百景の一つに認定です。


羊蹄山があまりに気に入ったので、ビュースポットの駐車場で撮影会。タイトル「サンシー号と羊蹄山」。 どう? きまってる?


北海道の思い出のステッカーを貼りました。上部のクマはアイヌコタン、右部の丸はニセコで購入。

さて、間も無くタイムリミットです。帰りの船の時間が迫ってきました。名残惜しいですが、船が出港する函館へと向かいます。

無事に函館に到着!


以上で、北海道ロードトリップ編は終了です。ご愛読くださった皆さん、ありがとうございました。

北海道はその場所によって、様々な顔を見せてくれます。世界一周をした気分! というのは言い過ぎかもしれませんが、そのくらい異なる景色を見せてくれました。

原稿を書いている今、すでに北海道が恋しいです。北海道ロス、通称“ホカロス”です(笑)。早く北海道ロードトリップアゲインしたい!!

次回はどんなゆるっとバンライフになるのか、乞うご期待。
YURIEさんの過去連載はこちら!

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