※今回ご紹介する内容は、ライターの個人的な見解が含まれています。多少の認識違いや用途の誤差などが出る可能性がありますので、あらかじめご理解ください。
SUVを代表するクルマは旧車でも大活躍!
街でもアウトドアでも、SUVの人気が絶えず続いている昨今で、同ジャンルの代表作として確固たる地位を築いた「日産・エクストレイル」。現在では端正な顔つきでアーバンなデザインに昇華しています。
初代エクストレイルを買いました
新型エクストレイルは見た目もカッコよく、プロパイロット機能含む最新機能も充実。しかし、ライターの懐具合は悲しいかな、まったく豊かではありません……。そこで、ローンを組んで旧式の初代車種を購入! 買って半年がたったいま、購入してよかったところや気になるところをご紹介します。
購入した「日産・エクストレイル」とは?
まず、日産・エクストレイルについて簡単なご説明を。5人乗り、4WD駆動のクロスオーバーSUVとして2000年に発売。幅広いラインナップを揃え、現在は3世代目が販売されている人気車種です。昨年10月に筆者が購入したのは、2005年に発売された初代後期型の「Xtt」。当時としては最高位ランクとして登場し、機能性もさることながらスタイリッシュな内装も特徴です。
こちらが内装。今では少なくなりましたが、インテリアのフロントのメーター類がハンドル奥ではなく「中央」にあるところが特徴。
最初は慣れるのに時間がかかりましたが、時間が経てば個性に思えてかわいく見えるんですよ。
どんな特徴があるの?アウトドアに向いていると言われる理由
次に、筆者が持っているクルマの細部をご紹介。実際に仕事でも使えて便利な機能もお話しします。車中泊も可能!後部座席を畳むとフルフラットに
キャンプをする人なら、一度は経験したいと思う車中泊。でも、通常のクルマだと後部座席を畳んでも凹凸があったり、サイズが狭かったりと、とても快適とは言えない仕様ですよね。日産・エクストレイルは、後部座席を倒せばフルフラットになります。身長163cmの筆者が中に入っても十分に入り、しかも分割可倒式で片側だけ倒すことも可能! 雨天のキャンプ撮影では、この空間がたまらなく心地イイんです。
ちなみに、車中泊をするときに欠かさず持って行くのが、サーマレストの「Zライト ソル R」。さすがに何も敷かないと固いので、キャンプでも使えるこのマットは重宝しています。
自分には若干長めではありますが、はみ出た頭の部分を折り返して枕代わりにも使えるので助かっています。
サーマレスト Zライト ソル/シルバー・レモン R
■サイズ:51×183cm
■重量:410g
■材質:架橋ポリエチレン
■厚さ:2cmサイズ:レギュラー
■収納サイズ(長さ×直径):51×13×14cm
■生産国:アメリカ
■重量:410g
■材質:架橋ポリエチレン
■厚さ:2cmサイズ:レギュラー
■収納サイズ(長さ×直径):51×13×14cm
■生産国:アメリカ
上品を演出する革張りの座席
布張り座席のクルマが多い中、当時最上位ラインとして発売されたこともあって、この「Xtt」の座席は革張り! 好みは人によって異なりますが、筆者自身はとても大満足です。理由は、水や汚れに強いこと。使ったキャンプ道具を収納するとき、草や砂が車内に入ることが多々ありますよね。しかも、雨天ともなれば水が入り込むのは当然。それらを一掃できる良さは、キャンパーなら誰もがイイ! と感じることでしょう。
寒い日に背中・お尻がポカポカ!シートヒーターを搭載
冬キャンプをはじめ、寒い季節は体が冷えてちょっと憂鬱になりますよね。暖房で車内を温めるのもいいですが、あのなま暖かい空気を浴びるのが苦手な人も中にはいるはず。この「Xtt」は、運転席と助手席にヒートシーター機能が搭載。座席の隣にあるボタンをパチっと押すだけで、そこまで時間をかけずに背中・お尻がじわ~っと暖かくなってきます。
これが有る無しでは、寒い季節のキャンプのモチベーションが随分異なりますよ!
4WD駆動で悪路も難なく走行!しかもお徳な価格
SUVの中でも、4WD駆動を搭載しているクルマはどうしても値段が高くなってしまいます。日産・エクストレイルがロングセラーとなっているのは、4WD駆動を持ちながらも一般車と大差ない価格で販売されているところだと思います。この「Xtt」は、発売されていた当時はおおむね250万円だったそうです。さらに、手持ち金がない筆者は中古で100万円もしない価格で購入! 使用感は置いといて、足となるクルマをゲットしたのはとにかく助かりました。
アウトドア感ある外装はキャンプでとても馴染む!
「まずはカタチから入る!」という私自身の(無駄な)プライドのせいもあり、オートキャンプをする際のクルマはアウトドア感があるデザインのものを使いたい思いがありました。日産・エクストレイルとほぼ同じ価格で見ると、スズキ・ジムニーやスバル・フォレスターなどが候補として挙がりました。
しかし、ナビ搭載や革張り仕様、そして硬派な印象を受けるガッチリとしたデザインが気に入り、実際に試乗してすぐに購入を決意しました。
これは注意!購入時に事前にやっておくべきこと
念願のクルマを購入! と思ったら、実はやっておくべきことを怠ると、危ないことも出てきます。クルマを購入するにあたり、事前にやっておくべきことをご紹介します。ネット掲載の金額はミニマム!オプションで値段がどんどん上昇……
この日産・エクストレイルを購入した中で、個人的に一番気になったところが値段です。ネットでとてもお手頃だと思い、購入を決意してスタッフに言われるがままに手続きを進めていくと、あれよあれよと値段が上がっていくことに気づきました。自動車保険にローンの手数料、定期メンテナンスの加入……。
また、10年以上前のナビでは現在の地理はほぼ役立たずだと思い、新しいメモリーに差し替える手続きもし、結局30万円くらい上乗せしてしまう羽目に。
ガラスコーティングなどのオプションを省くなどして値段は下げましたが、購入時はネットの金額より数十万円は上がることを想定しておくべきでしょう。
駐車場は決まっているか、またそこはどんな環境か
「クルマの寝床」とも言える駐車場は、事前に調べておくべきポイント。管理している不動産に問い合わせて、空いているか聞いてみましょう。個人的に失敗したのが、砂利の駐車場を選んでしまったところ。周辺の駐車場と比べて値段はお徳ですが、乾燥した日には砂がクルマのあちこちに付着して、出庫する前に掃除をしなくてはいけません。これは迂闊でした。
クルマの大きさと車検の金額は比例!でも、選択を間違えると……
説明する必要がないかもしれませんが、クルマの大きさと車検の金額は比例して上がります。近年のグランピングスタイルの波で、大型ギアを使う人が増えているのですが、クルマのサイズは意外と大切なんです。かといって、「コストを抑えたいから軽自動車にしよう」と思うと、実はギアが入らずルーフボックスなどを積まないとキャンプができないという人も出るかもしれません。
事実、ランニングコストを削減したいと思い、スズキ・ ジムニーを買おうかと思いましたが、自分のキャンプスタイルを見直したときに軽自動車では荷物が入らない! と感じました。
ファミリーキャンプをする人なら、さらに人も乗せる必要があるのでさらにサイズを検討する必要があります。そのあたりもしっかり確認してから購入しましょう!
キャンプをするなら、ぜひマイカーで行こう!
「若者はクルマを買わなくなった」と言われている昨今。たしかに、自分の周りでもクルマを買う必要がないという友人(30歳代)は数多くいます。しかし、クルマがあるからこそ行ける場所、そしてこれがあるからこそ仕事ができる! と考えたら、個人的には購入してよかったと思います。
ランニングコストや置き場所など、難題は次々に出てくるかと思いますが、購入を検討している人がいれば、ぜひ参考にしてみてくださいね!