キャンプに持っていく袋はコレがいい!もっと早く知りたかった “アイラップ” 活用法

記事中画像撮影:筆者

知ってた?キャンプで超便利な「アイラップ」の存在

アイラップ キャンパーの皆さんは「アイラップ」をご存知でしょうか? 一見、よくあるポリ袋のようですが、単なるポリ袋じゃないんです!

今回は、アイラップの「ここが超便利!」という特長から、アイラップでできる超簡単&おいしいレシピ、種類、使うときの注意点など、詳しく紹介していきますよ。

「アイラップ」ってなに?

アイラップとは、熱湯ボイルOK電子レンジでも使えるポリ袋のこと。ジップロックを含む一般的なポリ袋は高温に弱く、熱湯でボイルすると溶けてしまうおそれがありますが、アイラップ最大の魅力はそういった高温にも耐えられるということ。これは、キャンプでも使い勝手のいい袋になってくれるのではないでしょうか?

アイラップ
また、冷凍にも対応している点もアイラップの優れているところ。食材をビニール袋からラップに包みなおしたりする手間はなく、そのまま冷凍ができて、湯せんやレンジによる解凍もアイラップのままでOK。

キャンプ時の残り物だって、アイラップに入れて持ち帰れば、帰宅後の片付けがとってもラクちんになります。

忙しいキャンプでも取り出しやすい山型パッケージ

アイラップ 1枚1枚ワンタッチで取出せるように考えられた山型のパッケージ。片手で取り出せるのは慌ただしくなりがちなキャンプの調理にも役立ちそうです。

ちなみに、アイラップの販売元は「岩谷マテリアル株式会社」。“岩谷”と聞いて、ピンと来た人もいるでしょう。キャンパーにはお馴染み、「イワタニ・プリムス」の販売元である「岩谷産業株式会社」のグループ会社が販売しているんです。


あなたはどれ派?種類豊富なアイラップたち

アイラップ アイラップには、「ポリ袋タイプ」のものと「密閉袋式タイプ」のものがあります。それぞれの特長にフォーカスしていきましょう。

これが基本のポリ袋タイプ ①「アイラップ」②「アイラップミニ」

アイラップ もっともスタンダードなポリ袋です。左が幅150mm×縦250mmのミニサイズ。右が幅250mm×縦350mmの通常サイズ。
アイラップ 大きさを比較してみると、その差は2倍以上。大きめの鍋なら通常サイズ、コッヘルなど小さな鍋で使用する場合は、ミニサイズが使いやすかったですよ!

どちらも両サイドにマチが付いているので、ジャガイモなどかさがあるものでも入れやすくなっています。

\こんな人におすすめ/
・とにかく枚数を使う人
・冷蔵&冷凍、レンチン、熱湯ボイル、とにかくマルチな用途で使いたい人
・ミニサイズはコッヘルなど小さな鍋で使う人におすすめ
ITEM
アイラップ
●サイズ:35×25cm
ITEM
アイラップ アイラップミニ
●本体サイズ(約):縦25×横15cm
●入数:30枚入
●素材:ポリエチレン

最もキャンプ向きの袋 ③「アイラップ エンボス加工」

アイラップ 続いては、ポリ袋の表面に何やら特殊加工が施されたタイプ。100枚入りの大容量。
アイラップ 大きさは、先ほど紹介したアイラップの通常サイズと同じ幅250mm×縦350mmです。
アイラップ 違いは、ポリ袋の表面。こちらはドット状の加工(エンボス加工、写真右手)が施されていて、よりサラッとした手触り。取り出しやすく、開きやすく、持ちやすいようにバージョンアップしたタイプです。キャンプ向きのアイラップと言えます。とくに冬の時期は手が乾燥しやすいですが、この加工が思った以上に効果を発揮します。

\こんな人におすすめ/
・1枚1枚ムダなくスムーズに取り出したい人
・とにかく枚数を使う人
・冷蔵&冷凍、レンチン、熱湯ボイル、とにかくマルチな用途で使いたい人
ITEM
アイラップ エンボス加工
●本体サイズ(約):縦35×横25cm
●入数:100枚入
●素材:ポリエチレン

しっかり密閉袋式タイプ ④「アイラップ ダブルジッパーNEO」

アイラップ お次はポリ袋タイプではなく、密閉袋式のアイラップ。ダブルジッパーでしっかりと密閉できるタイプです。

肉の漬け込みやピクルスなど、汁っけが出るタイプの食材を入れておくのに便利。

アイラップ
サイズは、幅160mm×縦220mmの長方形。アスパラガスなど、少し長さのある野菜も入れやすい大きさ。

アイラップ ときどき100円ショップなどで売っている安価な密閉袋を使うと、「閉まっているかいないかが分かりづらい」というモヤモヤがありましたが、これならそんな心配ご無用。閉めるたびに「パチパチ」と音がするので、しっかり閉まっていることが体感的にわかります。

ただし、冷蔵&冷凍、レンチンは大丈夫ですが、熱湯ボイルには対応していません。キャンプ料理では熱湯ボイルで使えることが大きなメリットとなるので、これは残念。

\こんな人におすすめ/
・密封性を優先したい人
・キャンプに食材を冷凍して行く人
・小物入れとしても使いたい人
ITEM
アイラップ ダブルジッパーNEO
●サイズ(約):200(220)×180×0.06mm
●入数:15枚入
●素材:ポリエチレン

さらに閉めやすくなった密閉袋式タイプ ⑤「アイラップ スライドジッパーNEO」

アイラップ
最後にご紹介するのは、スライドジッパー式の密閉袋です。より簡単に開閉ができますが、ここは好みの差。

アイラップ サイズは幅205mm×縦160mm。大きな魅力は、底部にマチが付いていること。汁物を入れても立てて使えるので、この仕様はかなり便利!

ダブルジッパーNEO同様、こちらも開閉時に「パチパチ」と音がするので、確実に密閉できていることがわかります。ただし、こちらも熱湯ボイルには対応していません。

\こんな人におすすめ/
・汁物を入れるなど、密封性を優先したい人
・キャンプに食材を冷凍して行く人
・小物入れとしても使いたい人
ITEM
アイラップ スライドジッパーNEO
●本体サイズ(約):縦160×横205×厚さ0.06mm
●入数:10枚入り
●素材:ポリエチレン

超簡単にできる“アイラップ”活用レシピ

アイラップ
アイラップをフル活用して、キャンプにおすすめのメニューを作ってみました。簡単、手を汚さない、なのにおいしく作れちゃうアイラップメニュー、本当におすすめです!


レシピ1:とってもジューシーな「煮豚」

<用意する食材>
豚バラブロック 適量
塩コショウ 適量
醤油 適量
アイラップミニ 1枚

アイラップ
<作り方>
1 豚バラをコッヘルに入れやすい大きさにカットする(アイラップを手袋代わりにすると、手を汚しません)
2 豚バラ、醤油、塩コショウを直接アイラップミニに入れて揉み込む
3 沸騰したお湯に10分間入れる
4 火を止め、さらに10分間おく

アイラップ アイラップ こんなに簡単なのに、安いお肉でもしっとりやわらか、肉汁ジュワ~っと、とても美味しくできました!

今回、調味料は目分量で作っています。お肉のサイズや、好みのしょっぱさもあると思うので、調味料は適宜調整してみてくださいね。

レシピ2:しっとりやわらか、極上「鶏ハム」

<用意する食材>
鶏むね肉 適量
ハーブソルト 適量
アイラップミニ 1枚
アイラップ
<作り方>
1 鶏むね肉をコッヘルに入れやすい大きさにカットする(アイラップを手袋代わりにすると、手を汚さない)
2 鶏むね肉、ハーブソルトを直接アイラップミニに入れて揉む
3 お湯が沸騰したら、火を止めて入れる。そのまま1時間ほど放置する

アイラップ
放置時間は、お肉の大きさ、外気温などにも左右されるため、状況に応じてプラスマイナスを。今回は小さなサイズにしたので、1時間ほどでちょうどよかったです。

サラダにも合いますし、おつまみにもなる鶏ハム。火器を使用する時間も短いので、エコで安全です!

レシピ3:おやつにもお昼にもなる「フレンチトースト」

<用意する食材>
厚めの食パン 1/2枚
卵 1個
牛乳 100ml
砂糖 適量
アイラップ ダブルジッパーNEO 1枚
アイラップ
<作り方>
1 卵、牛乳、砂糖をアイラップ ダブルジッパーNEOに直接入れて揉む
2 1がほどよく混ざったら、食パンを入れて、卵液を吸わせる
3 食パンを取り出し、弱火で焼く
アイラップ アイラップ1枚で完結するため、洗い物が出ずとってもラクちんです!

手もみでも意外と混ざり合いました。時間があるときは、卵液を吸わせる時間を作るといいかもしれません。

番外編:冷えてしまったパンやおにぎりも温められる

アイラップ これからの季節、買っておいたパンやおにぎりが「冷えてしまった!」なんてこともありますよね。そんなときは、沸かしたお湯の中にイン。2~3分入れておくだけで、ほどよい温かさに。

ちょっとひと手間かけるだけで、ホカホカで美味しく食べられます。この方法、登山のときにも役立ちますね!
アイラップ もちろん、ひとつの鍋で味の異なるものを同時に温めることも可能。水の無駄もなくなり、一石二鳥です。

使用時に注意すること

アイラップ これだけ便利な万能アイラップですが、いくつか注意点があります。

1、加熱するときは完全密封しない
2、120℃以下で使用する
3、鍋の底やフチに当たらないようにする
4、カレーなど油分の多い食べ物を入れるときは、電子レンジで加熱しない(高温になりすぎて破れる可能性があるため)

この4点です。
アイラップ 今回は、密封しない代わりに、くるくるっとツイストして湯せんにかけましたが、特に水が浸入してくることはありませんでした。もし心配な場合は、二重にしておくと安心です。
アイラップ また、フタをしてしばらく放置していたら鍋のフチに当たる部分が高温により溶けてしまいました。燃やしても有毒ガスは発生しない素材ではありますが、フタは使用しない方がよさそうです。

“もしも”のときにも役立つアイラップを常備しておこう

日常使いはもちろん、もしものときには鍋を汚さず調理できるので、防災グッズとしても重宝します。炊飯器を使わずにお米を炊くこともできますし、調理以外にも製氷袋にしたり、使い方はさまざま。アイデア次第で、用途がグーンと広がるアイラップ、ぜひストックしておきたいものです。

 
山畑 理絵の記事はこちら

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