知ってた?キャンプで超便利な「アイラップ」の存在

今回は、アイラップの「ここが超便利!」という特長から、アイラップでできる超簡単&おいしいレシピ、種類、使うときの注意点など、詳しく紹介していきますよ。
「アイラップ」ってなに?
アイラップとは、熱湯ボイルOK、電子レンジでも使えるポリ袋のこと。ジップロックを含む一般的なポリ袋は高温に弱く、熱湯でボイルすると溶けてしまうおそれがありますが、アイラップ最大の魅力はそういった高温にも耐えられるということ。これは、キャンプでも使い勝手のいい袋になってくれるのではないでしょうか?
また、冷凍にも対応している点もアイラップの優れているところ。食材をビニール袋からラップに包みなおしたりする手間はなく、そのまま冷凍ができて、湯せんやレンジによる解凍もアイラップのままでOK。
キャンプ時の残り物だって、アイラップに入れて持ち帰れば、帰宅後の片付けがとってもラクちんになります。
忙しいキャンプでも取り出しやすい山型パッケージ

ちなみに、アイラップの販売元は「岩谷マテリアル株式会社」。“岩谷”と聞いて、ピンと来た人もいるでしょう。キャンパーにはお馴染み、「イワタニ・プリムス」の販売元である「岩谷産業株式会社」のグループ会社が販売しているんです。
あなたはどれ派?種類豊富なアイラップたち

これが基本のポリ袋タイプ ①「アイラップ」②「アイラップミニ」


どちらも両サイドにマチが付いているので、ジャガイモなどかさがあるものでも入れやすくなっています。
\こんな人におすすめ/
・とにかく枚数を使う人
・冷蔵&冷凍、レンチン、熱湯ボイル、とにかくマルチな用途で使いたい人
・ミニサイズはコッヘルなど小さな鍋で使う人におすすめ
最もキャンプ向きの袋 ③「アイラップ エンボス加工」



\こんな人におすすめ/
・1枚1枚ムダなくスムーズに取り出したい人
・とにかく枚数を使う人
・冷蔵&冷凍、レンチン、熱湯ボイル、とにかくマルチな用途で使いたい人
しっかり密閉袋式タイプ ④「アイラップ ダブルジッパーNEO」

肉の漬け込みやピクルスなど、汁っけが出るタイプの食材を入れておくのに便利。

サイズは、幅160mm×縦220mmの長方形。アスパラガスなど、少し長さのある野菜も入れやすい大きさ。

ただし、冷蔵&冷凍、レンチンは大丈夫ですが、熱湯ボイルには対応していません。キャンプ料理では熱湯ボイルで使えることが大きなメリットとなるので、これは残念。
\こんな人におすすめ/
・密封性を優先したい人
・キャンプに食材を冷凍して行く人
・小物入れとしても使いたい人
さらに閉めやすくなった密閉袋式タイプ ⑤「アイラップ スライドジッパーNEO」

最後にご紹介するのは、スライドジッパー式の密閉袋です。より簡単に開閉ができますが、ここは好みの差。

ダブルジッパーNEO同様、こちらも開閉時に「パチパチ」と音がするので、確実に密閉できていることがわかります。ただし、こちらも熱湯ボイルには対応していません。
\こんな人におすすめ/
・汁物を入れるなど、密封性を優先したい人
・キャンプに食材を冷凍して行く人
・小物入れとしても使いたい人
超簡単にできる“アイラップ”活用レシピ

アイラップをフル活用して、キャンプにおすすめのメニューを作ってみました。簡単、手を汚さない、なのにおいしく作れちゃうアイラップメニュー、本当におすすめです!
レシピ1:とってもジューシーな「煮豚」
<用意する食材>豚バラブロック 適量
塩コショウ 適量
醤油 適量
アイラップミニ 1枚

<作り方>
1 豚バラをコッヘルに入れやすい大きさにカットする(アイラップを手袋代わりにすると、手を汚しません)
2 豚バラ、醤油、塩コショウを直接アイラップミニに入れて揉み込む
3 沸騰したお湯に10分間入れる
4 火を止め、さらに10分間おく


今回、調味料は目分量で作っています。お肉のサイズや、好みのしょっぱさもあると思うので、調味料は適宜調整してみてくださいね。
レシピ2:しっとりやわらか、極上「鶏ハム」
<用意する食材>鶏むね肉 適量
ハーブソルト 適量
アイラップミニ 1枚

<作り方>
1 鶏むね肉をコッヘルに入れやすい大きさにカットする(アイラップを手袋代わりにすると、手を汚さない)
2 鶏むね肉、ハーブソルトを直接アイラップミニに入れて揉む
3 お湯が沸騰したら、火を止めて入れる。そのまま1時間ほど放置する

放置時間は、お肉の大きさ、外気温などにも左右されるため、状況に応じてプラスマイナスを。今回は小さなサイズにしたので、1時間ほどでちょうどよかったです。
サラダにも合いますし、おつまみにもなる鶏ハム。火器を使用する時間も短いので、エコで安全です!
レシピ3:おやつにもお昼にもなる「フレンチトースト」
<用意する食材>厚めの食パン 1/2枚
卵 1個
牛乳 100ml
砂糖 適量
アイラップ ダブルジッパーNEO 1枚

<作り方>
1 卵、牛乳、砂糖をアイラップ ダブルジッパーNEOに直接入れて揉む
2 1がほどよく混ざったら、食パンを入れて、卵液を吸わせる
3 食パンを取り出し、弱火で焼く

手もみでも意外と混ざり合いました。時間があるときは、卵液を吸わせる時間を作るといいかもしれません。
番外編:冷えてしまったパンやおにぎりも温められる

ちょっとひと手間かけるだけで、ホカホカで美味しく食べられます。この方法、登山のときにも役立ちますね!

使用時に注意すること

1、加熱するときは完全密封しない
2、120℃以下で使用する
3、鍋の底やフチに当たらないようにする
4、カレーなど油分の多い食べ物を入れるときは、電子レンジで加熱しない(高温になりすぎて破れる可能性があるため)
この4点です。


“もしも”のときにも役立つアイラップを常備しておこう
日常使いはもちろん、もしものときには鍋を汚さず調理できるので、防災グッズとしても重宝します。炊飯器を使わずにお米を炊くこともできますし、調理以外にも製氷袋にしたり、使い方はさまざま。アイデア次第で、用途がグーンと広がるアイラップ、ぜひストックしておきたいものです。-
山畑 理絵の記事はこちら