形・色・レア度……テントの個性は随所にあり
キャンプ場へ行っていざテントを建てようとすると、すでに自分と同じか似たようなテントがあっちにもこっちにも……という経験はありませんか?ユーザーが多いというのは確かな品質の証でもありますが、ある程度慣れてくると他人とかぶりたくないという気持ちも出てきますよね。
定番から少し目をそらしテントのラインアップを見渡してみると、今は国内外問わずユニークなものがたくさんあります。
見た目のインパクト以上に機能的で、キャンプスタイルをこれまで以上に快適してくれるテントが見つかるかも……?
そこで、個性派テントに注目!
このヘイムプラネットのテントのように、見た目や設営方法において個性的であったりなかなか手に入らないヴィンテージものなど、国内外のユニークなテントを集めてみました!デザイン・機能とも自由度高し!海外の個性派テント
デイナデザイン
こちらは、デイナデザインのテント「JANA」。デイナデザインは、バックパックでおなじみ「ミステリーランチ」の創設者がかつて手がけたブランドです。買収・ライセンス譲渡を経て現在ブランド自体は消滅していますが、人気ヴィンテージテントとしてユーズド市場に出回っています。
ワンポールの「NUKTUK」など様々なモデルがありますが、どれも独特な美しい曲線とベージュ×パープル・ワインレッドのバイカラーが特徴的。とてもフォトジェニックで、キャンプ場でかなり目を引きそうですね。
ノマド ドゴン4
ノルディスクのレイサを筆頭に、日本のキャンプシーンでもだいぶ浸透してきたトンネルテント。今から個性を出すなら、オランダのアウトドアメーカー「ノマド」に注目です。かなり大きいですが、幕体はポリコットンで雨に降られても比較的メンテナンスしやすいのは大きなメリット。
天井も約2mと開放感たっぷりなのと、特筆すべきはこの大きな窓! メッシュにはないクリアな視界は、景観が堪能できるのはもちろん明るい日差しがさしこみます。
ベルガンス ウィグロ
ノルウェー発のブランド・ベルガンスの代名詞的テント「ウィグロ」。独特のフォルムはサイドフレームで居住空間を広く取るという、ティピとドームのまさに”いいとこ取り”です。高すぎず低すぎずに計算し尽くされたテント高は、テント内で過ごす際の快適さと耐風性を両立。夏場はサイドウォールを跳ね上げて風を通したりと、4シーズン使える最強テントと言われています。
ヨーレイカ サンパブロ
こちらは一見何のことはないトンネルテントのように見えますが、4~6人用の大型ながらなんとエアフレーム式。空気を注入するだけなので、設営はわずか数分。太いチューブがしっかりとテントを支えます。
生地は強度が高く雨にも強い、リップストップコットン。雨や露に晒されがちな日本のキャンプでもタフに活躍してくれそうですね。
アウトウェル モンタナ6
デンマークのブランド・アウトウェル。北欧やイギリスではすでにポピュラーなメーカーですが、日本には二年ほど前に上陸したばかり。まだほとんど見かけないレアブランドです。10人以上のグループでも過ごせそうな広さは、もはや別荘! サイドに付けられている出入口は、入りきらない荷物置き場などちょっとしたスペースにも役に立ちます。
広くても機能的な工夫がなされているのは、海外テントの特徴のひとつですね。
モステント スーパーフライ
芸術家によって造られた、モステント。「スターゲイザー」は、そのあまりの芸術性からニューヨークMOMA美術館の永久収蔵品にもなっているほどです。ほかに「スタードーム」や「オリンピック」も有名ですが、円錐形の「スーパーフライ」も芸術的。なだらかな稜線は、何時間眺めていても飽きない美しさがありますね。
マウンテンハードウェア スペースステーション
個性派に間違いはないけれど、個人レベルではなかなか手が出せないのがこちら。直径6m・高さ3mの超大型テントは、エベレスト登山のベースキャンプなど商用目的で使われることも多く、耐寒性と強度は強靭です。もちろんキャンプで使えば、巨大なパーティースペースに! このインパクト大な見た目は、左右対称を意識しながら15本のフレームを交差させていくジオテックドーム構造によるもの。
複雑なフレームワークを楽しみたい人・フリーサイトでのキャンプがメインの人・テント購入費に糸目をつけない人におすすめです。
ザ・ノース・フェイス ジオドーム4
ほとんど「球」ですが、もちろん列記としたテントです。こちらは今春(2018年3月中旬)発売される「ジオドーム4」。同じノース・フェイスの個性派テントとして有名な「2メータードーム」の改良版と言われています。 写真の「2メータードーム」と比べると、ジオドームのほうが完全な球体に近い分、内部スペースが広くなっています。設営面はスペースステーションと同じくジオデシック・ドームのポール構造ですが、ポール数は6本で比較的簡単のようです。
ヘリノックスのテントたち
こちらはあのヘリノックスが発表している直径8メートルのベーステント「Cosmos Dome」。日本では販売していないようですが、写真のようにイベント時に出動しているテントはいくつかあるようです。そしてこちらは昨年本国の韓国で開催されたイベント「Kintex Camp Fair」で発表されたベスティブルテント。既に日本でも発売されているノナドーム4.0に連結させ、前室をつくる為のオプションテントのようです。まだ詳細は不明ですが、日本での発売もあるかも……?
横顔のVの字が印象的なシェルターなど、今後発売が楽しみなテントたちがまだまだあるようですね!
キューブテント
デイキャンプやピクニックで活躍するポップアップテント系でも、おもしろいものを発見!こちらは「キューブテント」。折り紙のような長方形で、設営はたった2分。キューブ同士を連結させることもできるようですよ。
国内メーカーも負けてない!日本の個性派テント
ogawa ホズ
ロッジシェルターやピルツなど大型テントがブランドの「顔」というイメージのogawaですが、小型テントも秀逸です。なかでも注目は、近年発売された「ホズ」。
通常のドームテントと大きく違うのは、このZ型のフォルムです。二人で横になれるうえに前後室も確保され、空間を効率的に使うことができます。
ダークグリーンのミリタリーライクな色味も、カッコいい!
ogawa テント ドーム型 ホズ [2人用]
●素材:フライ/ポリエステルリップストップ30d(耐水圧1800mm)、内幕/ポリエステルリップストップ20d、グランドシート/ナイロンリップストップ40d(耐水圧1800mm)、ポール/7001アルミ合金
●サイズ:255×226×120cm(設営時最大サイズ)、収納サイズ:52×20×16cm
●重量:幕体/約2.2kg、ポール/約0.9kg
●サイズ:255×226×120cm(設営時最大サイズ)、収納サイズ:52×20×16cm
●重量:幕体/約2.2kg、ポール/約0.9kg
ドッペルギャンガーアウトドア Hテント
ZもあればHもあります。色にしろ型にしろ目立ち度大なこのテントは、見た目のインパクトだけでなく実はとても機能的。H型の変則的フォルムは、中央のリビングエリアを隔てて寝ることができます。「寝るときは少しだけ距離を置きたい」という間柄同士でキャンプへ行くときに、利用したい一幕です。
スノーピーク スカイネスト
こちらは、ハンギングタイプのテント「スカイネスト」。二本の木にテープを渡して吊るす、一人用テントです。空中に揺られながらの生活はちょっと勇気が要りそうですが、より自然と一体化したい人は思い切っていかがでしょう?
「靴はどうするの?」と気になるところですが、底面にシューズポケットがあるので安心です。
コールマン アテナスクリーン2ルームハウス
おなじみコールマンの2ルームテントにも、こんなモデルがあるのはご存知ですか? こちらは「アテナシリーズ」。スポーツオーソリティ限定モデルとして発売され、現在では一部コールマン直営店でも買うことができます。
先ごろ発売されたこの「タフスクリーン2ルームハウス」と一見似ていますが、フレームワークも構造も違うまったくの別モノ。
2ルームテントはとても使い勝手が良いけど人かぶるのがちょっと……という方、ぜひ限定モデルをチェックしてみてください!
コールマン ビラデルマーリバイバル
コールマンといえば、数量限定で発売されたロッジ型テントもありますね。すでに浸透しているアウトドアブランドの中にも、探せば個性的なモデルはいろいろありますよ!テントも「個性」を楽しむ時代
今回取り上げたテントの中には、日本の区画に適さないものや、そもそも入手困難なものもたくさんあります。ですが「どんなテントでキャンプをしたいか」という想像をかき立てるヒントにはなったのではないでしょうか。オリジナリティを出せば出すほど、楽しみが増すのがキャンプ。テントもどんどん個性を出していきましょう!
常識を覆すテントは、まだある
宙に浮かぶテントにシャボン玉の泡のようなクリスタルテント……世界は広い、としか言いようのないぶっ飛んだユニークテントを大特集!VIVA! Unique Tent!
個性派テント、最高!