春には夏山の夢を見ますが、夏が来るころには、もう秋冬の山で最初の新雪を踏む自分の姿を夢見ている。誰よりも早く、新しい季節の到来に立ち会いたいという気持ちは、山が好きな人なら理解できるのではないでしょうか。アークテリクス のアルパイン向けラインナップから、今年の秋冬に使い倒したい汎用性の高いウェアを2種類ご紹介しましょう。
ACTO FL JACKET は2017年秋冬に投入される新しいハードフリース。耐久撥水加工されて伸縮性がある表地に、裏地としてグリッドフリースが貼り合わされたファブリクスで構成されています。雪や少々の雨を弾き、強風を遮るといった一定の耐候性を持ちながら、通気性が高く余分な熱や汗が抜けやすいのをいちばんの特長にしています。つまり、上着として着用できる時間が非常に長い、上着として着用できる気候条件も非常に幅広いジャケットということ。これは従来からのソフトシェルの特長そのものとも言えますが、その洗練された解答のひとつかもしれません。重量も450g(Medium)と軽量に抑えられています。この秋にソフトシェルを新調したいと考えているなら、これは有力候補に登りそうです。 もうひとつは PROTONシリーズ。この秋冬の新作ではありませんが、アップデートされ価格も改訂。「行動中にずっと着ていられる保温着」という近年のアウトドアウェアの人気カテゴリに対する アークテリクス からの提案と言えるラインナップです。通気性を重視した同ブランドオリジナルの CORELOFT Continuous というポリエステル系の中綿を用いて、それを封入する表地・裏地には通気性の高いファブリクスを採用。その合わせ技により、動いていても暑くなりすぎないという難しいバランスを実現しようとしています。 ハイクアップ時やクライミングの最中ならこれ単体で。休憩時や荒天時はハードシェルの下にミッドレイヤーとして。という両方の使い方ができるので、これまた着用シーンが非常に幅広いウェアと言えます。 ラインナップが豊富なのもありがたいところ。もっとも万能と思われる PROTON AR HOODY から、中綿の厚みを落とし軽快にした PROTON LT HOODY、そこからフードを廃した PROTON LT JACKET、さらにベストにした PROTON LT VEST まで。アクティビティ内容やユーザーのレイヤリング計画に合わせて選べるということでしょう。 ACTO FL JACKET も PROTONシリーズも、高山なら夏から登板の機会がありそうです。
さて、夏山の計画はもう立てた方も多いと思いますが、では秋はどこのフィールドで、なにをやりますか? なにを着て、なにを持っていきましょうか? ちょっと気が早いようですが、山旅の計画は、それ自体も知的エンターテイメント。今からじっくり楽しみたいです。
- 製品名1
- ACTO FL JACKET
- 価格1
- ¥38,000(メンズのみ、税別)
- 製品名2
- PROTON AR HOODY
- 価格2
- メンズ¥33,000(税別)/ウィメンズ¥32,000(税別)※2017年秋冬モデルより
- 製品名3
- PROTON LT HOODY
- 価格3
- メンズ¥28,000(税別)/ウィメンズ¥27,000(税別)※2017年秋冬モデルより
- 製品名4
- PROTON LT JACKET
- 価格4
- ¥26,000(メンズのみ、税別)※2017年秋冬モデルより
- 製品名5
- PROTON LT VEST
- 価格5
- ¥20,000(メンズのみ、税別)※2017年秋冬モデルより
- メーカー
- ARC’TERYX