スマートデバイスらしからぬデザインが、実にスマート。そんなサイクルコンピュータが登場しました。
ロンドンのスタートアップが開発した Blubel は、自転車ベルとナビを一体化したガジェット。パッと見た感じはクラシカルなベルですし、実際に金属のボディを打ってチーンと鳴らすのですが、その中に衛星ナビのデバイスを搭載しているのです。
専用のスマホアプリに目的地を入力すると、Blubelが起動し、あとはナビの指示に沿って進むだけ。目的地に到着すると教えてくれます。
ナビゲーションの仕組みは独創的で、かつとてもシンプル。Blubelの上面にはリング状にLEDが配されており、これらが点灯することでさまざまな情報を乗り手に与えるのです。回転するように光る緑のライトが、曲がる方向を指示。青いライトはコンパスのように、おおまかな目的地の方向を示します。また、次の曲がり角が近づいてきたら、サウンドアラートが鳴ります。
直感的に扱えるし、道路図をいちいち確認する必要がないので、路上からあまり目を離すこともなく安全にツーリングを楽しめるわけです。
Blubel のもうひとつの特色は、あらゆるユーザーのライド情報を集積すること。あるユーザーがベルを鳴らした場所などの情報がクラウド上に集められ、これらを分析することによって、自転車にとって安全なルートや駐輪に適したスペースを導き出し、危険を孕んだ場所や渋滞しがちな道を洗い出します。
使えば使うほど、ユーザーが増えれば増えるほど、Blubelはより便利なガジェットへと進化するのです。
USBで充電し、フル充電で約2週間利用できるとのこと。
また専用アプリはフィットネストラッカーとしての機能も備えており、消費カロリーや走行時間、距離、速度なども記録できます。
一般的なサイクルコンピューターは、それなりに場所を取りますし、それなりに目立ちます。テックなガジェット感が好きな向きももちろん多いでしょうが、なるべく目立たず、自転車のデザインに溶け込むものの方が良いと考える人も少なくないはず。Blubelはそんなニーズにがっちり応えるプロダクトなのではないでしょうか。
ちなみにデバイスのアラートも、昔ながらのベルの音になっているそう。
Blubel は Kickstarterにて7月21日までプレッジを受付中。日本への発送にも対応します。
- 製品名
- Blubel
- メーカー
- Blubel Tech
- 価格
- £50~(送料別、2016年7月14日現在)