ナイフ/包丁の研ぎ方のコツは?
アウトドアでも料理や作業に欠かすことの出来ないナイフ、最近切れにくくなってきたなと感じることはありませんか?切れにくくなったナイフの切れ味を復活させる「研ぎ方」のコツやナイフの種類や素材の特徴について基礎知識をご紹介します。
ナイフの研ぎ方で重要なのは「角度」
ナイフを研ぐときに重要な角度は2つあります。基本的に「15度」と「45度」と覚えましょう。15度は砥石に置いたナイフを寝かせる角度。45度は砥石に置いたナイフを上から見たときの砥石に対する角度です。角度を保ってぶらさずに研ぐことがポイント!ナイフ/包丁を研ぐのに必要なもの
●包丁●砥石
●布巾(砥石のすべり止め。汚れるので不要なものを用意する)
●砥石が入るサイズの容器(風呂桶やバケツ等)
砥石は使う前に水を張った風呂桶やバケツに30分程度漬けこみ水分を十分に吸収させ滑りやすくしておきます。水分を吸収させた砥石は平らな場所において使用しましょう。砥石の下に濡らして固く絞った布巾を敷くことで砥石の滑り止めになりますよ。
「種類」で変わるナイフの研ぎ方
ステンレス製ナイフの研ぎ方
ステンレスは非常に硬いという特徴を持っていますが、#1000前後の中砥石を利用することで十分研ぐことが可能。オイルストーンと呼ばれる油を含ませて使う手作業用の砥石を使うこともあります。もっと「簡単」且つ「安全」に研ぎたいときにはシャープナーの使用がおススメです。レザーマン、ビクトリノックス、BUCK、モーラナイフなどのメーカーのものが有名ですね。
鋼(はがね)ナイフの研ぎ方
鋼(はがね)は硬い素材なので硬度の高い#500前後の荒砥石を選ぶことが短時間で効率良く研ぐポイント。硬い素材のセラミック砥石との相性が良いです。砥石の表面はしっかり平面にしておくことが重要。チタン製ナイフの研ぎ方
チタンは硬度が低く柔らかい金属です。そのため#1200から#3000までの柔らかい仕上げ砥石との相性が良いです。砥石が不慣れな方には誰でも簡単に擦るだけで研げるシャープナーの利用がお勧め。機械を使って研ぐと刃が剃り返ってしまうのでやり過ぎには注意しましょう。
よくある質問Q&A ナイフ/包丁の研ぎ方について
角度を一定に保つにはどんなコツがありますか?
砥石と包丁の間に10円玉を2枚挟んでゆっくり研ぐと角度を一定に保つことができます。市販されているガイドを使うとより便利に正確な角度を出せます。
両刃を研ぐコツを教えてください。
握って左側、右側それぞれに刃がついているものを両刃といいます。両刃の特徴は左右の刃の角度が異なっていること。そのため刃を寝かせる角度を左右で変化させて研ぐことがコツです。
角度がずれて刃の角度が歪んでしまった場合は荒砥で新たに角度をつけたほうがよいのでしょうか。
刃の角度が歪んでしまった場合は荒砥石を使って形を修正します。刃先が直線になるように荒砥石で全部の刃先を削り落とします。45度の角度でやるといいです。
ナイフを長持ちさせるためのポイントは?
どんなに切れ味のいいナイフもメンテナンスなしでは性能を維持することはできません。使ったら研ぐを繰り返すことで手に馴染み愛着も増していきます。メンテナンスを楽しむのもナイフの楽しみの一部と心得ることが長持ちさせるポイントです。【ナニワトイシ株式會社 超セラミック砥石】
セラミック製の砥石です。番手は1000番ですのでステンレスにも鋼にも使いやすい硬度です。【ナニワ研磨工業株式會社 チョコレー砥】
番手が1000番の中砥石です。砥石台を兼用したケースがシリコン製のチョコレート型となっている点がユニークなモデルです。【鍛冶屋トヨクニ トヨクニクロス(大)】
鍛冶屋トヨクニのオリジナルクロスです。柔らかい生地なのでナイフに傷をつけることがありません。ナイフを使ったあとの油分や汚れを取り除き常に良い状態にしておきましょう。【鍛冶屋トヨクニ トヨクニクロス(小)】
鍛冶屋トヨクニのオリジナルクロスです。大に比べて小さめなので扱いやすいです。使い終わったナイフには油分や塩分、汚れが付着していて放置すると錆びの原因になります。さっと磨いて次の使用に備えましょう。メンテナンスに挑戦!自分のナイフを手に入れよう!
焚き火の準備は薪の仕込みからスタート!ナイフはいつでも最高のコンディションを保っていられるようにメンテナンスはしっかりおこなっておきたいですね。失敗を恐れずメンテナンスに挑戦!研ぎ方ひとつでナイフの切れ味が変わることを楽しみながら手に馴染んだ自分だけの一本を作り上げていきたいですね!
Enjoy maintenance!
メンテナンスを楽しもう!