大型連休が明ける5月から7月にかけての気持ち良い初夏のシーズン。週末になるとアウトドア好きの人はそれぞれのお気に入りのフィールドに足を運び、清々しい大自然の雰囲気を堪能する事でしょう。
もちろん私もアウトドアが好きで、このシーズンとなるとあちこちの釣り場に出掛けルアーフィッシング等を楽しんでいます。ただ各フィールドとも過ごし易いベストシーズンを迎えるこのシーズン。有名な場所は意外と混雑しているもので、せっかく人ごみの喧騒を離れ落ち着きに来たのに勝手が違うと困惑してしまうケースもあります。
となると希望はやはり、あまりメディアにも紹介されない様な穴場スポットとなるでしょう。一見それほど珍しくない風景であっても、じっくりその環境に溶け込み自分の好きな活動に熱中すると素晴らしく充実した時間が過ごせるものなのです。
私がこのシーズン、比較的人も少なくマイペースで楽しめるフィッシングとして好んで訪れているのが東伊豆の海岸線。それも釣り関連のメディアに盛んに取り上げられるシーバスや青物といった花型の相手とは違い、穏やかな海でものんびり磯遊び感覚で楽しめるターゲット・ムラソイやカサゴといった根魚を相手に穴釣りを楽しんでいるのです。
東伊豆の古い火山地域は安山岩を始め岩石が硬く、海岸線にはこれらの岩石を主体とした比較的大きめの岩が敷き詰められたゴロタ海岸が至るところに広がっています。ムラソイやカサゴといった根魚はこうした岩と岩の隙間が大好き。彼等はこれらの隙間にひたすら身を潜め、知らずに目の前を通る小魚等を電光石火の早業で捕え、元の隙間に戻ってゆくのです。
こうした習性を利用したのが穴釣り。ごく短いライトロッドのタックルに小型のミノーやジグヘッド+ワームのリグをセットし岩の隙間に送りこみ、チョイチョイと動かして彼等を誘っていきます。ルアーの他にアイナメ用のブラクリにイソメ餌を付け誘っても良いのですが、私はあえてルアーに拘っています。そもそもメッキ用を始めライトタックルやルアーが豊富にあるからなのですが・・。
初夏から梅雨時にかけての東伊豆の海岸線は海も穏やかで安全ですから、水面下の様子が丸見え。水深僅か数10センチ程度の隙間でも魚は潜んでいますから油断は出来ません。アタリは突然。岩の陰からあっという間に魚が飛び出してくるのが見えますからスリルは満点。時として30センチ近いサイズがルアーに襲い掛かるのを見れば、誰もが病みつきになってしまうでしょう。なおガッチリ針掛かりしたら岩の隙間に潜られない様強引に引きずり出せばOKです。
予め攻めるエリアを限定し数時間を掛けてじっくりゴロタを回っていけば、私の様に慣れない人間でも10匹以上の釣果は確実に出す事が出来るもの。自分自身だけでなく、家族や子供との磯遊びの一環として楽しむ分にも十分に満足出来る筈です。ムラソイやカサゴは東伊豆だけでなく全国各地の海岸線に生息していますから、身近にこうした海岸線があればチャレンジしてみるのも面白いのではないでしょうか。
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