【これ最高!!】話題沸騰の“サウナキャンプ”を、雪上で身体を張って体験してみた

アイキャッチ・本文画像撮影:清水惣資

ブーム到来? サウナキャンプって楽しそう!


空前のサウナブームが訪れているなか、キャンパーたちの間で話題となっているのが“サウナキャンプ”。その名のとおり、大自然のフィールドでサウナを楽しもうっていうワイルドな外遊びです。

国内で唯一の専門サイト「Sauna Camp.」を覗いてみると、専用のテントに薪ストーブを入れてサウナにしている様子。さらにそのまま水風呂よろしく湖や雪に飛び込んでいる姿も……。

なんだかとっても楽しそう! ということで、CAMP HACK編集部も身体を張って挑戦してみることに!

挑戦するのはこの2人


挑戦するのは、実はサウナ自体にはそこまで興味がないという松田と、一時期は週1でサウナに通っていたサウナー予備軍の田口の2名。「せっかくなら雪中で楽しみたい」と訪れたのは、福島県のキャンプ場「エンゼルフォレスト那須白河」です。

松田
…寒いっすね。でも冬のサウナキャンプを体験するなら絶好のフィールドかも。

田口
今日はここでSauna Camp.の大西さんと待ち合わせだから。でも本当に雪の中でやるのかな…。気温、2℃なんだけど……。

体験させてくれるのはSauna Camp.の大西さん


あまりの寒さに若干怖気付く2人の前に、ヴィヒタを手に持って登場したのはSauna Camp.の大西洋さん。様々なイベントやメディアを通してテントサウナの魅力を発信している、日本随一のサウナキャンプ伝道師です。

大西
おはようございます!  今日はよろしくお願いします。

松田
よろしくお願いします!

田口
……あの、それってサウナのなかで身体を叩くやつですよね?

大西
よく知っていますね! 2人にやってもらおうと思って。ヴィヒタはテントサウナのメインディッシュみたいなもんですから(笑)。ちなみに今日はテントを設営するところから挑戦してもらいます。

松田
が、がんばります!(不安げ)



早速、テントサウナを設営!

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今回使用するテントサウナはロシア発のブランドMORZH(モルジュ)のスタンダードモデル。断熱性の高い3層式の幕を採用することで、外の冷気をシャットアウトすると同時に、内部の熱を逃しません。専用ストーブもセットになっています。

松田
もっと大きなテントを想像していました。こんなにコンパクトなんですね。しかも設営も普通のテントと大差ないかも。

田口
天幕がかなり厚手ですね。このテントだけでも冬キャンプで重宝しそう。

大西
ポールを2本使うだけなので1人でも設営できますよ。一応、これでマイナス20℃以下になるロシアの冬にも耐えられる性能があるんです。


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テントが設営できたら、次はストーブの準備。モルジュのテント専用モデルで、空気を下から上へと対流させるサイドパネルがあり、天板にはサウナストーンを設置するホルダーもセットできます。

田口
ちゃんとテント内の空気が循環する機能になっているんですね。

松田
排煙と炉のスペースが区切られているから、雨が直接炉に入り込まないのか。おもしろい構造ですね。

大西
常に対流させることで、ロウリュをしたときの蒸気が自然と降り注ぐようになっています。

初めてでも、20分ほどで完成

大西さんにレクチャーを受けながら、テントの設営からストーブの設置まで自分たちでこなした2人。それでも掛かった時間は20分ほど。予想以上に簡単にできました。

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早速、ストーブに薪を入れて点火。テント内が完全に温まり、サウナストーンに熱が伝わるまで30分くらいかかるとか。ちなみ現在のテント内の温度は外気と同じ2℃くらい。そのためしばらく外で待機することに。

いざ、テントサウナの中へ!


テント内がしっかりと温まったところで、いよいよサウナキャンプ初体験へ。ということで、氷点下に近い真冬の那須高原で、サウナ用の常夏ルックに着替えた2人。

松田
すっごい寒い……っていうか風が痛いッ!(笑)  冷気が肌に刺さるよおお!!

田口
雪上でショーツになったの生まれて初めてかも(笑) 早くテントに入りたいです!



冬のサウナキャンプは、大自然の厳しさを薄着で実感するのも醍醐味のひとつ。そのためテントに入った直後は、「あったか〜い!!」、「助かった〜」と喜んでいた2人でしたが、3分ほど経つと早速じんわり汗ばんできました。


それもそのはず。現在のテント内の温度は100℃オーバー。スーパー銭湯にある普通のサウナよりもストイックな“高温サウナ”状態です。

とりあえず、ロウリュを堪能


田口
松田さん、ロウリュやってみましょうか。

松田
石にお湯かけてスチームを出すやつ? お願いします!


写真ではわかりづらいですが、ストーブ上のサウナストーンにお湯をかけた瞬間、コンパクトなテント内が高温スチームで包まれ、体感温度がさらにアップ!

松田
おふぅ。これ凄いっすね。もう限界かも……。でもなんかいい匂い!


田口
大西さんが、ロウリュ用のお湯に白樺のアロマオイルを入れてくれたみたいです。……自分もそろそろ厳しいッス!

外に出ると、スーパーサイヤ人状態


10分ほど経つと、2人とも完全に火照りきった身体でテントから出てきた。半裸の上半身から湯気を立ち上げ、スーパーサイヤ人のようになっている松田と、毒気が抜けたような爽やかな笑顔を見せる田口。


そして「一度やってみたかった!」と2人が声を揃えるサウナキャンプ名物、スノーダイブを堪能!

松田
ああ〜冷たくて、気持ちいいッ!

田口
これ最高っすよ〜! 水風呂よりいいかも!

大西
気持ちいいですよね(笑)。ボクも雪があるときは絶対にそれやりますよ。サウナは最低でも3回は入ってほしいから、あと2セットやりましょう!

2セット目はヴィヒタにも挑戦!


ということで冷気と雪で身体を冷やし、再びテントサウナに戻ってきた2人。今度は5分ほどで全身から滝のような汗が出てきた。そんななか、大西さんイチオシのヴィヒタに挑戦してみることに。

ヴィヒタとは白樺の枝葉を束ねたもの。それを使って全身を叩いてマッサージするのがフィンランド式サウナの伝統的な健康療法なんです。

大西
ヴィヒタは心臓から遠いところから順番に叩いていくんです。だからまずは足元からやってみてください。



松田
いきますよ〜!  はいッ!

田口
イタッ!(笑) あ、でも気持ちいいかも?

松田
え、気持ちいいんすか? 田口さん、僕にもお願いします!



田口
オッケー! (ちょっと強めに)いっときましょう。セイッ!!

松田
ンアァッ!!  背中はヤバい!(笑)。でも たしかにイタ気持ちいい感じかも。なんか血行がよくなった気がする。

そして再び、スノーダイブ!

※2人は仕事中です
この状況に慣れて感覚が麻痺してきたのか、2回目のスノーダイブは1回目よりも長く、ゆっくりと味わっていた2人。雪上に常夏スタイルで寝そべり、完全にリラックスしている。

松田
これはクセになりますね……。サウナってこんなに気持ちよかったのか。知らなかった……。

田口
いや、街のサウナより数倍気持ちいいっす。この寒暖差はヤバい。


そしてしっかりと身体を冷やし、ラストの1セットへ……


3セット目に突入! ついに「ととのう」?

3セット目にもなるとテント内で、ほぼ無言になる2人。涅槃の境地に達したのか、完全に恍惚の表情を浮かべている。

ちなみに2人が被っているのは厚手のフェルトウールで作られたサウナハット。サウナ内は上のほうが温度が高くなるため、高温の熱から頭部を保護し、髪のダメージを軽減する効果もあるとか。

松田
なんか汗がサラサラしてきましたね。毛穴がガバガバだし、頭もパヤパヤしてきた。

田口
フゥ〜〜〜〜ッ。身体中の老廃物が、全身から流れ出ちゃった気がする。


3セット目の終わりはスノーダイブをしないで、椅子に座ってゆっくりとクールダウン。寒そうにしていたときとは別人ような余裕の佇まいで、爽やかに談笑する2人。

田口
正直、サウナに通っても“ととのう”って感覚は、イマイチよくわかっていないけど(笑)、今この瞬間は凄く心地いいっていうか、なんかいい感じのテンションかも。

松田
ですよね。頭の中が妙にスッキリしてる。こんな経験、初めてッス。これが“ととのう”ってことですかね?


田口
そういうことにしときましょう(笑)

体験したら、想像以上に最高&最高だった!


人生初のサウナキャンプを終え、まるで温泉上がりのようなトゥルンとした笑顔を見せる松田と田口。どうやら想像以上に最高だった様子。

大西
サウナキャンプ、どうでしたか?


田口
いや、もう最高っすよ。街のサウナと同じくらい、むしろそれ以上のサウナ感でした。しかも自然の中っていうのがいいですね。めちゃくちゃ開放的。


松田
確かに窓の外に雪景色が広がっているのは不思議な感覚。しかも何度も出入りを繰り返すことで、どんどんハイになるというか。正しい入り方って、ちゃんと理にかなっているんですね。今日1日でサウナ好きになりました。


田口
これだけ簡単に楽しめるなら、このセット一式を仲間内でシェアしてもいいかも。今度は湖に入りたいですね。湖畔の近くでもう一度やりたい!


大西
ぜひ一緒にやりましょう! 大自然の水風呂ですから。水着でサウナに入って、そのまま飛び込んだら、めちゃくちゃ気持ちいいですよ!

正しい知識を得て、マナーを守り安全に楽しもう


最近話題とはいえ、日本ではサウナキャンプはまだはじまったばかり。これからなるべく多くの人で共通できるように、正しい知識や設備だけでなく、周りに迷惑をかけないためのマナーや、安全に楽しむためのルールも覚えておきたいところ。

そこでチェックしてほしいのが、Sauna Camp.のサイト内にある『RULES&MANNERS』のコンテンツ。安全対策やマナーにまつわる情報がわかりやすく掲載されています。『安全ガイドライン』にも目を通しておきましょう。

もちろん、それさえ守れば誰でも気軽に体験できる、最高のアウトドアアクティビティになりそうです。キャンプの空き時間に楽しむ外遊びのひとつとして定着する日も、そう遠くないかも?

 

■Sauna Camp.の公式サイトはこちら!
■MORZH(モルジュ)のテントサウナの詳細はこちら!

 

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