おうちキャンプスタイル拝見「俺的な楽しみ方」と「劇的プレイリスト」
仕事がいそがしかったり、天気が悪かったり、キャンプ計画がうまくいかないこともしばしば。だって僕らが楽しむフィールドは、自然が相手のアウトドアだもの。そんなときには気分を切り替え、自宅でキャンプ気分を盛り上げる「おうちキャンプ」はいかが? アウトドア業界で活躍するキャンプフリークの方に、自分流のおうちキャンプスタイルを聞いてみました!
これが俺のおうちキャンプスタイル!
この人に聞いてみました!
これが俺のおうちキャンプスタイル!
「おうちキャンプ」というテーマは、アウトドアの本質に迫るものではないでしょうか。こだわりのギアを使うといったモノ自慢な話ではなく、いかにして自分にとって豊かだと感じられる時間を過ごすかが問われていると、僕は考えています。
なので、あくまでも日々の暮らしに自然に寄り添うモノやコトで、僕流のおうちキャンプを楽しんでいます。
一軒家に住んでいて、朝起きたら植物に水をやり、庭に巣食うアリに米粒をあげて、そのまま自分たちの朝食も庭で食べています。庭で穫れた野菜やハーブ、妻が作ってくれたパン、ホットサンドメーカーで焼いたサンドイッチなどをいただいていますね。
朝から日光を長時間浴びるとセロトニン(※「幸せホルモン」とも呼ばれ、やる気や幸福感につながる脳内物質)が出るので、心身ともに調子がいいですよ(笑)。
ステンレス製のダッチオーブンは鋳鉄のようなメンテナンスが不要。サビないし、IH対応だから、やはり家で使いやすいですよね。
SOTOのステンレスダッチオーブンでジビエ料理を作ったりして気分を上げています。
●重量:約5.2kg
●満水容量:約5.2L
それから、庭に常設中のハンモックも活躍してくれています。eno(イーノ)のハンモック「ダブルネスト」は、体が大きい僕にはちょうどいいサイズで。しかも1万円とリーズナブル、その値段の割には頑丈。
ここのところ、ずっと仕事が忙しいので、よくアイデアが行き詰まります。そんなときには軽くお酒でも飲んで、近所迷惑にならない程度のボリュームで音楽をかけ、ハンモックでゆらゆらと揺られてうたた寝するのがなんとも幸せ。起きた後の仕事もはかどります。
おうちキャンプで聴いている音楽はコレ!
さて、そんな山田さんのプレイリストを紹介してもらいましょう。再生ボタンをポチッと押せば、音楽が再生されるので、周りの環境には注意してくださいね。山田昭一さんの「庭で心を豊かにしてくれる」オススメ15曲
これらの15曲は、おうちキャンプのいろんなシチュエーションで僕が聴いているものです。よかったら、皆さんも聴いてみてくださいね。
女性のコーラスとキャッチーなメロディーに癒されています。
2.ゴーゴー魚釣り/工藤裕次郎
趣味の渓流釣りに行けていないので、気分を上げるために聴いてますね。
3.Mr Sun/Ben Cocks
パタゴニアのスーパーショートフィルム『ボーダー・カントリー』にも使用されている曲です。冒頭から最後まで美しく、かつ自然を感じることができるコーラスが流れる名曲。
4.Rue Royale/Even In The Darkness
アコースティックギターが奏でるメロディーと、男女のユニットコーラスが絶妙に美しく、庭でまったりしているときによく聴いています。
5.生活の柄/高田漣
「歩き疲れて寝たのです」という歌詞がなんとも自由を感じさせる大好きな曲です。アメリカのボーイスカウトが歌うようなメロディーで覚えやすく、つい口ずさんでしまう。
6.HOT COFFEE/韻シスト
スムースで優しいラップが心地いい一曲。毎朝、コーヒー豆を挽いて淹れるときについつい聴いてしまうんですよね。
7.Witchi-Tai-To Remasterd Version/Harpers Bizarre
ジム・ペッパーのカバー。ネイティブアメリカンの言葉だけあって、歌詞は全くわかりませんが、不思議と壮大な樹木が広がる大地や広大で綺麗な海、自分が鳥になって大空を飛んでるような感覚を持たせてくれる曲。
8.いい時間/EVISBEATS
タイトルの通り、聞くと気持ちが勝手に「今、いい時間だなあ」と感じてしまう名曲。
9.釣りをしてる女の子/曽我部恵一
釣りに行けない鬱憤が不思議と晴れる、心地いい一曲です。
10.EYE TO EYE/JORDAN RAKEI
チルアウト時におすすめのネオソウル。夜にランタンの明かりを眺めがら聴くのにおすすめの雰囲気。
11.May/JORDAN RAKEI
10からの流れで、そのまま聴いてほしい名曲。ハンモックでゆらゆらしているときに聞くと寝てしまいます笑。
12.By This River/Brian Eno
これもおうちキャンプのチルアウト時に聴いてほしい、ブライアン・イーノにしては珍しい歌物アンビエント。
13.Living In The Snow/Mocky
レトロフューチャーでソウルフルな曲ですが、北海道時代を思い出させてくれるエモい歌詞が好き。
14.家族の風景/ハナレグミ
家族との時間がやたらと愛しく感じるので、心がささくれたときに聴いて自分を取り戻したりできます。
15.BURT BACHARACH/What The World Needs Now Is Love
言わずもがなのバカラックの名曲ですが、壮大なメロディーとコーラス、ピースフルな歌詞が、こういうタイミングだからこそ心にすごくささります。
ステイホームな俺から君へのメッセージ!
思いきって外遊びを楽しめない日々が続いてきましたが、そこには日頃忙しくて見落としがちだった小さな幸せがあふれていました。鉢植えの花が一輪咲いたとか、奥さんがご飯の味付けを変えてくれたとか……。
そういうところに丁寧に目を向けてみることで、心が豊かになるような気がします。キャンプはあくまでも手段なので、おうちでも自由にできるはず。
あと、男性の方は家事をするのもいいですね。奥さんの大変さが身に染みますよ(笑)。
こういうイザというときに支えてくれる家族や友達、仕事仲間に感謝しながら、自分も誰かの助けになるようなことを積極的にして、この状況を乗り越えていけたらと思っています。
いつの日かまた、フィールドで乾杯しましょう!!
PHOTO:Mai Tanaka