CAMP HACK × ソトレシピ
キャンプ料理専門のレシピサイト「ソトレシピ」で掲載されたレシピをCAMP HACKでもお届けする連携企画です。今回は、キャンプで何かと重宝する豚バラに注目!
キャンプで活躍する万能お肉
キャンプに出かけるとき、いつもどんな食材を持っていくか悩んでいませんか? バーベキューでお肉も焼きたいし、ダッチオーブンで塊肉をじっくり煮込むのもおいしそうですよね。そんなときは豚バラのブロックさえあれば大丈夫。実はどんなお料理にも使えちゃう優秀なお肉なんです。包丁で叩けばあっという間に挽肉に
今回は、豚バラブロックを3種類の使い方でご紹介します。
この方法で挽肉を作れるようになると、現地で急にソーセージやハンバーグを作ろう! と思っても簡単にできちゃいます。
また、挽肉は外気に触れている面が多いので足が早いのですが、ブロックで買っていけば傷みにくくなる利点も。冷蔵環境が整えづらいキャンプにはなるべく塊のお肉を持っていき、調理するときにスライスしたり挽肉にしたりするといいですよ。
アウトドアならではの豪快料理! ブロック肉でベーコンを燻そう
キャンプでトライしたいのは、やっぱり自宅では難しい豪快な料理。豚バラブロックを塩や砂糖、ハーブで漬け込んでおいて、焚き火でじっくり燻すベーコンは、香りとうまみが凝縮されて、市販のものとは比べものにならないおいしさです。ベーコンは、吊るしながら焼けたところを切り落として食べてもいいんですって。お酒を片手に燻しながらつまみながらのキャンプ料理、最高ですよね。
野外料理人・長野修平さんのレシピはこちら
ブロック肉をそのままお鍋で煮込む「豚肉のオレンジ煮」
続いてのお料理は、豚バラブロックをタコ糸で縛り、ホロホロになるまでゆっくり煮込んだもの。甘酒に漬け込み、オレンジジュースで煮込んだら、カッテージチーズとブルーベリージャムを添えていただきます。ブロック肉を買っても焼き豚や塩豚のような味つけばかりになってしまう! という方はぜひ新しい味にチャレンジしてみてくださいね。
材料
作り方
①豚肉に何箇所かフォークなどを刺して味を染み込みやすくし、甘酒に漬けておく保存袋に甘酒と豚バラブロックを入れて漬けておきます。こうすることで豚肉のくさみが取れたり、肉のうまみを引き出して柔らかくしたり、いいことづくめなんですよ。
煮込み料理ではなく、ただスライスして焼くだけでもおいしくなるので、この状態でキャンプ場に持っていってもいいと思います。
②保存袋の甘酒と豚肉、★の調味料をすべて鍋に入れて30分ほど煮込む
オレンジジュースは、100%のものがおすすめ。お砂糖なしの酸味があるオレンジの味が、うまみたっぷりの豚肉を引き立てます。
③輪切りにしたにんじんとさつまいも、皮をむいたペコロスを入れてさらに煮込む
なかなか手に入りづらいのですが、ペコロスを入れると、豚肉から出たうまみが中にぎゅっと詰まって、ジューシーにいただくことができます。玉ねぎを入れる場合は芯を取らずに少し大きめのくし切りにすると、バラバラにならなくていいですよ。
④野菜に火が通ったら塩こしょうで味をととのえ、肉を取り出してスライスしていったんスープに戻し、少し冷ます。ベビーリーフを添え、カッテージチーズとブルーベリージャムを塗る
あっさりとした味に炊き上がった豚肉は、柔らかくてぷるぷる! カッテージチーズとジャムと一緒にいただくと、酸味と甘味の程よいバランスがクセになって、いくらでも食べられちゃいそう。
寒川せつこ・奏さんの母娘のユニット「Pear」の詳しいレシピはこちら
ブロック肉を一口大にカットして作る「うまみたっぷりホロホロ肉骨茶(バクテー)」
バクテーとは、マレーシアのスープのこと。骨つきの肉や内臓などとスパイスを煮込んだ料理で、滋養強壮のための薬膳料理として作られたという説もあるそう。たくさんの八角で香りづけしたスープはコクがあり、何時間も煮込んだコンソメのように深い味わいなので、二日酔いの日にもおすすめしたい味です。
材料
作り方
①Aと一口大に切った豚肉を保存袋に入れてよく揉み込み、空気を抜いて密閉しておくバクテーは骨つき肉で作ることが多い料理ですが、骨があると食べづらいので、豚バラ肉がおすすめです。
②鍋にニンニクと油を入れて香りが立ってきたら、大きめにくし切りした玉ねぎを入れて炒め、豚肉を入れる
ここでは、玉ねぎに少し油がまわるくらいに炒めれば大丈夫。肉の色が変わったら、次の工程に進みましょう。
③Bを入れ、アクを取りながら50分間煮込む。塩で味をととのえて、肉が柔らかくなったら完成
八角が6個も入るので、煮込んでいるそばから異国の香りがしてきます。シナモンスティックやクローブなどのピリッとした香りのするスパイスを入れてもおいしそう。
④皿に盛りつけてパクチーを飾る
濃厚なスープとホロホロに柔らかくなった豚肉のスープです。スープにごはんや麺を入れて食べたくなるこっくりとしたお味。
豚バラ肉はメインにもなり得るし、こうしてスープのだしとしても大活躍するので、本当に使い勝手がいいんです。
パエリアンさんの詳しいレシピはこちら
ブロック肉を包丁で挽肉に「豚肉としいたけのアヒージョ」
しいたけのかさの中に挽肉を詰めてオイルでグツグツ煮込むタパス。ニンニクとしいたけの香りが食欲をそそります。大きめのしいたけを用意して、挽肉をこんもりと山になるように盛るとボリュームが出て、肉の中がふっくらとジューシーに仕上がります。おつまみだけでなくおかずとしてもいただける一品です。
材料
作り方
①豚バラブロックをスライスしたら、みじん切りにして挽肉を作る細かく刻むまでに時間がかかりそうに見えるかもしれませんが、実はかなりあっさりと挽肉の状態になります。
普通の三徳包丁でもできますが、出刃包丁など重さのあるもので刻むと、力をかけずにみじん切りできるのでおすすめです。叩いたばかりの挽肉は鮮度がよく、お肉がふっくらとしているので、どんなお料理にしてもおいしくいただけますよ。
②挽肉にAを入れてよくこねたら、しいたけの軸をとってかさの中に詰める
こんなふうにかさの丸まったところにもしっかり詰めていくと、焼いたときにしいたけと肉が剥がれてしまわないんです。
③フライパンやスキレットにオイルをひき、アンチョビとにんにく、鷹の爪を入れたら、肉を詰めたしいたけと軸を煮る
はじめは肉のほうを下にして揚げ焼きするように煮込み、焼き色がついたらひっくり返してしいたけのかさを焼いていきます。
竹串で刺してみて、透明の肉汁が出るようになればできあがりです。うまく焼き色がつかないときは、バーナーで表面を炙ってもいいですね。
加藤超也シェフの詳しいレシピはこちら
煮ても焼いても硬くならず、洋風にも和風にもいただくことができる豚バラブロック。一本持っていけば、お料理のアレンジの幅が広がります。
脂分が多くてカロリーが高いことばかりがクローズアップされてしまいますが、実はナイアシンやビタミンB1、コラーゲンなどの栄養が豊富で、優秀な食材でもあるんです。
暑い季節の疲労回復や、うっかり焼けてしまいしがちなお肌の日焼け予防にもおすすめですよ。
ライター:吉川愛歩
もっとレシピが知りたい人は「ソトレシピ」で!
キャンプ料理専門のレシピサイト「ソトレシピ」では、今回ご紹介した他にも作ってみたくなるレシピが盛りだくさん!レシピに必要な材料をLINEに送ることができる便利な「買い出しリスト」機能もありますよ!
ソトレシピはこちら