もうペグ&ロープに引っかからない!有効な7つの施策をすべて試してみた

記事中・アイキャッチ画像撮影:筆者

ペグ&ロープに引っかかる問題

ロープに引っかかる問題 対策ノウハウ
テントやタープの周囲には、ほぼ必ずロープとペグが設置されます。そしてほぼ必ず、夜間につまずいたり引っかかったりする人が出ます。

子供や初心者キャンパーはもちろんのこと、ベテランキャンパーでもうっかり引っかかってしまうんですよね。

ロープに引っかかる問題 対策ノウハウ
これからキャンプはハイシーズンを迎え、混雑するフリーサイトではロープが折り重なるように密集している場合も……。

日中はまだしも、ロープもペグもよく見えない夜は、危なくて仕方ありません。

ロープに引っかかる問題 対策ノウハウ
おっと、真っ昼間から1人のキャンパーがすっ転びました! ……とまあ小芝居はともかく、今回は「夜にペグ&ロープに足が引っかかる問題」を解決するべく、7つの対策をご紹介します。夜間の怪我を予防しましょう!

転倒を防止する7つの対策

ロープに引っかかる問題 対策ノウハウ
7つの道具を集めてみました。これらひとつひとつを実際に使ってみて、視認性や設営の手間を確認していきます。

1. ロープにライトをつける

ロープに引っかかる問題 対策ノウハウ
こちらはロゴスの「ロープライト」。ロープにしっかりと取り付けることができます。ペグ近くに設置することで、つまづき防止に役立ちそう。

価格は4個入りで1,760円(Amazon)、別売りのCR2032電池が必要です。
ITEM
ロゴス ロープライト
●サイズ:(約)幅5.5×奥行6×高さ2cm
●総重量:(約)16g×4pcs
●光源:LED
●電源:CR2032×1pcs(別売)/ライト1つあたり
●常用点灯時間目安:(約)24時間
●防水性能:IP44

2. 金具を蓄光式に

ロープに引っかかる問題 対策ノウハウ
蓄光式の自在金具が売られています。こちらは10個入りで640円(Amazon)。自前でロープを用意する必要はありますが、非常にリーズナブルですね。

たとえ効果が薄くても、自在金具を必要としている場合は、買って損はなさそう。
ITEM
蓄光自在金具 Sサイズ
●ロープ径φ1.0-2.5mm用

3. ロープ自体を蓄光式に

ロープに引っかかる問題 対策ノウハウ
強靭なペグでおなじみのブランド・エリッゼが蓄光式ロープをリリースしています。

蓄光するだけでなく、反射糸が練り込まれているので、ちょっとでも光を浴びると大げさに光るのだとか。20mで2,750円(Amazon)。
ITEM
エリッゼ 蓄光+反射ガイロープ
●サイズ:太さ5mm×長さ20M 1本
●材質:ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン

4. ロープをネオンで飾る

ロープに引っかかる問題 対策ノウハウ
有機ELのワイヤーネオンを、ロープに沿わせてみましょう。本体の裏側にクリップがあり、ロープに引っ掛けることができます。

ワイヤーネオンは長さ190cm弱、径2.3mmで柔軟性があり、先端はペグに巻きつけて固定できました。価格は890円(Amazon)。単3電池を2本使用。
ITEM
Senhui 有機ELワイヤーネオン 電池式 5m
●色:ライトブルー
●ワイヤー径:2.3ミリメートル
●ライトモード:全点灯、高速点滅、点滅
●ライフタイム:12,000以上の時間
●働く温度: - 40℃〜80℃
※電池別途

5. 蓄光式のペグリングを使う

ロープに引っかかる問題 対策ノウハウ
蓄光式のシリコンリングが売られていました。写真のようにペグに装着することで、暗闇でもペグの位置を知らせてくれるそうです。

20個セットで449円(Amazon)とかなりリーズナブル。贅沢に2個使いで検証してみましょう。
ITEM
蓄光 ペグリング 20個セット
●サイズ(約):外径12mm/内径9mm/厚み3mm
●重量(約):6g(20個)
●材質:シリコン

6. ペグ自体を光らせる

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UCO(ユーコ)の「ステイクライト RGB」、LEDライトを搭載しています。UCO製だけあってペグとしての信頼性も高く、打ち込みやすいペグでした。

価格は2本セットで3000円弱といったところ。単4電池を1本使用します。
ITEM
ユーコ ステイクライト
●材質:アルミ
●サイズ:22.9cm
●重量:47g(電池含む)
●電池:単4アルカリ電池1本使用
●耐水性:IPX−6
●点灯時間:約12時間

7. LEDランタンをペグの周りに置く

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つまづき防止製品でも何でもない、手持ちのLEDランタンをペグ周りに配置するという、シンプルな方法も試してみます。

写真は電池の必要がない「ソーラーパフ」。日中から配置しておけば、勝手に充電してくれて助かります。
ITEM
キャリーザサン ソーラーパフ スモール
●使用時サイズ:8.8×8.8×8.8cm
●収納時サイズ:17×8.8×1.2cm
●重量:約57g

夜がやってきました……

ロープに引っかかる問題 対策ノウハウ
とっぷりと日が暮れました。さて日中に設置した7つの道具は、どのように仕事をしてくれているのでしょうか……?

「夜の視認性」と「設営の手間」「コスパ」の3項目で、それぞれのアイテムを評価していきますよ!

1. ロープにライトをつけた結果

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視認性はバッチリ! 点灯だけでなく点滅もこなせるので、非常に目立つペグ周りになります。点滅モードは「周囲のキャンパーには迷惑かも!?」というレベル。

設営の手間も、初回の電池装填以外はどうってことありませんが、他のアイテムがロープや金具やペグそのものなので、どうしても劣ります。コスパも優秀かと。

夜の視認性:★★★★☆
設営の手間:★★☆☆☆
コスパ:★★★★☆

2. 金具を蓄光式にした結果

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暗闇でぼんやりと光ってくれました。しかし蓄光式は、時間が経つと光が弱っていくんですよね。

設営の手間は、一度用意してしまえば満点です。しかしロープを用意して取り付ける初回の手間は大きいかと。1個あたり64円という価格なので、コスパは高ポイント。自在金具として使えますし。

夜の視認性:★★☆☆☆
設営の手間:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆

3. ロープ自体を蓄光式にした結果

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蓄光性能は時間の経過とともに弱っていくんですが、反射性能が秀逸でした。ちょっとライトが当たっただけで、これでもかと存在をアピール!

設営の手間は、こちらも一度準備してしまえば満点ですね。初回だけ任意の長さにカットして、自在金具を取り付ける、もしくは自在結びを習得する必要があります。ロープとしての出来もよく、コスパは満点に。

夜の視認性:★★★☆☆
設営の手間:★★★☆☆
コスパ:★★★★★

4. ロープをネオンで飾った結果

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これはもう引っかかりようがありません。今回、随一の転倒予防策となりました。ただロープを張ったりペグを打ったりという通常の設営とは、まったく別の手間が必要で、それがロゴスのロープライトほど手軽ではありません。

コスパ面では対策したいロープの数だけ揃える必要が……。イルミネーションが欲しいパパママキャンパーには別腹でオススメです。

夜の視認性:★★★★★
設営の手間:★☆☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆

5. 蓄光式のペグリングを使った結果

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面積が小さいので、どうしても蓄光効果は弱々しかった印象です。しかし夜間にキャンプ場内を歩くとき、普通はライトを持ち歩くので、暗闇に潜む黒いペグに明るい色が加わった意味はあるでしょう。

設営の手間は、初回だけ面倒ですが以降は手間いらず。1個あたり22.45円の価格に見合った性能で、コスパはごく普通に感じられました。

夜の視認性:★☆☆☆☆
設営の手間:★★★★☆
コスパ:★★★☆☆

6. ペグ自体を光らせた結果

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視認性はロゴスのロープライトと同程度。つまづき防止策としては上々で、しかもペグとしても使いやすく、かつカッコいいアイテムでした。

設営の手間は、電池装填を除けば光らないペグを使うのと何ら変わりません。仮に4本のペグを当製品にしようとすると6000円ほどの出費となり、また継続的に電池も必要なのでコスパは低めです。

夜の視認性:★★★★☆
設営の手間:★★★★☆
コスパ:★★☆☆☆

7. LEDランタンをペグの周りに置いた結果

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視認性は、当たり前ですが他の電池使用系と同じくらいでした。設営の手間は……といっても対策したいペグに置いて歩くだけなので、手間として認識することはなかったです。

ウィークポイントは「風でどこかに飛んでいってしまう可能性が」「雨や夜露に濡れて壊れるかも」といったところ。コスパはLEDランタンの価格によります。

夜の視認性:★★★★☆
設営の手間:★★★☆☆
コスパ:――

ロープに引っかかる問題 対策ノウハウ
リーズナブルな「スマイルランタン」や、よりリーズナブルなセリアのランタンを使う手もありますね。キャンプサイトを楽しく演出しつつ、つまづき対策にもなる方法です。

怪我を予防して楽しいキャンプを!

ロープに引っかかる問題 対策ノウハウ
以上、7つのアイテムを実際に使ってみて思ったのは、どれか1つの方法に偏らず、複数の手段を組み合わせるのが最善だということ。ペグ周りだけを明るくしても、胴体がロープに突っ込んでしまう事案が発生します(子供だったら首が当たるかも……)。

ロープとペグ周り、両面作戦で対策していきましょう。たかがペグ、たかがロープと侮らず、安全で楽しいキャンプを!

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