あの名作を生んだセレクトショップへ訪問
軽くて温かくて防水性のある“最強ダウンジャケット”で知られる「ナンガホワイトレーベル」。このシリーズは、北海道・当麻町のセレクトショップ「ムーンロイド」が、極寒の地での暮らしに適したダウンを作りたいと考え、国産ダウン製品で知られるナンガとともに開発した製品です。その品質の高さと着心地のよさは格別で、毎年、瞬く間に完売となるほど名作なのはご存じの通り。この名作を生み出したムーンロイドに行ってきました。
元は「大学の研究施設」だった建物
ムーンロイドは旭川市のお隣、当麻町にあります。2017年10月にオープンした新しい店舗ですが、建物は北海道大学の研究施設を移設していて、なんとも味わいがあります。
「ムーンロイド」の店内の様子・注目アイテムたち
夏でもダウン製品が並ぶ、北海道らしいラインナップ
店に入ると、まず薪ストーブが目に飛び込んできます。
店長の甲斐綾乃さんは「夏はあんまりアウトドアっぽい製品はなくて」と言いますが、夏にもかかわらず薄手のインナーダウンや、ダウンベストなどが販売されています。このあたりがなんとも北海道らしいですね。
「ロッキーマウンテンフェザーベッド×ムーンロイド」のダウンベスト! ナンガホワイトレーベルの初期モデルのカラーを用いており、ファン垂涎のベストになっています。襟元にあしらわれた天然ムートンも心地いい。こちらウィメンズが4万3000円+税、メンズは4万6000円+税。
ロッキーマウンテンフェザーベッド ムーンロイド別注 クリスティベスト ダウンベスト クレイジーカラー
●素材:
表地・裏地 70デニールナイロンタフタ
ダウン:ヨーロッパ産撥水ホワイトダックダウン(ダウン90% フェザー10%)
ヨーク:牛革 ※羽毛製品は通気性が必要なため、同時に羽毛が抜け出ることがございます。
表地・裏地 70デニールナイロンタフタ
ダウン:ヨーロッパ産撥水ホワイトダックダウン(ダウン90% フェザー10%)
ヨーク:牛革 ※羽毛製品は通気性が必要なため、同時に羽毛が抜け出ることがございます。
ところで「ロッキーマウンテンフェザーベッド」って?
もともとはアメリカ生まれのブランド。1980年代に一度ブランドは消滅していますが、ロッキーマウンテンフェザーベッドの姿勢に惚れ込んだ日本人が、その心意気を受け継ぎ、2005年に新たに再発進させたのです。
ナンガといい、ロッキーマウンテンフェザーベッドといい、ムーンロイドは国産をうたうブランドとのコラボが多数。これは素材や縫製のよさはもちろん、メンテナンスや修理の相談をしやすい点を考慮しているから。うれしいですね!
せっかくなので新作を見せてもらいました
ここで、ロッキーマウンテンフェザーベッド×ムーンロイドの新作を見せてもらいましょう。パッと見、従来からある「ジャーキン」と変わりなく思えますが……胸元に斜めのポケットが!
スマホなどを取り出しやすい角度、位置にこだわりましたね。(甲斐さん)
上の画像が従来の「ジャーキン」。ポケットはありませんね。
ジャーキンはユニークなステッチといい、薄さといい中綿に化繊を使っているっぽいんですが、採用しているのはイタリアNIPI社が開発したシート状のダウン“シン・ダウン”。
このシン・ダウンはとっても簡単に言えば、羽毛を不織布ではさんだ特殊なシート。だから縫い目からダウンが抜けることがありませんし、どんなに薄手の生地でも、ダウンを中綿として使えるんです。しかもキルトステッチ不要で、縫い目から冷気が入る隙がありません。
つまり、通気性のいい薄手の生地を使えばボリュームが出過ぎないし、汗でダウンがへたらない! スッキリとしたタイトなシルエットのまま温かいので、インナーダウンに最適な素材と言えるんですね。
こちらは「6マンス ベスト」っぽいけれども、どうやら違います。
こちらが従来の「6マンス ベスト」。上のコラボした新ウェアと比べると、ボタンではなくジップ仕様になっているので継ぎ目が分かりづらくシルエットがユニークですね。
生地に伸縮性はないんですが、細めのキルトステッチを身頃の縦方向にすることで動きやすさを損わないと言います。身体をまっすぐにしているときはダウンが入っている縦長の部屋はふんわり丸く、厚みがありますが、動くと薄くなってその分伸びるというわけ。これはすごい。
ムーンロイド別注は、リバーシブル。しかも、(写真では色がわかりづらいんですが……)ブラックとネイビー。「どっちにしよう……」と悩みやすい人気色の組み合わせです。「迷ったら2着いかがですか?」と言わない親切&太っ腹設計ですね!
ほかにも店内は別注アイテムだらけ
しっかり感のあるメイドインUSA製Tシャツ、「プロタグ」……ですが、胸元にはポケットが。しかもよく見ると、端っこは細いポケットになっていてサングラスを刺しても落ちにくい! ボールペンを刺しても、うっかりインクで汚すことがありません。
アメリカでは医療用サンダルで知られる「アナテック」。軽くて、マシュマロの上を歩いているような独特の履き心地に惚れ込んだ甲斐さんが、特別にスエードアッパーをオーダーしたんだとか。
日本ではまだまだ知られていないブランドですが、履いた瞬間に違いがわかるので多くの人に知ってほしいですね。
裏のイボイボが歩くたびにマッサージしてくれて、疲れにくいんですよ。元のサンダルは、いかにも医療用ってデザインだったので、日常的に履きやすいようスエードにしてもらいました。(甲斐さん)
冬に向けて「ナンガホワイトレーベル」の新作も準備中!
現時点ではサンプルもない状態なんですが、ナンガホワイトレーベルの新作も着々と準備中。全く新しい「アノラック型のシースルーダウン」となったといいますから、期待大です!最後に、夏キャンプにプラスしたい人気アイテムを教えてもらいました。
夏キャンプにオススメ!3つの人気アイテム
ムーンロイドに夏キャンプに使えるおすすめのアイテム3つを教えてもらいました。その1. グラミチのショーツ
なんてったってグラミチのショーツ! 北海道とはいえ、昼間は日差しが厳しくて暑い日だってあるんです。夏アクティビティーのマストですね。
その2. スイコックのサンダル
こちらはスイコックのサンダル、CEL VPO。世界で初めてアウトソールとフットベッドにビブラムを採用したダブルビブラムソールのサンダルで、軽くて極上の履き心地が自慢です。アーチサポートも日本人向き。アッパーはスエードなので、街履きとしても良好。
アナテックは歩きやすさ抜群ですが、かかとにストラップがないのでアップダウンのある道にはあまり向きません。キャンプ場周辺の遊歩道を歩くならCEL VPOのようなストラップ付きサンダルがベターです。
スイコック CEL-VPO(24、25cm)
●メイン素材:合成繊維
●ソール素材または裏地:ゴム
●ヒールの高さ:4 cm
●留め具の種類:ベルクロ・マジックテープ
●ソールの厚さ:3cm
●ソール素材または裏地:ゴム
●ヒールの高さ:4 cm
●留め具の種類:ベルクロ・マジックテープ
●ソールの厚さ:3cm
その3. ミステリーランチのヒップバッグやパック
最後の3つ目が、ミステリーランチのヒップバッグやパック。
ラフに扱ってもビクともしません。カッコイイし、止水ジップや二重底で中の荷物が雨に濡れにくいのも魅力だと思います。(甲斐さん)
写真のヒップモンキーはこぶりに思えますが、長財布からスマホ、ペットボトルなどが入る十分な容量が自慢。フェスやキャンプなんかで重宝しそうです。
ミステリーランチ ボディバッグ Hip Monkey2
●メイン素材:ナイロン
●表地:ナイロン
●留め具の種類:ファスナー
●カラー:Abyss
●サイズ:ワンサイズ(8L)
●重量:0.3kg
●材質:500D Cordura
●表地:ナイロン
●留め具の種類:ファスナー
●カラー:Abyss
●サイズ:ワンサイズ(8L)
●重量:0.3kg
●材質:500D Cordura
北海道キャンプのコースに「ムーンロイド」を加えてみて
ムーンロイドのすぐそばに、「とうまスポーツランド」というキャンプ場があります。この夏、北海道キャンプ旅のついでに、ムーンロイドに立ち寄ってみてはいかがでしょう?【ムーンロイド 詳細】
北海道 上川郡 当麻町6条東 4-1-7
0166-58-8008
http://moonloid.jp