なかなか手に入らないと噂のブランド「ゼインアーツ 」の新製品展示会に潜入してみた!

サムネイル撮影:編集部

2019年に衝撃のデビューを果たした「ゼインアーツ」

出典:ZANE ARTS
みなさん、ゼインアーツってご存知ですか? 2018年に誕生した長野県松本市発のアウトドアブランドで、翌年リリースされたデビュー作4型はソッコーで完売。

業界内でもとりわけ注目度の高いブランドなんですが、キャンプ初心者の筆者は未だその魅力を完全把握できていなのが正直なところで……。


そんななか、ゼインアーツの新製品展示会が開催されるとの情報をキャッチ! 編集部の指令のもとキャンプ初心者の筆者が会場に潜入してきました。



イトキン
うひょ〜、カッケー!


いつもドーム型テントを使っていた私は、会場に並んでいたスタイリッシュな色合いのシェルターたちを前にたじろいてしまいました。


イトキン
なんか形も変わってるな〜。



小杉さん
そうなんですよ。



イトキン
??



小杉さん
あっ、このテントの開発者です。



気さくに話しかけてきてくれたのは、ゼインアーツの立役者である代表の小杉さん。


イトキン
こんにちは!



小杉さん
こんにちは。新製品ゆっくり見ていってくださいね〜。



イトキン
あ、あの…! 僕シェルターって使ったことがなくて、未知の領域なのですが製品について教えてもらえませんか?

ゼインアーツ初となる2ポールシェルター「ギギ2」


小杉さん
じゃあ今期イチ押しの「GIGI-2(ギギ2)」を見てみますか!



イトキン
お願いします!



コチラは、今季リリース予定の「ギギ2」。昨年第一弾として登場したワンポールシェルター「ギギ1」のツーポールタイプで、ファミリーキャンプやグループキャンプに最適な一幕として注目されています。


イトキン
おっきいですね!  でも、僕が知ってるシェルターとは違ってなんだかパネルが多い印象。……その分、設営も難しいんですかね?(小声)



小杉さん
確かに、パッと見は「複雑な構造」と思われがち。ですが、慣れると簡単に設営できるんですよ! やってみましょうか?



そう言うとおもむろに、設営されていた「ギギ2」を片付け始める小杉さん。


イトキン
え、イチから設営方法をレクチャーしてくれるんですか? ありがとうございます!


しかし、筆者の心中は複雑。————–シェルターって絶対立てるの大変じゃん。いくら開発者の小杉さんといえど、一人で設営するとなるとメチャ時間かかりそう……。

「ギギ2」の親切すぎる設営方法


小杉さん
イトキンさんは、なんでドーム型テントを使ってるんですか?



イトキン
自立式のテントの方が立てやすいって友人から聞いて。正直シェルターは設営が難しそうで、初心者の僕なんかには手に余る代物です(汗)。



小杉さん
なるほど! まぁ、見ててくださいよ!

設営方法①スタンディングテープを固定する



小杉さん
まずは、このようにビルディングテープが取り付けられた4つのコーナーをペグダウンします。


この際にキレイにシェルターを張りあげるコツは、長方形を作ることをイメージすることだそう。四隅をしっかり90度にしてあげましょう!


そして2本のメインポールを持って幕下に。

設営方法②2本のポールを入れ自立させる


ポールを立ち上げると、ご覧の通り。


イトキン
お、一気に形になってきました!

設営方法③サイドに“エクステンションフレーム”を取り付け、ペグダウン




小杉さん
ここまできたら、あとはこのエクステンションポールをサイドに取り付けて配当箇所をペグダウンするだけです。



イトキン
工程これだけですか!?


変形八角形のボトムは一見難しそうに思えますが、あっという間に設営完了。

この四隅を打ち込んでポールを入れる作業工程は、「ギギ1」と「ゼクー」も同じ。この設営方法を覚えてしまえば、他のモデルも迷うことなく立てられるのだそう。

思わぬところでシェルターのメリットも実感


—————-じつはこの日、展示会場となった関東地方には春一番が到来していた。


イトキン
本当にすぐ立っちゃいましたね! しかも、すごく強い風が吹いているのに、それもネックになっていない感じで。



小杉さん
そうなんです。風がある程度吹いていても立てられるのがワンポールやツーポールの良いところ!

フレームを先に入れてからペグダウンするドーム型テントや、2ルームテントは風に煽られると設営に手こずりますよね。



イトキン
あ、僕経験したことあります! いつも以上にテントの立ち上げに力が必要で……、設営が大変でした。



小杉さん
その点シェルターはポールを差し込んだり固定する手間もないので、力に自信のない方でも簡単に立てられるんです。



イトキン
そんなメリットもあるんですね。

「ギギ2」の面白さは、広々空間のアレンジにあり!



小杉さん
前後のドアパネルを大きく跳ね上げればまた違った感じになるので、この流れでアレンジ張りもお見せしますね!



イトキン
お願いします!

まるでタープの様な開放感も!



メインパネルは前後ともに、フルオープン・フルクローズすることが可能。ポール用意すれば張り出しだってできちゃいます。



小杉さん
ギミックをシンプルにしてる分、どんな方でも直感的に跳ね上げることができますよ。



イトキン
お〜! またガラリと雰囲気が変わって開放的です!



小杉さん
そうですね。なおかつ、エクステンションフレームを搭載しているので、より広さも感じていただけるかと!



イトキン
お、さっき設営で出てきたかっこいいワード“エクステンションフレーム”ですね!

ぐんっと室内を広くする、エクステンションフレーム

出典:ZANE ARTS
ここで「ギギ2」のサイズ詳細を図面でチェック! ボトムは縦400×横700cmですが、エクステンションフレームを採用した「ギギ2」は、横の空間が750cmまで増幅しています。

出典:ZANE ARTS

小杉さん
ツーポール最大の弱点である居住空間の狭さを、サイドのエクステンションフレームにより解消しているんです。



イトキン
なるほど〜。これがエクステンションフレームの効力ですか!

広いからできること:手持ちのテントをシェルター内に設置できる


広々とした空間を確保することにより、普段デットスペースになりがちなサイドにも2人用のテントがすっぽり。


小杉さん
一般的なツーポールシェルターに比べてメインポールの位置が内側に入っているので、サイドのスペースを有効活用できるんですよ。


写真のテントは、ARAI TENTの2〜3人用モデル「トレックライズ2」

小杉さん
よく「〇〇のテントは中に入りますか?」とご質問いただくんですけど、考え方次第でなんでも! といったところですかね。

このようにポールをかませてジッパーで挟み込むと、割と大型のテントまで入れられます。これも一つのテクニックですね。テントフロアの保護は必須ですけどね。



イトキン
この発想、初心者では到底思いつかないです!

オプションのインナーテントを付ければ、2ルームテント化できる!



小杉さん
もしキャンプ初心者さんが「ギギ2」を初めてのテントとして選ぶなら、合わせてインナーテントを使うといいですよ!




「ギギ2」のリリースタイミングで、「ギギ1」にも取り付けられるオプションのインナーテントも登場予定。「ギギ2」のメインポール上部に備え付けられたDリングに吊り下げ、ボトムをペグダウンするだけなので、ラクにセッティングできます。


大人2人が横になっても余裕の空間は天井も190cmと高いので、テント内への出入りはもちろん、室内での着替えもストレスフリー。


小杉さん
メッシュパネルを広く取ってあるので、通気の調整もしやすいですよ! 「ギギ2」には、インナーテントを最大2つ取り付けられるので、約4人分の寝室が作れますよ。



ちなみにこちらが、フロントを跳ね上げた「ギギ2」にインナーテントを1つ設置したときの残りのスペース。チェア4脚に、コットを置いてもシェルター奥にスペースが余っているほど。


イトキン
いや〜これなら本格的に2ルーム使いできていいですね! メチャ広いです。……でもこんだけ広いと収納サイズ大きそうですね。(小声)

気になる収納サイズは?



小杉さん
そんなことないですよ。「ギギ2」は山岳テントのような薄手の素材を使用しているので、かなりコンパクトに収まるんです。



「ギギ2」のような大型シェルターの場合、 150デニールのファブリックを採用するのが一般的と言われています。しかし、「ギギ2」は75デニールの極薄素材を使用することで、コンパクトかつ軽量性を追求。

加えて、シリコーンコーティングを施しているので薄手ながら210デニールに匹敵するほどの耐久強度を誇っています。


収納バッグのサイズは、72×20×25(h)cm。重さは7.5kgと軽量。


小杉さん
これが収納バッグなんですけど、どうですか?



イトキン
ちっちゃ! 大型シェルターのケースには見えないですね。

そして、最後の衝撃が…気になるお値段がこちら



イトキン
あれ!? しかも想像していたより安い!


「ギギ2」の価格は、似たようなサイズの大型シェルターと比べても手頃な価格に設定。これは「多くの方に気軽にアウトドアを楽しんでもらいたい」という想いがつまっているからこそです。

「ギギ2」の詳細はこちら
「ギギインナーテント」の詳細はこちら

昨年話題を呼んだ「ゼクーM」インナーテントも登場です!


その他にも2020年の新製品には、昨年大ヒットした「ゼクーM」専用のインナーテントも登場。

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出典:ZANE ARTS
こちらもメッシュパネルがとにかく豊富。暑い夏はフルメッシュで風通し良好! 冷え込む夜はフルクローズに! と室温管理が可能なハイブリッドインナーテントです。室内は、大人4人がゆったりと就寝できるサイズ。

「ゼクーMインナーテント」の詳細はこちら

小杉さん
ここだけの話、ゼクーMユーザーさんで「もっと小さいインナーを使いたい」って方は、先ほど紹介したギギのインナーテントを使うこともできますよ。裏技です!




イトキン
今回は、いろんな話が聞けて勉強になりました。憧れのシェルタースタイルの夢じゃないなって感じです。小杉さんありがとうございました!



小杉さん
いえいえ!


今回のような展示会は、全国各地で開催予定とのこと。実物に触れられる貴重な機会なので、気になる方は下記リンクより開催スケジュールをチェックしてくださいね。

イベント開催スケジュールの詳細はこちら

売り切れ必須のアイテムなので、気になる方はお早めに!


私ごとで恐縮ですが、今回の展示会後の私の脳内は「ゼインアーツの一幕が欲しい」が70%、「お酒飲みたい」が27%、残り3%は「仕事もガンバロウ」。すっかりゼインアーツ に恋焦がれてしまいました。


イトキン
どうしよう、買い替えよっかな〜。



そんなことを考えていると、見覚えのあるユニットが!


イトキン
あれ?



きむ23&けっそん
お!



イトキン
CAMP HACKチャンネルの人だ……!

と、いうわけで「ゼインアーツ」について詳しく知りたい方はYou Tubeもチェック

CAMP HACKのYou Tubeチャンネルでは、小杉さんによるテント制作の裏話も公開中! より深く製品について知れるお話が満載です。

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