2019年春、パジェロを購入!
2019年の春、筆者は中古で三菱パジェロを購入しました。グレードは「ロング エクシードX」。排気量3.8Lのガソリン車で、もちろん4WDです。2009年式で走行距離は60,000km弱、価格は……のちほど触れます。
納車直前にパジェロが絶版に……
代金を振り込んで納車を待っている間に、衝撃のニュースが飛び込んできました。なんとパジェロの歴史に幕が下ろされるというではありませんか。なんてタイミングで……と驚いたことを記憶しています。なので「絶版車になったからパジェロを選んだ」ということはありません。「エクストレイル」から「パジェロ」に乗り換えた3つの理由
それでは、なぜパジェロを選んだのか。クルマとしての魅力は主観による部分が大きいですし、走行性能などは専門媒体でさんざん語られているので、キャンパーとして下世話で正直な理由を挙げていきます。パジェロの前の愛車は、初代の日産エクストレイル。ひきしまったフォルムとサイズ感、ハードに使える内装が気に入っていました。
思い出深いエクストレイルと別れるのは悲しくもありましたが、2002年式という古さもあり、そろそろ潮時だったかと。
そこで候補となったのが、パジェロです。購入の後押しとなった3つのポイントをご紹介します。
1. 中古車価格がお手頃だった
購入価格は、すべて込みで150万円台。新車価格が約400万円で、2009年式なので10年落ち、走行距離はかなり少なめの60,000km弱、修復歴はなし。
これが割安かどうかはわかりませんが、同時に検討したランクル60の中古車価格を考慮すると、だいぶ手頃に感じられました。
2. 乗っている人が少ない
パジェロは2018年に800台も売れなかったクルマです。街でもキャンプ場でもほとんど見かけません。それがパジェロというクルマにとって良いことだとは思いませんが、他人とかぶらないのは魅力のひとつでした。
たまに高速道路で出くわすと、お互いに親近感が沸いてしばらく一緒に走ることがあります。
3. 5→7人乗りになるシートアレンジに魅力を感じた
荷室の床からシートを取り出すと、3列SUVに。5人乗り→7人乗りとなります。来客時など、いざというときに役立ちそうだと感じました。
成人男性にとって座り心地は罰ゲームのようですが、普段は5人乗りなので問題なし。また、この3列目のシートを完全に車体から外してしまって、シートが入っていた床下スペースを収納に活用している人もいるようです。
半年使って分かった!余裕の「積載量」
さてここからは、半年使って感じた実際のところについてお伝えしていきます。まずは、キャンパーなら一番に気にするであろう「積載量」について。公式には積載量の数値なし
エクストレイルのときは、家族4人でのキャンプ時に積載量で悩んでいました。パジェロ公式には容量の数値がありませんでしたが、車体の大きさからそれほど心配はしていませんでした。
結果、エクストレイル時代にしばしば夫婦喧嘩を引き起こしていた収納問題は、あっさりとクリアされました!
大型ツールームテントを載せても余裕の荷室
ファミリーキャンプをする読者には、ツールームテントを愛用している人も多いかと思います。そこでツールームテントを代表して、スノーピークの「ランドロック」積んでサイズ感を表してみました。
余裕ある幅と奥行き、たっぷりの高さをご確認ください。
2列目を倒せばグルキャンでも活躍しそう!
後部座席は折りたたむことができます。家族とのキャンプで使うモードではありませんが、グループキャンプで荷物係に任命されたときなど、活用できそうですね。
家族キャンプの積載では後方が確認できる余裕あり
焚き火台はソロストーブのレンジャーというスペース喰らいが載ってますし、シュラフは冬の二枚重ねをするため8つ積んでいます。
それでもルームミラーで後方を確認できる余裕がありました。
家族4人でのキャンプなので、シートアレンジは変更せず。クーラーボックスは後部席の中央にすっぽりと収まりました。
積載量については、エクストレイルよりも満足しています。
「車中泊」のしやすさは工夫次第!
エクストレイルは申し分なかった!
こちらはエクストレイル時代の車中泊風景。初代エクストレイルは、凸凹のあるなんちゃってフラットではなく、ガチでまっ平らなフルフラットになる仕様でした。
身長によっては斜めに寝る必要がありますが、何の工夫をする必要もなく、快適な車中泊が可能でした。
では、パジェロの車中泊はどうでしょうか?
160cm台なら、斜めになって寝れる
パジェロもシートを畳めばフルフラットに。身長160cm台なら斜めになって寝ることができます。
170cm以上なら、シートを倒す方がおすすめ
シートを倒すことで、より広いフラット(ただし凸凹)にも。もちろん運転席のシートも助手席と同じように倒すことができます。
筆者の車中泊アレンジがこちら
筆者が実際に車中泊するときは、このような状態にシートアレンジを行っています。運転席側の後部座席を折りたたみ、助手席側はシートを倒して凸凹フラットに。
ベッドに腰掛けて飲食を行うことも可能。もちろん火を使うときは窓を開けています。
こうして見ると秘密基地みたいで楽しそうですが、凸凹フラットゆえ寝心地は決して良くありません。クッションやシュラフで凹んでいる部分を補填してはいるんですが、なかなかうまくいかないんですよね。
気になる部分もあるが長く乗りたい
とうわけで、パジェロと過ごして半年以上が過ぎました。ファミリーキャンプ時の積載が頼もしいパジェロですが、無駄に大きな車体でソロキャンプをするのも楽しいもので、すっかり相棒のように思えてきています。
もちろん、いいことばかりではありません。燃費は街乗りで5~6km/L程度……。しかもガソリンはハイオクときてます。
しかし、2012年に廃止されたガソリンエンジン(3.8L)のパジェロを探した甲斐があり、パワー的には大満足。パジェロを購入してよかったという思いは揺らぎません。
タイヤホイールなど少しずつ手を入れていって、末永く乗っていきたいと思っています。クルマ選びの候補の1つにぜひ、ご検討してみてくださいね。