燃料不要で調理ができる「ソーラークッカー」とは?
ソーラークッカーとは、太陽光の熱を利用して調理することのできる器具のこと。太陽さえあればどこでも調理が可能というローコストかつエコな調理器具です。
ソーラークッカーの気になること
本当に太陽の熱だけ?どんな料理ができるの??
太陽の熱を効率よく集めるソーラークッカーは、電気もガスも薪も使わずに調理が可能です。使う燃料といえば誰でも自由に「0円」で手に入る太陽だけ。炒め物は厳しいですが、ご飯や煮込み料理は得意分野なんですよ。
ガズコンロの火力に例えたら火力はどれくらい?
反射パネルの大きさによっても左右しますが、口径80cmのパラボラタイプの場合、晴天時の火力はガスコンロの弱火に相当します。煮込み料理はお手のものです。炊飯も二合を30分で炊きあげる実力を備えています。
知られざるソーラークッカー「3つの魅力」
1. なんと言っても燃料コスト不要!
太陽の光だけで調理するため、電気代、ガス代が一切かかりません。屋外で使うときにも、火や炭、薪などは不要!かかる費用は食材費のみという家計に優しい調理器具です。
2. キャンプとの相性◎!
太陽さえあれば調理が可能なソーラークッカーは、常に太陽の下で過ごすキャンプと相性ぴったりな調理器具!
特にファミリーキャンプでは、子どもと一緒に調理するアイテムとして最適!理科の実験のような懐かしさを感じてみませんか?
3. 災害への備えにも
燃料が必要ないソーラークッカーは、1台あれば災害時の備えにもなります。太陽さえ出ていればお湯も沸かせるので、調理幅がグッと広がります!タイプは様々!ソーラークッカーの種類
■蓄熱ボックス型クッカー
ボックス型は、中程度から高温で調理をすることができます。複数の鍋を同時に入れて熱することが可能であり、世界で最も普及しているタイプ。
■パラボラ型クッカー
パラボラ型は、高温で手早く調理をすることができます。スピードは速いですがその代わりに、太陽の動きに合わせてパラボラの向きを頻繁に調整する必要があったり、高熱を発するため安全にも気配りが必要です。
■パネル型クッカー
パネル型は、ボックス型とパラボラ型のいいところをミックスしたものです。構造がシンプルなため、DIYに最も向いている形であるといえます。
■最新型のソーラークッカーが登場!
最新型のソーラークッカーは筒状タイプでスタイリッシュな印象。曇りがちな空でも十分使えるという実力は注目のアウトドアアイテムです。軽量コンパクト性にも優れているので、バーベキューコンロのサブとして使うのもいいですね。
意外と簡単に作れる!ソーラークッカーの作り方
【用意するもの】
・レンジクリーンパネル2枚(ガスコンロの横に置くもの)・網
・割り箸4本
・アルミホイル
【作り方】
1:網の四隅に割り箸をたて、網が少し浮くようにします。
2:1枚のレンジクリーンパネルを下に引き、そのうえに、網を置き、もう1枚のパネルを立てかけます
3:反射した太陽光が集まるように、立てかけたパネルを湾曲させます。そこにアルミホイルをかぶせて、さらに表面を滑らかにします。
4:集められた太陽光によって熱されたフライパンに卵を落とせば、じっくりと卵白が白くなり目玉焼きの完成です!卵がいたみやすい夏場より冬場の方が実験に向いています。
ソーラークッカーで「角煮」をクッキング!
- 1. 飯ごうなどの黒い容器に、ぶつ切りにした豚ばら肉、卵、香味野菜、酒やしょうゆなどの合わせ調味料を入れます。容器の色は熱を集めやすい黒色がベストです。
2. 常にソーラークッカーの正面が太陽に向くように調整します。こちらの写真は3月ですので夏ほどは日差しが強くありません。さて無事に調理できているんでしょうか…。
3. こちらが2時間経過した様子。容器全体も熱を持ち、しっかりと煮込まれています!肉はまだ赤みが残るものの、しっかりあたたまっています。
再度、太陽の位置を確認してソーラークッカーの向きを変えながら調理続行します。
4. そうして完成したのがこちら!かかった時間は5時間です。肉はよく味が染み込み、豚の脂がいい照りを演出し、いい感じ。ねぎはくったり、卵はあの煮卵色に変化しています。
これが太陽のエネルギーだけで作れるのだから凄いですよね、とろ火調理のものはソーラークッカーにはぴったりな調理法です。キャンプでも、朝のうちにセットすればランチにちょうどよく仕上がっているかもしれません!
ソーラークッカーで、太陽と共に暮らす楽しみを見つけよう!
ソーラークッカーは、自然の恵みである太陽光の恩恵を思いっきり感じながら料理をすることができるアイテム。時間にゆとりをもって、食べるためだけの料理ではなく、その過程も楽しんでみてください!
FUN SOLAR COOKER!
ソーラークッカーを楽しもう!