“魔のデッドスペース”となるかどうかはアイディア次第
狭いテントやタープなど、かなり限定的なスペースでの生活を強いられるキャンプ。でも、意外と活用できていないスペースが手付かずで放置されていませんか?端に行くほど天井が低いテントの鋭角的なスペースや、ワンポールテントの真ん中のポール付近などはその代表選手。
さらにテーブルやチェアの下、天井付近の空間など、探せばまだまだ活用できていないスペースが。そんな“魔のデッドスペース”ですが、諦めてしまうのは実にもったいない!
キャンパーたるもの限られたスペースを有効活用して、より快適にキャンプを楽しむべし! ということで今回は、魔のデッドスペースを120%活かすアイディア&グッズたち10選を一挙ご紹介!
デッドスペースを120%活用!目からウロコのアイディアグッズ
1. ワンポールテントにドンピシャ!marupeinet「KINOKO」
ワンポールテントでは、どうしてもポールが邪魔で中心付近にデッドスペースができてしまうのが悩み……。そんなキャンパーに朗報です! ポールに直接取り付けられる「KINOKO」なら、中央ポール付近の空間がフル活用できますよ!取り付け用コアパーツと天板のみだから足下の空間も広々、複数使いすれば天井付近のスペースにも棚が増やせます。
またクリアな天板は圧迫感が少なく、軽くて丈夫な強化プラスチック製。ネジや工具を使わずにしっかりと固定できるのに自由に高さ調節できる優れもの。
特筆すべきは、コアパーツに取り付けられる天板の規格に合わせて、オリジナルテ-ブルをDIYできる点です。コアパーツのみで販売されているので、ぜひ自作天板にもチャレンジしてみては?
公式オンラインストアはこちら
2. タープポール周りだってユニフレームの「REVOラック」で上下フル活用
タープポールとガイロープ間の使いづらい“魔のトライアングル”を有効活用できるのがユニフレームの「REVOラック」。ナイロンメッシュ製でコンパクトに折畳める上、240・260・280cmのポールに取り付け可能で幅広いシーンで活躍してくれます。また、上部2段はフチが立ち上がり小物の落下を防ぐ設計に。側面にはカラビナで小物を引っ掛けられるループも付くなど、収納のバリエーションが豊富です。
ユニフレームの同シリーズの陣幕「REVOフラップ」にもピッタリフィット。ありそうでなかった三角形状の棚が、鋭角の多いテント・タープ周辺の空間にフィットする秀逸なアイディアグッズです。
UNIFLAME REVOラック
●サイズ:<ペグダウン間>約160cm<収納サイズ>約φ11×33cm
●材質:ポリエステルメッシュ、25mm幅ポリエステルバンド
●本体重量:約1.0kg
●対応ポール:240cm・260cm・280cm
●材質:ポリエステルメッシュ、25mm幅ポリエステルバンド
●本体重量:約1.0kg
●対応ポール:240cm・260cm・280cm
3. 本橋テープの「タフフック」で空間に縦横無尽の収納スペース
静岡県のテープ製造メーカー「本橋テープ」が生み出した「タフフック」は、スタイリッシュな見た目とは裏腹に、驚異の耐久性を誇るハンギングチェーン。長さ190cmのテープには50個の輪っかが付き、輪っか1つの耐荷重はなんと30kg! さらに両端のカラビナは、金属加工に定評のある燕三条製という万全のクオリティ。
このタフフックをタープ下に渡せば、天井付近のデッドスペースが何でも引っ掛けられる巨大な収納空間に早変わり! キッチンテーブル近くでお玉やレードル類をぶら下げれば、機能的な調理スペースが出現します。
タフなだけじゃない、空間を縦横無尽の収納スペースへと変えてしまうスゴイヤツなんです。
4. キッチンの壁面収納を実現。DAIS「ユーティリティ キッチンロールケース」
先ほどご紹介した本橋テープの「タフフック」と併せて使いたいのがこちら。キッチンペーパーやレードル類など、キッチン周りのツールをひとまとめに収納でき、アウトドアシーンで壁面収納を実現できるアイテムです。特に、付属の木製棒をキッチンペーパーに通して固定できるところが実に便利! 自宅と変わらない使用感でペーパーをサッと引き出すことが可能です。
また、布製だから携行時に小さく畳めてかさばりません。好きなサイズに折畳めるので、ツールを収納したままでケースとして兼用もOK。カラーも4色展開で、サイトインテリアに合わせて選べるのも魅力です。
詳細はこちら
5. アッソブ「WALL POCKETS」で縦の収納スペースが広がる
続いて、こちらもキャンプで壁面収納を叶えてくれるアイテム。キッチンロールケース同様、タフフックにぶら下げるもよし、写真のようにランタンハンガーでポールに沿って吊るせば、ポール周辺の縦長デッドスペースが活用できます。さらにこんな使い方も! 上段ポケットにモバイルバッテリーを入れて充電式LEDランタンに接続すれば、最大光量での使用時間が数時間ほどのLEDランタンでも、一晩中点灯できます。
そして、ベジタブルタンニンで燻した上部のヌメ革パーツが渋くて、とにかくどこかに吊るしたくなるカッコ良さ。
ポケットもクリアポケットやジッパー付き、ウェビングベルト付きなど多様なバリエーションで、カラビナ用フックも上下に数箇所。縦長デッドスペースの可能性を画期的に広げてくれるアイテムです。
アッソブ WALL POCKETS
●サイズ:W200 x H775 mm
●重量 : 230g
●素材:CORDURA 1000d fabric NYLON10号帆布、ベジタブルタンニンレザー
●収納ポケット数 : 9
●重量 : 230g
●素材:CORDURA 1000d fabric NYLON10号帆布、ベジタブルタンニンレザー
●収納ポケット数 : 9
6. 林間もフル活用!THE PERFECT bugee「アジャスタブルバンジーストラップ」
カラフルなルックスのこちらは、ゴムやラテックスを含まないThe Flexa Pureを採用したコード。耐水性、耐UV性、耐油性、温度変化(-4℃~60℃)にも強くアウトドアでの使用に最適です。伸縮性にも優れ、なんと90〜180cmまで引っ張って使えるんです。サイト周辺の木々に当て布をしてから巻きつければ、林間スペースが物干し竿的な役割に早変わり! 頑丈さを活かして薪を束ねたり、積載をまとめるコードとして使ったり、デッドスペースの活用以外にもマルチに使えるアイテムですよ。
アイディア次第でこんなグッズも活用できる!
7. 定番だけど効率的!キャリーワゴンのテーブル化
もはや定番となってきているデッドスペース活用アイディアが、キャリーワゴンのテーブル化。テーブル下のデッドスペースを大容量収納に充てられる、とても効率的なアイディアですね。写真は、コールマンの「アウトドアワゴン」にキャプテンスタッグ「CSクラシックス フリーボード」の組み合わせ。
さらに、天板部分を自作すれば、より自分にフィットするサイズやデザインが可能です。
コールマンアウトドアワゴン
●使用時サイズ : 約106×53×100(h)cm
●荷台サイズ : 約82×42×31(h)cm
●収納時サイズ : 約18×40×77(h)cm
●重量 : 約11kg
●材質 : ポリエステル、スチール
●耐荷重 : 約100kg
●荷台サイズ : 約82×42×31(h)cm
●収納時サイズ : 約18×40×77(h)cm
●重量 : 約11kg
●材質 : ポリエステル、スチール
●耐荷重 : 約100kg
8. 焚き火テーブル×asgrillシンデレラフィットの2段活用
こちらも既製品同士の組み合わせ例。なんと、ユニフレーム「焚き火テーブル」にasimocrafts(アシモクラフト)の「asgrill_ztable」がシンデレラフィット!
テーブル下の棚として活用するのはもちろん、フォークのような両端部分も余すところなく有効利用。シェラカップを引っ掛けたり、ドリンクカバーのベルトを差し込むアイディアは見事です。
UNIFLAME 焚き火テーブル
●使用時サイズ:約55×35×37(h)cm
●収納時サイズ:約55×30×2.5(厚)cm
●重量:約2.8kg
●材質:テーブルトップ/ステンレス鋼(特殊エンボス加工)0.8mm厚、サイド/天然木スタンド/18-8ステンレスパイプ直径19mm、肉厚1.0mm
●収納時サイズ:約55×30×2.5(厚)cm
●重量:約2.8kg
●材質:テーブルトップ/ステンレス鋼(特殊エンボス加工)0.8mm厚、サイド/天然木スタンド/18-8ステンレスパイプ直径19mm、肉厚1.0mm
asimocrafts asgrill_ztable公式オンラインストアはこちら
9. 100均網でテーブル下空間を有効活用!
続いてこちらもテーブル下のデッドスペース活用例ですが、100均の網を使っているのでより汎用性が高いアイディアです。プラスチックのフックと結束バンドで上手く網を固定しており安定感はありそうですが、100均の網なので耐荷重を考慮してなるべく軽めの物を置くと良さそうですね。お金をかけずにテーブル上を最大限活用できるグッドアイディア。
10. ヘリノックスの座面下に自転車ネット隠れ収納
ローチェアの座面下のわずかなスペースだってアイディア次第で収納スペースに。こちらはヘリノックスのチェアに自転車用のネットで網棚を追加したアイディア。4角にフックがついているので、ご覧の通りヘリノックスの4本の脚にしっかりと固定できます。ネット部分はゴム製で伸縮性があるので、4本脚のチェアなら他の製品でも応用できるかもしれません。
あくまで座面下なのであまり高さのある物は置けませんが、頻繁に使う焚き火用グローブなどの小物に座ったままアクセスできてとても便利。
アイディア&グッズでプラスワンスペースに!
省スペース・コンパクト化にばかり気を取られがちなキャンプシーンですが、逆転の発想で効率的にデッドスペースを活用できれば、諦めていたかさばるギアを置くスペースが生まれるかもしれません。この記事を参考に、魔のデッドスペースをプラスワンスペースへと変えてみてくださいね。