コールマン2017展示会レポート!気になる新製品が続々!
2016年9月、コールマンの2017年新製品展示会が開催されました。来シーズンのコールマンも気になる新製品が目白押し!もちろん毎年みなさんが楽しみにしている「シーズンズランタン」も発表です。
そんな気になる新製品の中から、CAMP HACK編集部が注目したキャンプギアを紹介します。また2015年に社長に就任した中里豊氏の特別インタビューも掲載!お楽しみに!
人気の「クアッドLEDランタン」が大幅に進化!多機能ぶりがすごい!
2010年のリリースとともにコールマンを代表するヒット作となった分割式採用の「クアッドLEDランタン」が、ものすごい進化を遂げて2017年にリリース予定!今までにはない機能が大幅に追加されて、これは進化と言うより革新です!
まず4面分割パネルは、プッシュボタン方式からマグネット脱着式に変更。今までのパネル前面のボタンを押しながら本体から取り外すというひと手間がなくなり、ワンアクションで取り外しができるのはかなり快適、ストレスフリーです!
ちなみにそのマグネットのおかげで、スチール製のポールや車にも取り付けられるというメリットも。
また今までパネル上部に付いていたハンドルはパネル背面に。このハンドルはスタンドにもなるので、テーブル置きもOK。各パネル上部にはフラッシュライトが付属しているので、キャンプの夜など足元をしっかりと照らしてくれます。
そして本体側も充実の機能追加。なんとUSBポートが追加されたので、電子機器の充電も可能!これは電源がなかなか取れないキャンプの際にかなり重宝。
また本体にもライトが装備され、全パネルを取り外しても周囲を照らすことができます。
見事なイノベーションで格段に使い勝手が飛躍するクアッドマルチパネルランタン。見た目も少しコンパクトに、スタイリッシュに生まれ変わります。キャンプはもちろん、災害時にも活躍しますよ!
ファミリーキャンプの定番「タフシリーズ」は新サイズ&新機能!
コールマンの定番ファミリー用テント&タープの「タフシリーズ」は、新たにテント3点、スクリーンタープ1点の全4モデルがラインアップ。
トピックは「タフドーム」に従来モデルよりも小さいサイズを追加したこと。
“3人家族”が増えていることを受け、タフドームでも幅広い家族構成に対応できるよう3人でゆったり使える「タフドーム/2725」、2人でゆったりな「タフドーム/240」を追加。選択肢が広がります。
また新たな機能としては、今後タフシリーズ全モデルで「スプリングピン」を採用するということ。
エンドピンは設営時にポールを立ち上げると抜けてしまうこともありましたが、スプリングピンはしっかりとポールをホールドするので立ち上がりやすくなります。1人でも設営がスムーズに!
2ルームタイプの「タフスクリーン2ルームハウス」は、4人で眠ることのできる寝室+大型のリビングが魅力。リビングの天頂部にリッジポールがあるので、天井高が本当に高くて広々。高さはあるけれどタフシリーズの特徴の一つである“風に強い構造”で強風でも安心。
「タフスクリーンタープ/400」はフロア面積400×360cmで広々ゆったりの6面体スクリーンタープ。冬は暖かく、夏場は虫の侵入を防ぐスカート付き。
どのモデルも広くて天井高があるのに設営しやすく、風雨に強いので安心。エントリーモデルとしても最適です。
「シーズンズランタン2017」は昨年に続きアメリカン・ヴィンテージ・シリーズ!
コールマンファン待望のシーズンズランタンも発表に。アメリカン・ヴィンテージ・シリーズの第3弾として、1970年代「あの日のアメリカ ROADSIDE DINER~ロードサイドダイナー」をテーマにしています。ボディカラーは青空をイメージしたヴィンテージブルー!
グローブにはレトロクラシックなタイポグラフィーやイラストが描かれていて、こちらもいい雰囲気。キャリーケースは限定カラーのクラムシェル型。
2017年のアメリカン・ヴィンテージ・シリーズはほかにも、パワーハウスLPツーバーナーストーブII、54QT 60THアニバーサリー スチールベルトクーラーもリリース予定。
話題沸騰中!モンロとコラボの「インディゴレーベル」にもこだわりの新作が!
ファッショナブルで機能的なプロダクトを提案するブランド「モンロ」とコラボレーションした「インディゴレーベル」。2017年の新作はコールマンの超定番であるガス系ギアをラインアップ。
「IP 2500 ノーススターLPガスランタン(ネイビー)」。シックなネイビーカラーの採用に、グローブのデザイン、収納ケースもファッショナブルに変身。
あわせてLPガス缶2タイプもホワイトのインディゴレーベルバージョンをリリース。そのこだわりぶりがすごい!
「パワーハウス LP ツーバーナーストーブII」もインディゴレーベル仕様に!蓋表側はモザイクデザイン、裏側はミントグリーンを採用。この今までにないカラーリング、心躍ります!
「IL ルミエールランタン(インディゴ)」はグローブに特別デザインを採用。ますます雰囲気のよいキャンプサイトに仕上がりそう。
コールマンの最高峰・マスターシリーズからティピー型登場!?スクエアタープも復活!
素材や機能などを追求したコールマンの最高峰・マスターシリーズから、ティピー型の「ウェザーマスター4S クレスト」が登場!今までにはないフォルムが魅力です。
中央のメインポールに加え、前後に1本ずつトンネル状にポールを通す構造。使用時サイズは約550×380×高さ250cmと広々快適。吊り下げ式のハーフインナーテント、グラウンドシートが付属します。
以前リリースしていたウェザーマスターのスクエアタープが、サイズアップして復活!
「ウェザーマスター スクエアタープ/L」は横幅550cmという大型サイズにこだわり、タープ下にテーブル4つ、16人が座れるサイズを意識したそう。グループキャンプやパーティで使いたい!
アウトドアクッキングが簡単・快適・楽しくなるニューカマー!
見た目は従来製品のクールステージテーブルトップグリルですが……来年は折り畳んで収納できる「フォールディング クールステージ テーブルトップグリル(レッド)」が出ます!
写真奥のようにメッシュ側面をパタンと折り畳め、薄型軽量ボディになって持ち運び便利!収納ケースも付属。
キャンプでも自宅でも熱燻が楽しめる「コンパクトスモーカー」。ステンレス製ポット状の本体には網を2段重ねることができ、たくさんの食材を燻製OK。蓋をひっくり返して本体に入れ子状に収納できます。
こちらは2016年秋発売の「ファイアーディスク」。脚を広げるだけで簡単にセッティングでき、直火に近い感覚での焚き火、付属の焼き網でバーべキューが楽しめます。会場でかなり注目を集めていた一品。
キャンプの定番アイテムも続々!まだまだあります新製品!
電池の液漏れを防止する「バッテリーロックシリーズ」はランタンを7モデル追加と拡充!なかでも注目は、ナチュラルウッドプリントを施したランタン。まるで本物の木目みたいで、雰囲気はかなりよし!自宅のインテリアとしても使えそう!
定番のキャプテンチェアは、なんと脚の高さを2段階に調整できる2WAY仕様に!座面高は30or47cm。流行のロースタイルにも対応します!
ユニークなシルエットのティピー型テントも待機中。インナーテントをワンポールで立ち上げつつ、フライ前部分にフレームを加えたことで広くて出入りしやすい前室を実現。
1~2人用の「エクスカーションティピー/210」と3~4人用サイズの「エクスカーションティピー/325」の2モデル。
フレームにバーを付ける事で組み立てやすくした「トレイルヘッドコット」(写真奥)と、収束式フレームを採用し、広げるだけの数秒で組み立てが完成する「パックアウェイコット」(写真手前)。
2017年のコールマンもお楽しみに!
こちらではすべてを紹介できないのが残念ですが、まだまだ2017年の新製品は盛りだくさん!
ナチュラルモザイクテーブルのロール天板仕様や、昨年発表された約3000ルーメンのガスランタン「ノーザンノヴァ」、シェルターにキャビネットなどがリリース予定です。来年のコールマンも期待大ですね!
コールマン新社長にインタビュー!今後のコールマンの展望とは?
2015年11月4日より化粧品業界・アパレル業界からコールマン ジャパンの新社長に就任した中里豊氏。華やかなイメージのある業界からなぜアウトドア業界に転進したのか?今回のコールマンのテーマ「コドモに、戻ろう。オトナに、なろう。」のコンセプトに隠された狙いとは?今後のコールマンの動向は?気になる事を編集長が単刀直入にぶつけてみました。
Q:今回の展示会もさまざまなコンセプトのブースがあり、楽しませていただきました。展示会のテーマ「コドモに、戻ろう。オトナに、なろう。」で伝えたかったことはどういったことなのでしょうか?
中里社長:展示会にお越しいただきありがとうございました。
今回のコールマンの提案は、日本人のアウトドアに対する意識を改めて問い直したいと考えていました。簡単に言うと、固定されたキャンプやアウトドアの概念を外してもっと自由にもっと気楽にしたいんです。日本のアウトドア、キャンプは「こうでなきゃダメ。こうあるべき。スタイルはこれで」というような一定のイメージや型が先行する事が多く、あれこれ考えてしまうとスタートが切りにくい。本来アウトドアという“遊びの本質”は道具やスタイルに気を遣いすぎないのが理想ですし、少し大げさですけどアウトドアの“遊び”を日本でもっと一般的に、そしてもっと身近になる事を期待しています。また日本ではお子さんが中学生くらいになると、大半はキャンプなどのアウトドアから遠くなってしまう「期間限定の遊び」という傾向がありますね。
一方コールマンの本国であるアメリカでは、一家に一台は何かしらコールマン製品がある家庭がすごく多い。また10代~60代くらいまでほぼ均等にキャンプをしている。というデータも出てきました。それほど、アウトドアがライフサイクルの一部として生活に根付いているんですね。もちろん生活環境、地理的条件、物理的距離の差、文化や歴史等異なる部分は多くあることも事実。しかしながら、アメリカ人が持っているような“アウトドアってすごく身近で、いつになっても楽しいもの”という感覚をコールマンが日本で今一度思い起こさせたいと思っています。
そんな想いから「コドモに、戻ろう。オトナに、なろう。」というコンセプトを掲げて、私たち大人が外あそび、アウトドアは楽しい!って子供の頃のように素直にワクワク出来る感覚を年齢関係なくずっと大切にしたいですし、してもらいたい。また、子ども達にはアウトドアでの遊びを通して、様々な事を学び感じてもらいたいですね。 そんな想いで今回のテーマとさせていただきました。
遊び心があれば、まずやってみる。道具の細かい情報や遊び方はそれからですね(笑)
Q:確かに、日本人はどの分野でもハウツーから入る傾向がありますよね。
現在のアウトドアブランドは、ライフスタイルに寄り添うプロダクトをリリースする動きが出てきていますが、今後のコールマン、どういった道に向かうのでしょうか?
中里社長:私たちはこれまでと変わらずアウトドアを軸に製品開発やサービスの向上と発展に注力していきます。普段の生活をより豊かにするライフスタイルの一部として、アウトドアはここ十数年で我々の生活に浸透してきていますし、今まで以上にそれを目指しているからです。
そのために“イノベーション”をアウトドア業界に起こしていきます。その中で、推進していきたいことが3つあります。一つ目は、New, Different, Better( 新しく今までにない、そして今をより良くするもの)。このワード、この考えは今まで以上に徹底させていきます。二つ目は、日本の考え抜かれたアウトドアの世界観を世界に輸出させていきたい。こんなに一つ一つアイテムにいい意味でこだわるこの国の素晴らしい文化を世界に提案したいですね。これは、世界中にネットワークのあるコールマンだからこそ出来る事だと考えています。最後の三つ目は一番ハードルが高く私の夢でもあるのですが、もっとアウトドアにかかるコストや手間をかるくして、身近にしていきたい。移動手段は車ですが、高速代もかかるし道路の混雑もある。キャンプ場の料金や、道具にもお金がかかる。私たちで出来ることは限られてしまうのですが、日本でのアウトドアをより身近にするためにはやらなければいけない事はたくさんあります。
コールマンは日本でのオートキャンプの先駆者として、この辺りも真剣に考えて行きたいと思っています。このことが根付けば経済的にも非常に発展していて遊び心もある日本、もっと魅力的な国になることでしょう。そして自然豊かなこんな国に住めるなんて、ステキで誇らしいことだと思いませんか?
アウトドア業界のリードオフマンとして業界を引っ張るコールマン。はじめに見ていただいた展示アイテムやそのディスプレイの一つ一つには、こんなメッセージが隠されていました。コールマンの新社長・中里氏の言葉が日本のアウトドアにイノベーションを起こすか、今後のコールマンの動向から目が離せそうにありませんね!
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