記事中画像撮影:すべて筆者
家でもキャンプ道具を使ってみよう
機能美に溢れるキャンプ道具を、「家」でも活用している人が増えてきているのはご存知ですか? 収納スペースの節約のために使っている方や、インテリアの味として活用している方など、目的はそれぞれ。
この記事では、「家使い」にフォーカスしたキャンプ道具の活用テクニックをご紹介していきます! まずは私の自己紹介からお付き合いください。
アウトドア編集者、渡辺有祐の自己紹介
編集者の渡辺有祐です。主にアウトドア関連の書籍やムック、ウェブメディアなどで編集、執筆の仕事をしています。
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フィールドに繰り出すときに連れていくアウトドア道具を選ぶ感覚は、サッカーの日本代表選手を選ぶ監督のような気持ちに近いものがあります。キャンプでも山でも、そのときどきに必要不可欠な選手を無駄なく絞り込みたいのです。
そして、そんな有能選手は家でも活躍させたい。というわけで今回は、毎回一緒に出動もするし、帰宅すれば部屋にも持ち帰る、屋内外問わずスタメンな相棒たちをを3つ紹介させていただきます。
家使いアイテム1:家での自炊はもっぱらメスティン!
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まずはアウトドア用の飯ごうとして親しまれているトランギアのメスティン! ご飯を炊くのが本来の使い方ですが、煮物や蒸し物、燻製もできたりと、万能調理器具として人気を集めていますよね。
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私は以前からのユーザーでしたが、昨年「メスティンレシピ」(山と渓谷社)という本を編集・執筆したこともあり、愛着と使用頻度が格段にUPしました。
一人前の簡単自炊にちょうどいい!
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とにかく家で自炊するのに手間が省けて助かるメスティン。パスタを茹でて、あとはパスターソースをかけるだけ。シンプルに済ませたいときに重宝します。
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茹でた麺を湯切りして、再度メスティンに戻し、メスティン上でパスタソースを混ぜてそのまま食器としていただいちゃいます。湯切りしている間にササっと、ありもの具材をメスティンで炒めちゃうのもアリ。洗い物も減らせます。
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キャンプではアルミホイルを敷いて使います。こうすればさらに洗い物の手間を省けます。
もちろん飯ごうとしても優秀です
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仕事柄、外食も多いので、自宅でそれほどたくさんのご飯は食べません。1合かそこらのために炊飯器を使うのも微妙だし、メスティン愛が深まっているため、家で1食分のご飯を自炊する場合もメスティンにしています。
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固形燃料があれば着火後放置していても大丈夫なので、個人的には炊飯器とたいして手間が変わらないんじゃないかと思っています。
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一人前のご飯が比較的フラットに炊きあがるので、半面に鮭フレーク、もう半面にふりかけをかけて2食ご飯で楽しんでみたり。
周辺アイテムでさらに愛が深まる
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純正はもちろんのこと、いろいろ個性的なメスティンカバーも出回っています。人気アイテムだからこそ周辺アイテムが充実しているのです。
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ハンドルカバーはあると便利だし、オリジナリティがぐっと高まります。小さめのスキレットにも流用できる汎用性もポイント高いです。
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ちなみに私が愛用しているのはノンスティック加工が施されたもので、アルミ調理器具にありがちな焦げつきなんて一切ありません。これは圧倒的にお手入れが楽です!
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アルミ製でレトロなデザインだからか、お弁当箱としてメスティンを使っている人もけっこういるみたいですよ。
周辺アイテムの豊富さはメスティンならでは。自分なりのオリジナリティを出せば、さらにメスティン愛が深まること間違いなしです。
家使いアイテム2:テーブルとしても踏み台としても使える!
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ペレグリンデザインファクトリーのスケボーテーブルは、キャンプシーンでも異彩を放っていて存在感がありますが、こいつが家でも大活躍!
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木目調のデザインで、インテリアとしても違和感がありません。スケボーデザインは好みが分かれるかもしれませんが、デザイン性以上に家で役立つ理由があります。
組み立て式で持ち運びもラクなのに丈夫!
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こちらのスケボーテーブルは組み立て式になっています。天板を含む5枚の板パーツを組み立てていきます。
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木を組み上げていくだけの構造で、ボルトやナットなどは一切使いません。専用器具も不要なので、手だけで組み上がります。
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天板を載せて、あとは棚板に通したベルトを締めるだけで安定感抜群です。
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耐荷重80kgなので、普通の大人が乗れちゃいます。電球チェンジの際にも便利です。インテリア用のテーブルで、人が乗ってもいいように作られている仕様のってほとんどないですよね。
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スケボーテーブルはアウトドアカメラマンの見城了さんがデザインしたもの。仕事の撮影現場でちょっと高いアングルからでもこれに乗って写真が撮れるように、と開発されているのです。
意外とうれしいテーブル下の棚!
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組み立てるとテーブル下に棚ができあがる構造なので、自宅ではここにタブレットを置いたり、綿棒や爪切りといった生活アイテムを収納してます。
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こまごまとした生活アイテムはボックスに入れておくと、キャンプに持ち出す際にそのまま運び出せるのでラクですよ。
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キャンプでは使っていないバーナーや食器を置いておくスペースにバッチリ。アウトドア用のテーブルで、天板下に棚があるものって意外と少ないんです。
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家のをバラして専用ケースに収納すれば、キャンプにもすぐに繰り出せます。
家使いアイテム3:部屋着としてこんなにラクなものはない
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寒い時期だからというのもありますが、キャンプでのボトムスはもっぱらアクシーズクインの「アグラスカート」一択になっています。
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アグラスカートはいわゆる保温着。本来登山やハイキングの休憩時にテント場などで着用するための防寒アイテムですが、自分はキャンプ着のスタメンになってます。
スカートって快適なんですね
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で、これが家でも大活躍。スカートってこんなにラクなんだと衝撃を受けます。とにかく下半身があったかい。ゆったりあぐらもかけます。
寒いからとタイツを履いたり重ね履きしていると股のあたりがゴワゴワして、窮屈さを感じますよね。その点アグラスカートなら重ね履きしなくても暖かいし、不快なゴワつきを感じることもありません!
使って実感!スペック以上の高性能
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中綿はポリエステル65%、ウール35%。重量はたったの360g。スカート内に空間が生まれるのでダウンパンツ以上に暖かい気がします。
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さすが登山ウェアを開発している日本生まれのブランド「アクシーズクイン」。パーテックス仕様なので保温性とともに透湿性も高い。家でも汗ばむことなく快適です。これは登山のときにも欠かせなくなりそう。
汎用性の高さと失敗談をお伝えします……
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ちゃんとポケットもついて……というのはじつは見せかけで、下にはくパンツのポケット位置にアクセスしやすいよう、サイドにジッパーが2ヵ所ついているという仕掛け。
なので、インにはいたパンツのポケットに入れた携帯電話などにもアグラスカートを履いたままアクセスできるのです。
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頭からかぶり、ジッパーから腕を出せばポンチョまたはダウンベストのような着方もできます!
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そして畳んで丸めれば非常にコンパクトになります。機能性・汎用性のある衣類って魅力的ですよね。
ちなみに、面倒くさかったわけではないのですが、トイレに行ったときに、腰で履いていたアグラスカートのジッパー位置を中央にズラして小用を試みました。
ジッパーサイズは広いのでアクセス自体はしやすいのですが、キレが悪くてちょっとスカートにかかってしまいました……。おすすめしません!
家で使えばさらに愛着も湧く!
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便利なものはアウトドア使用だけではもったいない! 家でも使えば愛着も湧くし、野外使用時の訓練にもなりますよ。
おかげさまでメスティン調理はキャンプでもほぼほぼ失敗しなくなりました。みなさんもアウトドアアイテムをぜひ日常使いしてみてくださいね。
キャンプギアの家使い、こちらも参考に!
アウトドアライター山畑理絵さんも、こんなふうに家で使ってます。
- Try to use the camping equipment at home!
- キャンプ道具を家でも使おう!