※こちらで紹介するアイデアは、あくまで個人の実体験によるものです。少しでも不安な方は、しっかりと対策を講じて冬キャンプを楽しんでください
コスパの良いアウトドア用品はたくさんある
Amazonのアウトドア用品のジャンルをみてみると、有名メーカーでは考えられない値段のアイテムがずらり。今回、いつも気になっていた激安シュラフを実際に試してみることに!
DesertFox 封筒型寝袋
●展開サイズ:(約)220×150cm
●使用サイズ:(約)220×75cm
●フード部分:(約)30×75cm
●重量:1kg/1.4kg/1.8kg
●使用サイズ:(約)220×75cm
●フード部分:(約)30×75cm
●重量:1kg/1.4kg/1.8kg
期待と不安を胸にキャンプ場へ
今回キャンプ場として選んだのは神奈川県相模原市にある青根キャンプ場です。都心からのアクセスも良く、自分たち以外にもたくさんのキャンパーの方がきていました。冬キャン流行ってますね!
山あいの中にあり、この日の天気は曇り。かなり冷え込みそうです。検証としてはありがたいけど、気持ちとしては複雑ですね……。
準備をして検証開始!
明るいうちにテントを設営し、今回この寒さを乗り切るためのアイテムや装備を紹介していきます。
今回の装備、道具
まずは今回の主役である激安シュラフ。重さは1.4キロなのでそこまで重くはないです。サイズも大きすぎない程度で問題ありません。
側面には中国語で簡単な商品説明が載っていて、-5℃まで対応可能とのこと。信じるしかありませんね。
次に着込み装備です。激安シュラフの検証なのに、高級アウトドア製品を使ってしまったら元も子もないですよね。今回はオールユニクロ製品で統一しました。
ウルトラライトダウンジャケットをインナーダウンにし、裏起毛ジップパーカーを上着にして完成。ズボンは股引と裏起毛パンツの2枚です。
ダウンは肌着の上に着ると体温で温かい空気の層ができ、保温性が大幅に高まるのでオススメ。これでかなり心強くなりましたね!
最後に空いた”暖かい飲み物用のペットボトル”にお湯を入れ、簡易湯たんぽを用意(タオルで巻くと保温性アップ。暖かい飲み物用のペットボトルでも熱湯は不可)。あらかじめ寝る前からシュラフに入れておけば、最初から温かい状態ですぐに寝付くことができます。
お金をかけずにできうる限りの備えはしたので、あとはもう寝るのみです……!
いざ就寝
時刻は22時ごろ、当然あたりは真っ暗。この時点で気温は一桁台とかなり寒いですが、寝床の準備をしていきます。
テントにエアマットを敷き、その上にシュラフをセットします。
シュラフの生地はペラペラではなくそこそこ厚みがあります。これなら底冷えも防いでくれそうです。
ファスナーは外側と内側両方付いており、とてもスムーズに開け閉めできました。ここが噛みやすいとなかなかストレスになるので大事ですね。
足元は封筒型なので広々していて、窮屈さはまったくありません。ただ、このすき間が朝方に冷え込んできそうなので、ペットボトル湯たんぽを足元の方へ移動させておきました。
ダウンの入っていた袋に適当なタオルなどを詰めて枕に。これも地味に便利なのでおすすめです。
準備完了! いよいよ検証開始です。最初は正直不安しかありませんでしたが、この時点では寒さは全く感じずかなり余裕でした。ではおやすみなさい。
朝日がのぼり、検証終了
朝6時ごろに起床。温度計を見てみるとほぼ0℃でした。やはり朝方はかなり冷え込んでいましたね。
結果からいいますと、この気温であれば全然問題ありませんでした! すごいぞ激安シュラフ!
昨晩シュラフに入ってから、湯たんぽのおかげもありすぐに寝付くことができ、そのまま熟睡。朝になるまで一度も起きることなく寝ることができちゃいました。私自身寒さに多少強いのもあるのですが、それを差し引いたとしても十分な温かさをキープしてくれていました。
気になった点としては、足元のスペース。朝起きたときに足先が多少冷えていました。
これは、身体にフィットするような形の寝袋ではないので、身体と寝袋の空きスペースが冷える原因になったのだと思います。また、足下まですべてファスナーになっているため少し隙間があり、それも冷えやすい原因になっていると感じました。
ダウンシューズを履いたり足元にブランケットを詰めておくなど対策すれば、足下の冷気をシャットアウトできたかもしれません。
このようにすべて広げることができるので、干すときには便利ですね。日中はラグのように使ってもOK。
またこのシュラフは丸洗いが可能なので、もしも汚してしまったり匂いが気になっても、繰り返し洗って使い続けることができます。
結論:工夫すれば激安シュラフでも冬キャンプできる
激安シュラフいかがでしたでしょうか? 私自身、実際に使ってみましたが全然ありだと思いました。さすがに氷点下を軽く下回るような高地などで使う勇気はありませんが、こういった近場のキャンプ場や夏の登山泊(重量やサイズは検討の余地あり)であれば問題なく使えると思います。寝袋を2枚重ねて使用してみたり、まずはラグとして使ってみたり……汎用性は高いアイテムなことは間違いないので、自分に合った使い方を探してみてくださいね。
執筆:髙橋敦
※こちらで紹介するアイデアは、あくまで個人の実体験によるものです。少しでも不安な方は、しっかりと対策を講じて冬キャンプを楽しんでください