アウトドアナイフの定番「オピネル」
アウトドアナイフとしておなじみのフランス製ナイフ「オピネル」。ビギナーにも扱いやすく”最初の一本”としても人気です。そんなオピネルのナイフには、かしこく扱うために知っておきたいいくつかの注意点が。ブレード(刃)の種類や定番サイズなどの基本から、4つの注意点、オリジナリティを楽しむ”Myオピネル”までをチェック!
オピネルはハイカーボンスチールとステンレスの二種類
ハイカーボンスチール製
ハイカーボンスチール製は切れ味が鋭く、肉や魚の断面も崩れずスッと切ることができます。その反面ハイカーボンスチール(炭素鋼)という素材の特性上錆びやすく、念入りな手入れが必要になります。ステンレス製
一方のステンレス製は、錆びに強くビギナーにも扱いやすいのがメリット。その分切れ味はハイカーボンスチール製に比べてやや劣り、定期的に研いでフォローする必要があります。オピネル注意点1:使う前に刃付けをしよう
まずは最も重要な、切れ味にまつわる注意点。新品のオピネルは刃が研がれていないので切れ味はいまいち。オピネルを買ったら、まず研いで刃付けをしましょう。砥ぎ石の他に、綿をちぎって磨く金属みがきも使いやすいですよ。オピネル注意点2:しっかりロックをかける
オピネルにはNo.6からロック機構が付いています。「ヴィロブロック(Virobloc)」というロータリー式のセーフティーリングを回すと、起こしたブレードが意図せずたたまれることがないようにロックが掛かる仕組みです。リングをクルッと半回転させれば、ブレードがロックされます。使用時に急に刃が折り畳まれる心配がなく安心です。
ロックは畳んだ状態でも機能します。ロックをかけない状態で子供がうっかり持ってしまうと危険なので、使用後は必ずセーフティリングを回しておきましょう。
オピネル注意点3:持ち手の水濡れを放置しない!
持ち手の木材・ブナは吸収性に富んでいるため、水を含むと膨らんでしまう習性があります。これによってブレードが挟まれ、出し入れがしづらくなる場合が。濡れたまま使っているといつの間にかガチガチになってしまい、非常に出しづらい事態に。無理やり引き出すのは危険なので、基本は洗った後にしっかり乾燥させること。また接合部分の汚れ詰まりもその原因となるので、取り除いておきましょう。
ブレードを出しづらくなったときの対処法
水分の浸入を防ぐ目的のため、オリーブオイルより乾性油の亜麻仁油や胡桃油が適しています。この作業は使用前にもやっておくと◎。
オピネル注意点4:カーボンは特に錆に注意
赤錆が発生しやすいハイカーボンスチール製は、対処法としてブレードの黒錆加工がおすすめ。折り畳んだ状態でロックをかけたまま刃をゆっくりと引き出し、柄から外します。濃い目の紅茶や醸造酢に漬けると徐々に変色していき、一時間ほどで真っ黒に。黒錆加工について詳しくはこちらの記事を。個性が光る!インスタで見つけた″Myオピネル″たち
柄がマーブル
アウトドアユースはシンプルな木目のオピネルが多い中、こんなおしゃれなマーブル柄のオピネルも。レアです。
グラデーション塗装
レトロな飴色が素敵なグラデーション塗装。グリップエンドにナットと丸カンも付けられ、ビジュアル使い勝手とも格段にアップしています!
紛失対策に
こちらは番外編。コンパクトに畳めるがゆえに失くしがちという声もチラホラ聞こえるオピネルナイフ。こんなかわいい寝袋にくるんで、守ってあげませんか?
オピネルを育てよう
オピネルの本場フランスでは、刃物を扱える年頃になった子供に”ファーストナイフ”としてオピネルを贈る習慣があるそうです。思い出の一本を永く大切に使えるよう、しっかりとメンテナンスをして自分色に育てあげましょう!- Manage! Your “OPINEL“!
- オピネルを使いこなそう!