燃料を必要としない、電気の力だけで走るEVバイクが普及の兆しを見せてきました。
電動のバイクというとどこか未来の乗り物のようにも思えてしまいますが、近年はバイクメーカー各社がラインナップを拡張していて、EVバイクが日々の生活に定着するのもそう遠くはなさそうです。今回はEVバイクの中から注目が集まっている車種を中心にご紹介します。
国内でも有数のバイクメーカーの一つであるヤマハから発売されているE-Vinoは、現行で発売されているEVバイクです。ぱっと見た感じでは普通の原付スクーターに見えますが、1回の充電で29キロを走ってしまうという実力を備えた優れもの。価格も約23万円と現行で発売されている原付スクーターとあまり変わらない値段となっているので、原付からの移行や初めてのEVバイクには非常に適している車種ではないでしょうか。
映画ローマの休日に登場したことによってその人気を確たるものにし、国内では探偵物語を始めとした各映像作品で登場。発売から70年近く経った今でも世界中に根強いファンがいることでお馴染みのイタリア産スクーターペスパ。そのペスパから登場予定の「Vespa Elettrica」車体は従来のベスパをリスペクトしながらも、未来を感じさせる青のラインが全体に配色されるなど、次世代のバイクにふさわしいデザインになっています。
発売は2017年予定とのことで、今から登場が待ち遠しいバイクであることは間違いありません。
日本が誇るロングセラーバイクとして知られるスーパーカブからもEVバイクが発売予定となっています。2018年には市販化予定になっている「EV-CUB」は、従来のスーパーカブが持つモダンなテイストを取り入れたカブらしさを感じさせるデザインになっています。
また、デザインだけではなくスーパーカブの持つ「壊れにくさ」「経済性」いったコンセプトも引き継いでいるとのこと。日常生活での利用も何ら不自由こなせるEVバイクとして登場すれば、バイク市場を塗り替える存在になるかもしれません。
EVバイクの今後に関しては、ハーレーダビッドソンが5年以内に電動バイクの発売を予定、更にBMWからは大型スクーターEVバイク日本投入が決定されるなど、次世代のギアとして注目が集まっています。町中を走るバイクがすべて電気で走ると行った光景が当たり前になるもの、そう遠くない日なのではと期待してしまいます。