噂の「ダイソー・メスティン」を念願入手!本家トランギアとの違いは……?

記事中画像提供:アトリエばく
※記事中の価格表示は税込価格です ところによって取扱商品が異なりますので、詳しくはお近くの店舗までお問い合わせください

ダイソーから、ついにメスティンが出た!

ダイソー製メスティン
ダイソーから、アウトドア系商品の一環として、なんとあのメスティンが発売されたとか! 最近の100均のキャンプギア・ラインナップは目を見張るものがありますね。

パッケージには、ハンドルのついたメスティンの画像と、「火力調節いらずの半自動炊飯」の文字が。簡単に美味しいご飯が炊ける手順が書いてあり、未経験者でもこれを読めば「やってみようかな!」と思えそう。

早速購入、実際に使ってスペックを確認!

ダイソーのメスティンと箱
価格は税込550円、炊飯容量は1合のようです(本家トランギアのメスティンは2合炊きまで可能)。

アウトドアでどれだけ使えるのか、“100均チャレンジ”の筆者たる私も手に入れて、早速その能力をチェックしてみました。それでは、レッツ・チャレンジ!


姿形の特徴は?

コロンと丸い形が可愛い

ダイソーメスティン、フタ
細身で丸みを帯びた形は可愛らしく、手の小さい人でも、持ったときにしっくり来る形状です。フタはやや緩め。

バリ取りの必要なし!

縁にバリがない
いわゆるメスティンのスタンダード品、トランギアのものを使うとき、まず手始めの作業は、“縁のバリ取り”ですね。縁にごく細かなギザギザが残っているので、サンドペーパーで削る作業です。

ダイソーのメスティンには、最初からバリがなく、指で触れても滑らか。手間のかかるバリ取りの工程が省けるのはラクチン! 触ってみて気になる方は軽くヤスリがけしてもいいでしょう。

中には炊飯の説明書が

ご飯の炊き方説明書
メスティンの中には、「ご飯の炊き方」の説明書が同梱されていました。

使用する火器によって、「コンパクトストーブ+固形燃料(25g)」「アルコールバーナー」「シングルバーナー」と、3つのやり方が丁寧に書かれています。

これを読めば、今まで敷居が高かった人でも、“メスティン炊飯”に挑戦できそう!

メスティン比較・ダイソー vs. トランギア

サイズ感を比べてみた


左のダイソー・メスティンのサイズは、15×8×5cm。重さは123g、容量は500ml。

一方、トランギアのメスティンは、17×9.5×6.2cm。重さは150g、容量は750ml。どちらも素材は熱伝導率の良いアルミニウムです。

ダイソーの方が小振りで、容量の差は250ml、約コップ1杯分。


左はダイソー、右はトランギア。上から見ると、本体の形状の違いがよく分かりますね。ダイソーの方が四つ角のラウンド具合が強く、丸くなっています。ハンドルはほぼ同じ大きさ。

厚さはどうか?

ダイソー・トランギア厚さの比較
アルミの厚さはどうでしょうか。実際に測ってみると、ダイソーは厚さが約0.90mm、対するトランギアは約1.15mmと、わずかにトランギアの方が厚手でした。

その差は0.25mm、炊飯するときはさほど変わらないように思えますが、傷や変形に対して差が出るかもしれませんね。

すっぽりとシンデレラフィット!


試しに2つを重ねてみたら、トランギアの中にダイソーがきっちり収まりました! 2つがスタッキングできるのは便利です。

ダイソーのメスティンで1人分のご飯を炊き、トランギアの方でおかずを調理するといった使い方もできますね。入れ子になるから、持ち運ぶときトランギアのメスティン1個分の体積で済んでしまいます。

では、ダイソーのメスティンで、実際にご飯を炊いてみましょう。


ダイソーのメスティンで、いよいよ炊飯!

その前に、シーズニング

米のとぎ汁でシーズニング
ここで言う“シーズニング”とは、鉄製の油を馴染ませる作業ではなく、焦げ付きや腐食などを防ぐため、調理器具の表面に膜をつける作業です。アルミのメスティンの場合、アルミ臭を取り除き、変色も防いでくれます。米の研ぎ汁で30分ほど煮て自然に冷ました後、水洗いすればOK。

ただダイソーのメスティンはシーズニングせずともアルミ臭がしない、という評判もあるようなので、シーズニングは自己判断でやりましょう。

白飯を炊いてみた

付属の説明書を参考に、ご飯を炊いてみましょう。米1合を研いで、30分以上浸水させます。水の量は200ml。 本家トランギアのメスティンは、側面のリベット(2つの丸部分)を水の量の目安にできましたが、ダイソー・メスティンは容量が違うので無理でした。 固形燃料に着火 ポケットストーブにダイソーの固形燃料(25g)1個を置き、いざ点火。心踊る瞬間です。

重石を置く

重石にサバ缶を乗せる 10分ほど経つと湯気が上がり、吹きこぼれてきました。フタがパコパコと浮き上がるので、さば水煮缶の蓋を開けて重石がわりに置いてみました。炊飯で温まったら、おかずにする魂胆です。 フタが緩めなので、炊飯時は常に重石をかけるとうまくいくように思います。

火が消えたらひっくり返す

メスティンをひっくり返す さらに炊くこと約10分。固形燃料の火が消えたのを見計らい、メスティンをひっくり返して、蒸らしを開始。 固形燃料に点火し、火が消えたら蒸らすだけと、ほぼほったらかしで自動炊飯ができてしまいました!

15分蒸らす

ご飯を保温して蒸らす 手拭いで厚く包んで、待つこと約15分。さてさて、無事に炊けたのか、ドキドキです。

もっちりご飯が炊けました!

白飯の炊き上がり おそるおそるフタを開けてみると、粒の立ったご飯がちゃんと炊けていました! お焦げもほとんどなく、噛んでみると口いっぱいにお米の甘みが広がって、美味しいです! ここで気がついたこと。ダイソーのメスティンは、角がかなり丸い作りですが、このラウンド状が意外と便利。しゃもじやスプーンですくう際、隅っこのご飯をこそげ取るのがとても簡単でした。これはかなりの利点! 付属の説明書通りに行いましたが、本家メスティン同様に簡単に美味しいご飯が炊けました。これは100均クオリティーおそるべし。

スープパスタを作ってみた

いつものソロキャンプメニューを作る

スープパスタの材料 ソロやデイキャンプで、簡単なランチとしてよく作っているスープパスタを、ダイソーのメスティンで調理してみたのがこちら。 材料は、水350ml、ショートパスタ約50g、セブン&アイ「ベーコンほうれん草」少々、クノール「カップスープ つぶたっぷりコーンクリーム」1袋、塩、フラックペッパー、パセリ各適量。

湯を沸かし、パスタを茹でる

パスタを茹でる ダイソーのメスティンに、水と塩少々を入れて沸かし、沸騰したら、ショートパスタを入れて茹でます。 トランギアのメスティンに比べて径が小さく、同じ水の量でも水位が高くなるので、パスタをしっかり茹でやすいと感じました。これは一回り小さい形ならではの利点。 ただ横幅が狭いことで、バーナーの五徳に乗らないバーナーもあるかもしれません。その場合は、小型の焼き網等を噛ませるといいでしょう。
ITEM
ユニフレーム バーナーパット
●材質: 枠/ステンレス鋼 メッシュ/特殊耐熱鋼 FCHW2
●重量:約65g

具を投入

スープの具を投入する 途中で、「ベーコンほうれん草」を適量加えて、さらにグツグツ……。

カップスープの素を混ぜる

スープの素を投入 再び沸騰したら、「つぶたっぷりコーンクリーム」1袋を投入します。火を止め、よく混ぜたら出来上がり!

お好みでスパイスを!

スープパスタ、完成 ブラックペッパーやパセリなど、スパイスを振って味に変化をつけても。 容量500mlという少量サイズは、1人分のご飯やおかずを作るのに、もってこいな大きさですね。

赤貝の炊き込みご飯、旨し!

赤貝の炊き込みご飯 すっかり気を良くして、「赤貝の炊き込みご飯」にも挑戦。甘辛い赤貝の風味がご飯全体に回り、箸が進むこと! 材料は、米1合、水190ml、赤貝味付け缶(65g入り)1缶、醤油小さじ1、酒小さじ1。トッピングに刻み青ネギ、白いりごま少々。赤貝は煮汁ごと水に混ぜ、その後の炊き方は白米と同様です。 メスティンのフタの上に、約1kgの石を乗せて圧をかけて炊いてみたら、赤貝もふっくらと美味しく仕上がりました。

ダイソーのメスティン、パーソナルユーズに、これはアリ!

メスティンとソロキャンプ道具 小振りながら、調理器具としての必要十分条件をしっかり満たした、ダイソーのメスティン。ソロやデュオキャンプでの炊飯、ちょっとしたおかず作りにうってつけ。現行のトランギア・メスティンをお持ちの方はスタッキングも利きますし、ひとつ持っていてもいいでしょう。 店舗に問い合わせてみたところ、売切れている店舗が現在(2020/07/01)続出中とのことで、もしお近くの店舗で手に入らない場合は再入荷のタイミングを待ちましょう!

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