※この記事は外出自粛要請の前に撮影されたものです。
ちょっとミリタリーっぽい「グリーンシート」が魅力的!
キャンプのビギナーからベテランまで、一度は使ったことがある(かも?)「ブルーシート」。安価で使い勝手が良いアイテムですが、そのブルーシートの最大の弱点は「あか抜けない」ことです。
もともと工事現場などで使われる建築資材なので、どうしてもそのイメージがつきまとってしまいます。そこで注目したいのが、今回紹介するユタカ「ODグリーンシート#3000」。
山間部や緑地帯で使っても景観を損なわないようにと開発された製品なので、キャンプ場でもきっと景色になじむはず! 最近流行りの“ミリタリーキャンプ”っぽいサイトも作れてしまいそうです。
というわけで、ユタカ「ODグリーンシート#3000」が、どこまでキャンプに活用できるかをチェックしてみましょう!
色だけじゃない!?「ODグリーンシート」の優れたポイント
一見すると、色がグリーンになっただけじゃないのかと思ってしまいますが、実際のところはどうなんでしょう? まずは「ODグリーンシート#3000」のスペックから、その性能を探っていきましょう。「ODグリーンシート#3000」のスペックをチェック!
「ODグリーンシート#3000」には、さまざまなサイズがありますが、今回選んだのは約2.7×3.6m。約6畳分の広さです。
「#3000」という数字はシートの番手のこと。標準的なサイズである「3.6×5.4m」を基準にし、これが3,000gの場合は番手が「#3000」と決められています。番手が小さくなればなるほど重さは軽くなるので、そのぶんシートが薄くなるというわけです。
2.7×3.6mサイズの場合は、半分の大きさなので重さは約1.5kg。ちなみに厚さは約0.2mmで、シートのなかでは厚手の部類となります。
パッケージに入っていた通りにたためば、収納サイズは約41×28×3cm。バックパックに入れるには大きいですが、クルマで移動するオートキャンプならジャマにならない大きさです。
製品に表示されているサイズは約2.7×3.6mですが、仕上がりサイズは約2.5×3.4mと少し小さめです。
なぜこのような表記になっているのかというと、表示サイズから縁を折り込んで作られているため、仕上がりサイズは小さくなるようです。
これはブルーシートのスタンダードな規格らしいので、実際のサイズで購入を検討する際は、仕上がりサイズを参照したほうがいいでしょう。
グロメットの数が多いのも使いやすい理由
約90cm間隔で合計14カ所にグロメットが並んでいます。レジャーシート代わりに敷くときも、狭い間隔でペグが打てるので、風にあおられることが少なくなります。
グロメットは最近のマイナーチェンジで、アルミ製ハトメからポリエチレン製ハトメ「バイオ・レット」に変更されています。従来のアルミ製ハトメより1.6倍の強度となっているので、タフな使い方にも耐えられそうです。
また、すべてがプラスチック製なので、ハトメだけを分別することなくプラスチックゴミとして処分できるのも利点です。
もとは建築資材なので防水性は抜群!
ブルーシートの正式名称は「ポリエチレン製防水ラミネートシート」。なので、同様のスペックを持つ「ODグリーンシート」も防水性は抜群! 耐久期間も約1年とタフなので、雨に降られても問題ありません。
実際に霧吹きで水をかけてみても、しっかりと撥水されることがわかります。
「ODグリーンシート#3000」活用度をチェック
では、この「ODグリーンシート#3000」が実際のキャンプシーンで、どのように活用できるかを紹介していきましょう!テントのグランドシート代わりに
まずは、多くのキャンパーが利用する「グランドシート」としての活用法。インナーテントのフロアシート下に敷けば、雨や結露でフロア裏がドロドロにならず撤収もしやすいし、フロアシートを傷つけないのでテントも長持ちします。
専用のグランドシートを扱っているブランドもありますが、それだとちょっと値が張ってしまいます。でも「ODグリーンシート#3000」なら安価で、耐久性も問題なし!
写真では使っていることがわかるように、フロアシートからはみ出ていますが、実際はフロアシートからはみ出さないように敷くのがポイント。はみ出てしまうと水が溜まってしまって、テント内に浸水することがあります。
タープとして活用もできる
ポールとロープさえ準備すれば、タープとしても使うこともできます。グロメットの数が多いので、ポールやロープのセッティングを変えれば、さまざまな形状で建てることができそうです。
雨の日は、ポールとポールのあいだのグロメットにロープを張って、雨水の逃げ道を作ることもできます。
ソロ用シェルターにも早変わり
グロメットが多いので、さまざまなバリエーションでシェルターも建てられそうです。今回はポール1本とペグ4本だけで、シンプルなソロ用シェルターを作ってみました!
生地が厚手なので、しっかりテンションをかけても生地が伸びたり、破けたりすることはありませんでした。
雨の日に便利なラゲッジ用防水シート
雨の日の撤収では、テントやタープは濡れたままラゲッジへ積み込んでしまいます。でも、そのまま積み込んでしまうとラゲッジフロアが濡れてしまい、ニオイやカビの原因に……。そんなときはフロアに敷いてテントを包むように積み込めば、フロアやほかの荷物も濡らさずにすみます。
2.7×3.6mサイズなので、四つ折りにしても十分な広さがあります。このまま包み込んでしまえば、水漏れは完全に防げます。
使ってわかった「ODグリーンシート」の優れたポイント
日ごろからブルーシートを使っている筆者が、今回「ODグリーンシート#3000」を使ってみて、スペックだけではわからない優れたポイントを発見!かなり前から使っている別メーカーのブルーシートとの比較にはなってしまいますが、今までストレスを感じていたポイントがなかったので、ぜひご紹介させてください。
ガサガサ音が少ない!
筆者が使っているブルーシートの素材はゴワゴワで、触るとけっこう音がしました。グランドシートに使うと、テント内で動いたときにガサガサ音が気になることもあります。
しかし「ODグリーンシート#3000」は、このガサガサ音がかなり少ないんです!
タープとして活用した際、風でバタバタと揺れてもガサガサ音を立てたりしないので、快適に過ごせます。
静電気で枯れ芝がつきにくい!
乾燥した季節、枯れた芝生の上にブルーシートを敷くと、静電気がスゴくて枯れ芝がくっついてしまいます。これって、叩いたぐらいじゃ取れないのでけっこうストレス。
「ODグリーンシート#3000」では、静電気が起きにくいように感じました。枯れ芝はつくのですが、叩いただけで簡単に落とせます。これは地味に快適です。
うまく活用する方法を知れば防災グッズにも
1枚あればいろいろなことができる「ODグリーンシート#3000」。ここで紹介してきた活用術はキャンプでも役立つけれど、災害時にも役に立ちます。
値段も今回使ったサイズは約1,000円と格安。ひとつ持っておいてもいいですね!