あのYETIからついに収納ボックスが登場
ハイスペックハードクーラーの先駆けとして、アウトドア好きにはよく知られた存在のYETI。これまでのラインナップは、ハードタイプの収納ケースだとバケツのみ。そんな中、満を持して登場したコンテナタイプの収納ボックス。気になっている方も多いのではないでしょうか。
じつはコレ、日本ではつい先日A&Fからリリースされたばかりですが、じつは本国アメリカでは以前から販売されていたんです。注目の収納ボックス「ロードアウトゴーボックス30」がどのようなスペックなのか、全貌を明らかにしていきましょう!
「ロードアウトゴーボックス30」を細部まで徹底チェック
YETIのクーラーボックスは豊富なサイズバリエーションが特徴ですが、ロードアウトゴーボックス30は幅52.07cm・奥行37.15cm・高さ28.26cmの1サイズのみ。ゴツいイメージがあるYETIにしては、思いのほかコンパクト。
ただこのサイズ、適度な収納力がありつつも満載時の重量が重くなりすぎない、という点では非常に良いバランス。大型のコンテナに道具を詰め込みすぎると、一人では持てないぐらいのヘビー級になってしまいます……。
カラバリはお馴染みのタン、チャコール、ホワイトの3色。人気が高いチャコールがしっかり入っているところが憎いですね。
堅牢性が高いボディ構造
クーラーボックス同様に継ぎ目がない構造で、フタを開閉するためのヒンジ部分もガタつきが無く、しっかりした作り。実際に触ってみると、本体とフタの一体感があり、しっかりと中身を守ってくれている印象を受けます。
底部の大きいゴム脚は、グリップ力が高く、積載時の荷崩れ防止に役立ちます。小さいゴム脚は、繰り返し使ううちにポロっと取れてしまうことがありますが、その心配は無さそうです。
そしてYETIと言えばコレ。南京錠を取り付けてフタを完全にロック! 若干オーバースペックな機能ですが、この無駄とも言える機能があるところがYETIたる所以。
と、ここでロードアウトゴーボックス30の堅牢性を確かめるために、ひとつ実験を……。
思い切って上に乗ってみました。筆者の体重は約70kg。中心部分は少し沈む感じがして不安でしたが、端の部分であれば立って乗っても大丈夫!
実際に立って乗ることはあまりなさそうですが、軽く腰かける程度であれば、全く問題なく使えるレベルということがわかりました。本来の使い方では無いので、くれぐれも真似はしないでくださいね。
中身をしっかりガードする密閉構造
独自のラッチ機構によりフタはがっちりとロックすることができます。
密閉性が高い割に、ラッチの付け外しは至って簡単。下のツマミを起こせば、さほど力を使わずに開閉できます。
フタの溝部分にはゴムパッキンが埋め込まれていて、アメリカの公式サイトによると、100%ウォータープルーフとのこと。とは言うものの、こんな簡単なロックで、実際それほどの防水性能があるのか気になってしまいました。ということで、ここでもひとつ実験を……。
あえてフタの隙間を狙ったりしながら、ホースで勢いよく水を掛けてみました。中途半端な水流では意味がないので、ちゃんとノズルは「強」に設定してありますよ! さて中はどうなっているでしょうか?
ご覧ください、開ける時にフタの水が垂れて数滴入ってしまいましたが、浸水はしていませんでした! これだけ強い水流に耐えられるのであれば、ルーフキャリアなど車外で使うコンテナとしても問題なさそうですね。
内部の使い勝手がとても良さそう!
堅牢性重視で、内部は大雑把な構造かと思いきや、細かい配慮が行き届いた気の利いた作り。収納を便利にするための様々な機能が盛り込まれていました。
仕分けのできる仕切り板と、小物ケースを採用
ボックスの中心には入れるものを真ん中で区切ることができる、着脱式の仕切り板(ディバイダー)が付属。また、左右どちらにも配置できる小物ケース(キャディ)が。
単なる箱状のコンテナだと、持ち運ぶ時の揺れなどで中身がグチャグチャになってしまうことがありますよね。小分けにすることで、種類別に分けることができるので、これは整理整頓に大変助かる仕様です。
さらに便利なのは、小物ケースには単体で持ち運ぶためのハンドル付き。
テーブルで使うものをまとめて入れておいて、使う時にこのケースごと取り出す、というようなスマートな使い方ができそうです。
フタの裏まで収納できる!
もうひとつの注目ポイントはこちら! フタの裏側にメッシュの小物入れが付いています。
ディーバッグやコーヒーフィルター、マントルを入れてみました。薄いものを分類して入れるのに便利なポケットです。
実際にロードアウトゴーボックス30を使っているユーザーさんの投稿を発見! ドリンクウェアやコーヒーセットなどが整然と収納されています。やはり、細かくて汚れを避けたいものを収納するのに向いているようですね。
小物整理に困っている方にとって、この収納ボックスは貴重な選択肢になるのでは?
他のコンテナと比べてみた
ロードアウトゴーボックス30のサイズ感をもっとよく伝えるために、他のコンテナと比べてみました。比較対象は、キャンプ用収納コンテナとして人気の高い「無印良品の頑丈ボックス・大」、「スノーピークのシェルフコンテナ25」をチョイス。
サイズ比較
①頑丈収納ボックス・大
外寸:幅60.5cm×奥行39cm×高さ37cm
重さ2.8kg
②ロードアウトゴーボックス30
外寸:幅52.07cm・奥行37.15cm・高さ28.26cm
重さ5.35kg
③シェルフコンテナ25
外寸:幅52cm×奥行32.5cm×高さ21cm
重さ3.6kg
シェルフコンテナ25は取っ手が出ているので、実際の収納スペースは10cmほど狭くなります。同じ幅52cmでもロードアウトゴーボックス30の方が、奥行きと高さも合わせて一回り大きい収納力がありそうです。
価格はどうなの?
最後に、気になるお値段はいかがでしょうか?
頑丈収納ボックス・大
税込1,790円
ロードアウトゴーボックス30
税込50,600円
シェルフコンテナ25
税込10,560円
他の2種類と比べるとロードアウトゴーボックスは桁違いの価格! 個人的にはボーナスや誕生日など、何かの記念に乗じなければ手が出せないような価格帯です。
持っているだけで誇らしくなる、男前な収納ボックス
ロードアウトゴーボックス30は、丈夫で収納性が高い、かなり優秀なコンテナであることはわかりました。とは言え、収納ボックスひとつに5万円というのは、簡単に手を出せるものではありません。
ただやはり捨てがたいのは、その格好良さ。たかがコンテナ、されどコンテナ。細部まできっちりとサイト作りに拘りたい方は、検討してみてはいかがでしょうか。