石油ストーブってどれを買ったらいいの?
大きな買い物となる石油ストーブ。パワー・価格・燃費・扱いやすさなど優先したいポイントは人それぞれですが、いずれにしても失敗はしたくないもの。
そこで、特に人気が高い4台をピックアップ! まずは各ストーブの特徴を見ていきましょう。
人気の石油ストーブはこの4台
フジカ・ハイペット
歴史ある国産メーカー「フジカ」製という安心感と、充実のスペックで人気のフジカ・ハイペット。ヘリコプターが飛ぶ領域の高度3,000mでの燃焼も実証されたという、高い耐久性はお墨付きです。ECサイトには流通しておらず、購入はフジカへの電話注文のみとなっています。例年人気のあまり数か月待ちということもあるので、購入を決意したら早めの注文が吉!
フジカ・ハイペット(反射板付きモデル)
●サイズ:幅310×奥行310×高さ432㎜
●重量:5.6㎏
●暖房出力(発熱量):2.5kw(2150kcal/時)
●使用燃料:灯油
●燃料タンク安全量:約3.6L
●燃料消費量:0.26L
●連続燃焼時間:約10~12時間(フル給油時)
フジカ公式ウェブサイトはこちら
アルパカストーブ
フジカ・ハイペットと似て非なるのが、アルパカストーブ。4台の中でも圧倒的に出力が大きく、そのパワフルさはキャンプでも頼りになること間違いなし! フジカ製よりリーズナブルな点でも人気です。安全面をフォローする耐震消火装置付きの最新モデル”TS-77A”も登場しましたね。韓国メーカーの製品につき、購入は代理販売店からの個人輸入となります。気になる故障・不備対応については、日本国内に業務委託されているようです。
アルパカストーブ
●サイズ:幅323×奥行323×高さ450㎜
●重量:6.4㎏
●暖房出力(発熱量):3.84kw
●使用燃料:灯油
●燃料タンク安全量:約6.0L
●燃料消費量:0.38L
●連続燃焼時間:約15時間
輸入代理店「Miraimart」ウェブサイトはこちら
トヨトミ レインボー
特殊ガラスコーティングにより7色に光る輪が美しい、トヨトミ レインボー。家のリビングにマッチするベーシックなデザインもありますが、アウトドアファンにはこのランタン調のタイプが人気のようです。出力・サイズ・価格・扱いやすさなど総合的に見てコストパフォーマンスが良く、最初の一台としてこれを選ぶ方も多いようです。また、レトロ調のデザインがあったりカラーバリエーションが豊富な点も、トヨトミの特徴です。
やさしく家じゅうが暖かくなります. 「におい」の発生もなく、技術の進化に感動しています。ただし、給油はこまめにする必要があります。タンクに装着して、手押しで圧力をかけて給油するポンプ(タカギ製)をAmazonで購入したので、素早く満タンにできて重宝しています。
出典: Amazon
アラジン ブルーフレーム
青い炎とオーラ溢れるクラシカルな佇まいが美しいアラジン ブルーフレーム。80年以上も基本構造が変わらないという事実は、確かな品質の証。メンテナンスを施しながら、一生モノのストーブとして愛用するユーザーが多い一品です。この美しい炎を継続させ安全に使うために必要なのが、内・外炎板の定期的な掃除。マメなお手入れも楽しめるという人に向いています。
3月のキャンプでテント内はとても暖かく、電源サイトでなくとも快適に過ごすことができました。暖かい空気はどうしても上にいくので立ち上がった時と座っている時の体感温度は雲泥の差くらい違うのですがブルーの明かりとケトルから出る湯気、そしていつでも暖かい飲み物を飲めること。とても幸せです。
出典: Amazon
各ストーブの特徴を知ったところで、それぞれを項目ごとに比較してみましょう。
4大石油ストーブを比較検討!
4大石油ストーブを、口コミを集約して特徴を紹介します。あくまで特徴ですが、ぜひ参考にしてくださいね!パワー
まず気になるのが「暖かいかどうか」。すべて対流式ながら、その暖め方には違いがあるようです。
・アラジンとトヨトミは自然対流式。暖かい空気は上に集まり、全体に循環しにくい
・フジカとアルパカは自然対流式に加えて遠赤外線効果もあり、周囲も暖かくなる
この一工夫によって、パワーについてはフジカとアルパカに期待できそうです。反射板付きモデルであれば、暖めたい方向に向けることもできますね。
価格
価格も重要です。低価格で機能的なストーブは、どれなのでしょうか?
・トヨトミの価格は20,000円前後、アラジンは40,000円程
・フジカはベーシックなモデルで約30,000円、アルパカは輸入代理店で12,000円程
価格で決めるならアルパカ・トヨトミというところでしょうか。ただ、燃費面も要チェックです。
燃料コスパ
本体価格が安くても、ランニングコストはどうでしょうか。連続燃焼時間・タンク容量を見ると……
・アラジンよりトヨトミの方が連続燃焼時間が長く、給油回数が少ない
・タンク容量はトヨトミが4.9L、フジカは3.6L。トヨトミのほうが低価格なうえ燃焼時間も長い
トヨトミは、他3台とくらべて価格・燃費ともコストパフォーマンスが良さそうですね。
入手しやすいかどうか
欲しいと思った時にすぐに手に入るかどうかや、入手経路についてはどうなのでしょうか。
・フジカはメーカーへの電話注文のみ
・アラジンとトヨトミはECサイトで購入可能
・アルパカはオークションや韓国商品のネット販売からの個人輸入
トヨトミは型番によってはホームセンターでも購入可能だったり、アルパカは輸入代理店によって価格が違うようです。現地韓国で買えば5,000円程という情報も!
安全面
キャンプで使うにも家で使うにも、これは一番重要なポイントです。
・トヨトミとアラジンは標準的な耐震消火装置付き
・フジカは灯油が漏れない構造、自動消化機能付き、特殊設計の燃焼筒で炎上やススが少ない
・アルパカは最新モデルは耐震消火装置が付いているが、中古品はなし
特に安全面が強化されているのは、フジカという印象です。アルパカは人気の旧モデルには耐震消化装置が付いていないほか、燃料系の動作不良もチラホラあるようです。
使いやすさ・メンテナンス
せっかく買ったストーブ、フル活用するために使いやすさも考慮したいところです。
・アラジンは容量が4.1L。長時間使うと灯油の消費も早いうえに、本体が重く給油が大変
・アラジンは点火時にススが出ることも
・トヨトミ、アラジンはキャンプへ持って行くには積載がかさむ
アラジンは、メンテナンス含め「本当に扱えるか」を考えてからが良さそうです。キャンプへ持って行くなら、フジカやアルパカのほうがコンパクトで向いているようですね。
CAMP HACKユーザーに多く使われている石油ストーブは……
キャンパーのインスタグラムや、「#camphack取材」タグを確認してみると、現在ひとつのストーブに人気が集まっている傾向が!
CAMP HACKユーザーには「フジカ・ハイペット」愛用者が多い印象でした。理由として、老舗の熱機器メーカーの安心感と持ち運びやすいサイズ感、何よりコロンとした愛らしいフォルムが挙げられます。
パワーとリーズナブルさならアルパカ、手頃な値段と使いやすさを考慮するならトヨトミ、持ち運びの大変さよりカッコよさを取るならアラジンというように、求める条件に一番合ったストーブを見極めてくださいね!
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