KONA(コナ)の「ROVE(ローブ)」シリーズは、舗装路の走行性能を犠牲にせず、オフロードでも高い走破性を発揮するアドベンチャー・ロードバイクです。その2018年モデルに、650B(27.5インチ)ホイールを搭載したモデルが登場しました。
MTBでは幅広く普及していて、古くはランドナーでも使われた650Bというホイールサイズ。MTBの世界では26インチから29インチを経て「27.5の時代」なんて言われたのもつかの間、最近はふたたび29インチが増えています。その一方で、いま650Bホイールの採用例が増えているのが、アドベンチャー・ロードバイクなのです。
KONA の ROVEシリーズも従来は700Cを採用していましたが、2018年モデルでは、700Cと650Bの両にらみとなっています。
こちらの青いフレームは、REYNOLDS 853チューブを用いたスチールフレームモデルの ROVE LTD。スチールといっても懐古趣味ではなく、テーパーヘッドやフルカーボンフォーク、そして前後スルーアクスルや1×11のドライブトレイン、油圧ディスクブレーキなど、最新のトレンドはしっかり押さえています。
そしてこちらが、ROVE LTD のタイヤ。650Bホイールに47mmの太いスリックタイヤを装着しています。タイヤメーカーのWTBが、「ROAD PLUS(ロードプラス)」と名付けて提唱しているのです。
サイズ表記は「650B×47C」などとされており混沌としていますが、要するにタイヤを含めたホイールの外径は700×28~32Cあたりと同じで、かつエアボリュームは増えるので、巡行性能はそのままに走破性を高めることができる――というわけです。
こちらのバイクは、ROVE NRB DL。ROVE LTD と似たようなルックスですが、ROVE NRB DL のほうは軽量なアルミフレームを採用しています。ホイールは同じく650Bと47mmタイヤの組み合わせです。メインコンポーネントをシマノ・105とアルテグラのミックスとなっています。
700Cよりも径が小さいリムに太いタイヤの組み合わせは、なんだかかわいらしくもありますね。エアボリュームが生み出す乗り心地は、グラベルのみならずオンロードでも楽しめるでしょう。どちらのモデルもホイール、タイヤ共にチューブレス対応なので、ぜひチューブレス化して試してみたいものです。
- 製品名1
- ROVE LTD
- 製品名2
- ROVE NRB DL
- 価格1
- 完成車¥386,000(税別)、フレームセット¥118,000(税別)
- 価格2
- 完成車¥234,000(税別)
- メーカー
- KONA