食材の美味しさを最大限引き出す!「スキレット」
スキレットとは厚手の鋳鉄(ちゅうてつ)製のフライパン。アルミやステンレス製のフライパンに比べ鍋肌が厚く蓄熱性も高いので、素材のおいしさを逃さず調理できます。分厚いステーキ肉やハンバーグも、ふっくらジューシーに!
いつもの食材が驚くほど美味しくなるだけでなく、調理後そのままテーブルに出せるおしゃれな見た目も人気です。そんなスキレット、まずは使用前のお手入れ方法から見ていきましょう!
スキレットを使う前に!「シーズニング」とは?
スキレットは、使用前に「シーズニング」という作業が必要なものがあります。これは鉄の表面に油をなじませて皮膜を作り、焼きを入れて鍛えあげ作業。シーズニングをすることによって、焦げにくく錆びに強いスキレットに!若干手間はかかりますが、長く使う上でとても重要な作業です。
①洗い、空焚きして水気を飛ばし、油を塗る
シーズニングが必要なスキレットには錆止めのワックスが塗られているので、まず洗剤とたわしで軽く洗い落とします。この時、金属たわしは使わないように。その後、空焼きをして水気を完全に飛ばします。そこからキッチンペーパーを使ってオリーブオイルをフチや取っ手までスキレット全体に塗り、油をコーティング。
②野菜を炒めて匂いを消す
熱が冷めたらもう一度オリーブオイルを塗り、野菜を炒めます。くず野菜でもOK!しっかり油がなじむよう、2回ほど炒めるのがおすすめ。その後キッチンペーパーでふき取り、30分ほど空焚きをして終了です。スキレットが熱され白い煙が出てきますが、これは無視して焼き続けて大丈夫です。
焦げや錆に強くなるほか、使うほどにいい感じにこなれた漆黒色のスキレットになりますよ!
スキレットでまずはシンプルにステーキを焼こう!
スキレットのメリットを最も実感できるのが、肉料理。スキレットにオリーブオイルを薄くひき、外側を焼き色が付くまで中火で焼きます。後は弱火でじっくり。これだけで表面はカリッと中はジューシーな、絶品ステーキに大変身!
さらに「スキレットカバー(蓋)」を使えば、スキレットが圧力鍋や無水鍋・無油鍋に早変わり!重たい蓋をしっかり閉じることで圧力がかかり、食材にじんわりと熱を通します。
フォカッチャやパンケーキもふっくら、シュウマイや野菜などの蒸し料理も栄養や旨みをギュッと閉じ込めてくれますよ!
人気3大メーカーのおすすめスキレットをチェック!
LODGE/ロッジ
スキレットの代名詞的存在が、ロッジ(LODGE)。サイズラインアップが豊富なことや、シーズニング済みで初心者にも取り扱いやすい点で人気です。
ロッジ NEWロジック コンボクッカー
¥ 8,638
コンボクッカーは、スキレットと片手鍋がセットになった器具のこと。蓋も独立して使えるので、蓋部分のスキレットで焼き物の料理、鍋でスープなど一度に2つの料理が作れたり、とても便利です。
●サイズ:鍋/内径270×深さ80、蓋/内径270×深さ40
●重量:5.6kg
●材質:鉄
●IH:対応
CAPTAIN STAG/キャプテンスタッグ
ロッジよりややお値段低め、リーズナブルさが嬉しいキャプテンスタッグのスキレット。厚みのある鋳鉄製で、しっかりとした造りです。購入後に自分でシーズニングをしなければなりませんが、その作業もまた楽しいものです!ニトリ
生活用品でおなじみのニトリでもスキレットが買えますよ。通称「ニトスキ」、キャンパーの間ではもはや常識必携アイテムに。
462円(15cm)・740円(19cm)というびっくりロープライスは、まさにお値段以上!IH対応・オーブンでも使用可能で、家での料理の幅も広がりそうです。
あると便利!スキレットまわりのおすすめグッズ
スキレットは全体が鋳鉄製のため、火にかけると持ち手も蓋もアツアツ!ミットやカバーがあるとスムーズに調理できるので、スキレットとあわせて揃えるのがおすすめです。
家でも外でも!スキレットならではのお手軽絶品レシピ
外はパリッ!中はジューシー!餃子
具を皮に包み、スキレットを熱して油をひき餃子を並べます。餃子の1/3が被る程度まで熱湯を入れて蓋をし、水分がなくなるまで中火で焼きます。仕上げに胡麻油を回しかけカリッとさせれば完成!
シーフードときのこのアヒージョ
オリーブオイルを多めに流し入れたスキレットに、アヒージョの素・しいたけ・タコを入れて火にかけるだけ。仕上げに塩胡椒で味を調えれば出来上がりです!
ふんわりパンケーキ
パンケーキミックスをゆっくりスキレットへ流し込んだら蓋をして、弱火で加熱。焦げに気をつけながら1分を目安に裏返しながら焼きます。
鋳鉄製のスキレットは普通のフライパンより畜熱能力が高いので、余熱でも十分に火が通りますよ!
好きな具材を乗せて焼くだけ!簡単ピザ
スキレットにアルミホイルを敷きピザ生地を置きます。生地には具とのなじみが良いようにオリーブオイルを塗っておきましょう。
具材を並べ5~10分加熱、焼き色がついたら完成です。炭調理なら蓋の上に多めに炭を置けば、パリッとしますよ!
魚介の恵み!シーフードパエリア
スキレットにオリーブオイルとにんにくを入れ、下処理をしたシーフード・野菜・米の順に炒めます。
サフラン・ブイヨン・塩胡椒を入れ弱火で15分加熱。お米の芯がなくなったら仕上げにレモンをのせて完成です!
スキレットでいろんなレシピに挑戦しよう!
一見ハードルが高そうなスキレットも、お手入れさえきちんとすれば簡単に使いこなせるもの。初心者の方はまず、手に入れやすいリーズナブルプライスのスキレットを買うのがおすすめです。
いつもの食材がびっくりするほど美味しくなるスキレット料理、未体験の方は挑戦の価値アリですよ!
Let’s Utilize The Skillet!
スキレットでいろんなレシピに挑戦!