今回アイテムを紹介してくれる、ウクレレ弾き焚き火放浪キャンパー・ハチロ〜さん
年間泊数50泊以上、大の野営好きで各地のキャンプイベントにも神出鬼没に現れる放浪キャンパー、ハチロ~さん。ときにはキャンプのかたわらインフレータブルカヤックで近くの川を漕いだり、低山ハイクに出かけたりと、いろいろなアプローチでアウトドアを楽しんでいるそう。キャンプは焚き火がしたくてやっているようなもんです! 焚き火して、肉を炙りながら呑むお酒は至福のひととき。移動は基本クルマでソロが多いですが、電車でバックパックキャンプ、ハンモックが張れる場所ならハンモック泊、タープ泊もします。
場所と季節で道具を使い分けているハチロ~さん。キャンプ道具を買うときは、スペックだけではなく“自分に使えるかどうか”も重要視。
機能的にどうか、自分に使える道具か、割に合う価格か、本当に欲しいものなのかを自問自答してから買うようにしています。
アウトドアメーカーにこだわらず、広い視野でつねにアンテナを立てているハチロ~さんの愛用アイテムは「そういう使い方もあるのか……!」と感嘆すること間違いなしです!
①焚き火がもっと楽しくなる《ワンポールテント》
テンマクデザイン「サーカスTC」
焚き火をこよなく愛するハチロ~さんは、ポリエステル×コットンのTC生地を使用した火の粉に強いワンポールテントを現在愛用中。ポリコットン素材は、夏は遮光性よし、秋冬はナイロン製テントよりも風を防いでくれるので暖気を逃がしません。ナイロンと比べると重量は増えてしまいますが、焚き火中心のキャンプなので軽さよりも火の粉に強いかどうかが重要!
タープで快適に過ごせる時期は出番が少なくなるけど、夏~冬は大活躍しています。
前後に入口があるので、暑い時期は風通りもよく快適です。それに高さもあってテント内で歩けるところもいい!
ワンポールテントは真ん中に支柱を立てるため左右にデッドスペースが生まれやすい特性がありますが、サーカスTCは一番高いところで280cmと高さを確保することで居住空間が広がり、過ごしやすくなっています。立ったまま着替えも楽々!
アイテム詳細はこちら
②アレンジ次第で燻製器にもなる!?《小型ストーブ》
ソロストーブ「キャンプファイヤー」
気に入っているのは、安定した燃焼を維持できるところ。それに木質ペレットを入れたあとのきれいな2次燃焼も魅力です。サブの焚き火台としても便利なので、メイン焚き火台の薪や炭を着火するときや燃え残りを焼却したいときにも重宝しています。
これまでは小型のウッドストーブを使っていたそうですが、大きめのモデルに買い替えたいと思いキャンプファイヤーを投入。焚き火台としての使用はもちろんですが、ハチロ~さんは独自の発想で“とあるもの”にもカスタマイズすることも。
アーモンドやサラダチキン、カマボコなどキャンプファイヤーでなんちゃって燻製を楽しむこともあります。
やり方は簡単で、スモークウッドを着火させて煙が出たらソロストーブに入れます。そこに土ふるいを乗せて食材を入れ、なべ蓋をします。食材に色が着いたら完成。これでお手軽な燻製が楽しめます!
なんと、キャンプファイヤーに3つのアイテムを足して燻製器にカスタマイズ!
ハチロ~さんは頭に浮かんだアイデアをもとに、日頃から100円ショップやホームセンターなどで使えそうなアイテムをリサーチしているとのこと。そこでキャンプファイヤーにピタリとはまる土ふるいとなべ蓋を見つけ出したそうです。
アイテム詳細はこちら
③《ウクレレ》で癒しをちょい足し
カマカウクレレ「ソプラノ」
ときおりアコースティックギターでライブを行っているハチロ~さん。キャンプでもライブでも弾き語りで使えるウクレレがほしくて購入したのがカマカウクレレ。本場ハワイでウクレレといえばカマカと言われるほど人気があり、100年以上の歴史をもつ老舗のブランドです。
ハワイアンコアという貴重な単板材を使っていて、音量や音色がとても優しいです。どこにでも持っていきやすい大きさなので、キャンプ、ライブ、家、場所選ばず人の眼は少々気にしながら(笑)、かれこれ15年以上愛用しています。
一般的にウクレレはボディの大きさによってソプラノ、コンサート、テナー、バリトンの4種類があり、ハチロ~さんが使っているのは一番コンパクトなソプラノサイズ。コロンとしたフォルムで、アウトドアにも連れ出しやすい大きさ。
いい楽器とは、自分がずっと弾いていたいと思える楽器。カマカウクレレは本当に心地いい音色がします。癒されてつい眠くなっちゃいますね。
陽だまりのなかで、パチパチとはぜる焚き火のそばで、スロウなウクレレの音色が流れるキャンプ。想像しただけでも最高すぎる……。
④総額1,500円!? まさかのニトリ製《焚き火台》
ニトリ「キッチンツールスタンド」
3年くらい前にニトリのキッチンコーナーを見ていて、この空気穴は火起こしに使えるな、と。ただこれだけだと底がグラグラして安定性がないので、中に100均で買ったステンレスの石けん皿を入れて、外側はニトリのグラススタンドを重ねました。
キッチンツールスタンドとグラススタンドは針金で固定。針金が燃えたら交換必要ですが、安定感が増すので安心して使えます。
なんとニトリのキッチンツールスタンドをベースに、焚き火台としてカスタマイズ! 現在、ニトリのオンラインショップではグラススタンドを見つけられませんでしたが、総額1,500円ほどで買い揃えたとのこと。これコスパ最強すぎません……?
薪や炭を着火するときに使ったり、ペトロマックスのファイヤーボールの上で焚き火をしながら、そこに置き火として使ったりしています。何せ安価、遊びゴコロ。でも全然使えますよ。
ちなみにキッチンツールスタンドより小さいサイズはダイソーでも売っています。こっちはエスビットのポケットストーブがスタンドにちょうどいい。
さすがはハチロ~さん、焚き火愛好家ならではの着眼点で他にもいろいろ試しているそう。本来の用途ではないため使用の際はあくまで自己責任となりますが、知識があるからこその発想力。カスタマイズを考えるのって本当楽しい!
⑤《アルコールストーブ》を冬キャンで格上げ
トランギア「アルコールバーナー」
寒さでガスストーブが点かない……なんてときはアルコールストーブの出番ですよね。けれどアルコールストーブは風が最大の弱点。そこでハチロ~さんがヒラめいたのが、遮熱できるテーブル、ゴトク、風防などを組み合わせたオリジナルの使い方。プラスしたアイテムは、遮熱性のあるガステーブル(メルカリで購入)、風防(アマゾンで購入)、ゴトク(エバニューのチタン十字ゴトク)、マグカップ、プリンカップ(ともにダイソーで購入)。寒い時期のキャンプの湯沸かし、暖をとりたいときに重宝している組み合わせです!
設置の仕方は、
1.マグカップの中にプリンカップを入れて底上げする(マグカップのフチにプリンカップが乗っている状態)
2.プリンカップにアルコールストーブを乗せる
3.遮熱テーブルの下に1.のマグカップを置く
4.遮熱テーブルの上からゴトクを十字にして乗せる
5.風防を逆さまにして囲う
僕が使っている風防は逆さまにすると連結棒がゆるく落下してしまうので、安全に使えるよう工夫しています。
緻密な計算で手持ちのアルコールストーブに5つのアイテムを組み合わせた、ハチロ~さん流のアルコールストーブ活用方法。風による影響を受けにくくなり、冬キャンが快適になったそう。
こちらも本来の用途ではないため使用の際はあくまで自己責任ですが、ハチロ~さんのアイデア力には脱帽……!
●重量:110g
●収納サイズ:TR-6124107.5×H4.5cm
ウクレレワークショップやります
牧場×キャンプ×家族をテーマにした新しいキャンプイベント『FARMCAMP-a-GOGO@ハートランド朝霧』で、ハチロ~さんはウクレレのワークショップを開催するそう。イベントもコロナ感染対策万全で行われるとのことなので、朝霧のおいしい空気を吸いに出かけてみてはいかがでしょうか? 記念すべき第1回目は、2021/3/19(金)~21(日)に開催されますよ~!FARMCAMP-a-GOGO/http://farmcamp-a-gogo.jp/
ハチロ~さんInstagram/https://www.instagram.com/hachirow3/
※本記事で紹介している内容には、個人のアイデアによる本来の用途と異なる使い方が含まれています。参考にされる際はあくまで自己責任のうえご使用ください。The post 先輩キャンパーが教えてくれた「このアイテム最高なんです!」BEST5【ウクレレ弾き焚き火放浪キャンパー・ハチロ〜さん編】 first appeared on CAMP HACK[キャンプハック].